ニュースレター
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ニュースレター 48号 2012/12/14 発行
「11.3憲法九条のつどいin千葉」に参加して 信太栄吉(西都賀5丁目)
小森先生のお話は、最近の政治状況の右傾化に伴い平和憲法の存続が危ぶまれており、草の根での護憲活動の必要性を強調されておりました。小森先生と雨宮処凛さんとの対談では、雨宮さんの普段の反貧困運動での問題提起に対し、政治面、憲法面からの評価を加えられ、対談により問題点が一層明らかにされました。
雨宮さんについては、登場された際、そのギャル的容姿に驚かせられましたが、その問題提起とその話の内容は、豊かな感受性と質の高い好奇心と活発な社会活動参加に裏打ちされており、小森先生の対談も内容の深いものとなりました。ギャル的容姿も彼女なりの演出とも思われ、若く美しく賢い女性活動家を知りえたことも一つの収穫であったと帰途につきました。
小森陽一さんの報告から 都賀の台・主婦
最近、改憲の動きが加速しているのは、日本の政治家がアメリカの対日政策に従っているからである。アメリカの対日政策は、共和党(アーミテ-ジ)も民主党(ジョセフ・ナイ)も同じで、日本が集団的自衛権の行使を認めて、アメリカと一緒に戦争できるようにしたいということらしい。アメリカはイラク戦争で経済的にも疲弊し、お金を軍に使えないので、日本に肩代わりさせるということだ。また原発ゼロの閣議決定見送りも、原発を海外に輸出するアメリカとの共同プラント(東芝・日立)の開発や安全保障のため、アメリカから圧力をかけられたからだ。アメリカは、スリーマイル島事故より、原発を作っていないのに・・。
雨宮処凛さん対談から
「危ねえー」「恐ろしい」の言葉から素人の乱のデモが始まった。黙っていたら原発賛成にされる。原発は、非民主主義である。再稼動反対のデモで民主主義を取り戻そう。
最後に政権交代・原発事故から見えてきたのは、今、憲法の柱が、壊れつつあるということ。一つ、主権在民が主権在官になり、二つ、選挙制度(小選挙区・1票の格差)と党議拘束で民主主義がこわされ、三つ、核抑止と原発ペンタゴン(政・財・官・学・マスコミの既得権益)のための原発再稼動で、平和に生きていく権利が脅かされている。日本の政治家がアメリカの対日政策に従い、国民の命を守らないなら、国民一人一人が憲法を掲げて、直接民主主義で訴えるしかないと思う。
交流ひろば
11月例会「自由民主党の憲法改正草案を読む」に参加して
◇ 自民党の「日本国憲法改正草案」の学習会に出席して。ますます「護憲」が大事だと思いました。その為にも、とりあえず12月の選挙にマスメディアに流されず、自分でよく資料を読み込んで、考えて一票(0.5?)を投じたいのです都賀の台3丁目 橋田克子
◆ 日本国憲法の三大原則(平和主義、主権在民、基本的人権尊重主義)を明治22年の大日本帝国憲法かと見間違えられるような条文に書き換えた「自由民主党の日本国憲法改正草案」を山田さんのお蔭で理解する機会を頂いた。「国家」から「人類」へ、と世界をリードしてゆかなければならない期待と責務を背負っている私たちは、自民党草案どころか、現憲法を正しく国に実行させて行かなければならないと、再度決心した次第です。 小倉台6丁目・関口 甫
◇ 一旦、政府が戦争状態などの緊急事態と判断すれば、緊急事態宣言を発し、国民の全ての基本的人権を停止することを可能にする憲法。これが「自民党の改憲草案」です。こうなっては、個人の自由、言論・集会・結社の自由が停止され、反対勢力は一掃されてしまいます。そのような現実が第2次世界大戦の前に作られました。近代の憲法は国民が政治家を縛るものです。自民党の改憲草案は政治家が国民を縛るものです。 みつわ台5丁目 木村 忠彦
生存権について
日本国憲法第25条は生存権として書かれていると言われています。これは国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務と言っていいでしょう。すなわち、すべての国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する。国民は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならないというものです。
山田先生によれば、現代憲法の特徴は生存権等、人権保障の内容が拡大されてきている。平和的生存権も然りだという。そこで私の質問は、平和的生存権という文面は憲法のどこに存在するのか、というものでした。山田先生の答えは、それは前文にあるというものでした。『われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する』と。 みつわ台3丁目・森村 弘
お出かけ情報
●さようなら原発世界大集会
12月15日(土) 13:00~
日比谷野外音楽堂 デモ出発 14:30~
〇 12月例会
12月16日(日)14:00~16:30
みつわ台公民館
DVD「日本国憲法」を観て、フリートーク
★ 忘年会 17:30~19:30 公民館傍中華料理店「天廚」(元焼肉店)
予算 1人: 2300円 どなたでもどうぞご参加ください
▼映画上映会 「壊された5つのカメラ」
12月22日(土)13:00開場
千葉市生涯学習センター 2Fホール 一般当日1000円(前売り800円)
主催:「マルハバ!パレスチナ」 090-5301-8171(岡)
♯♭ ピース・キャンドル・・・平和のうたを歌っています 一緒に歌いませんか!
月1度・第4土曜日 夕方18:45 ~ JR 千葉駅前クリスタルドーム12月は22日
♬ コーラスひまわりコンサート
2013年1月14日(祝) 13:30時 開演
千葉市生涯学習センター2Fホール 協力券 一般1000円・18才以下500円
申込み・問合せ043-253-7992(森村)
第6回 わかば新春平和と文化のつどい
◇ 講演会:事故から2年、福島原発はどうなっているか
2月23日(土) 14時~16時30分
きぼーる11階(千葉市中央区保険福祉C)
演者:後藤政志さん
参加費:300円 主催:子どもを放射能から守る会in千葉
◆ 講演会:3・11福島第1原発事故 2周年 事故で明らかになったこと
2月24日(日) 18:30~
船橋市勤労市民センター
演者:小出裕章さん
入場料:1000円 大学生以下無料 主催:京葉生きいき会議
編集後記
11/3 JR千葉駅前 <憲法9条・・守る?変える?>シール投票結果
守る47人(79%) 変える10人(17%) わからない2人(3%) (鎌倉)
- 詳細
- 参照数: 1624
若葉・九条の会ニュースレター No.47
2012/10/13 発行
ホームページhttp://wakabaarticle9.com/
代表 木村 忠彦043-255-3904
1945年8月6日、広島・8月9日、長崎被爆。ポツダム宣言受諾。 無条件降
伏。敗戦1945年8月15日。
1946年11月3日「日本国憲法」公布・1947年5月3日 施行
11.3 憲法九条の集い in 千葉
日 時 2012年11月3日(土) 13:30 開演
場 所 千葉市民会館大ホール(JR千葉駅 8分)
報告 加速する改憲の動きと「九条の会」の活動 小森陽一
対談 小森陽一 & 雨宮処凛
~~~九条から考える原発・震災復興・格差社会~~~
参加費 500円 手話通訳 保育あり(2歳以上、要予約)
「九条の会・ちばけん」「九条の会・千葉地方議員ネット」共催
問い合わせ:043-236-0660(野口) 047-444-5262(津久井)
チケット希望者は木村まで(043-255-3904 FAX・TEL) 憲法第九条
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法9条・・・ 守る? 変える? シール投票
11月3日(土)11時~12時30分
JR 千葉駅クリスタルドームにて
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岩田行雄先生の命がけの「平和憲法講座」(7/29,8/26)をわれらの力として
九条の危篤、人間(性)の死に対したたかう
関口 甫(世話人・小倉台)
日本国憲法前文は平和的生存権を掲げ、九条は戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認の平和主義を提示して、政府、官僚、国民に“守れ!”といっています。
これは世界憲法史を書き換える重大事件であり、これからの全世界の羅針盤です。非暴力・非武装・無防備・不服従の思想こそ『平和力』です。
平和とは単に戦争のない状態をいうのではなく、飢餓や貧困、軍事基地被害などがあれば、それは平和とはいえません。福島第一原発事故は数知れぬ人々の『平和』を破壊しました。
今の日本はこのとおりです。又、一方日本は憲法に軍隊不保持を明示しているのに、軍隊を保有している世界で唯一の国家です。
ここへきて領土問題がかまびすしいさなか又ぞろ「集団的自衛権」を振りかざして「憲法改悪」どころか、天皇主権の戦前憲法に変えようかという動きがさかんに出てきました。今日(9月12日)発売の文藝春秋10月号の対談記事に、内閣法制局の九条解釈が二つ載っていました。
1、①自衛隊は違憲ではない。
②但し、海外での武力行使はできない。
(歴代内閣や法制局が積み上げてきた九条解釈)
2、集団的自衛権は主権国家の固有の権利である。(国連憲章51条)から、「日本も集団的自衛権を有しているが、憲法九条で許容される自衛権の行使は、わが国を防衛するために必要最小限度の範囲にとどまるべき」と解釈している。と。 現実の政府や政治はこれ以上に踏み出していると思います。
私たちは民主主義の原点、大原則の一つ、国(政府、国会、マスコミ)から時宜をはずさない「情報の公開」をさせること、自由闊達な国民各層の「議論」を国民すべてがあまねく獲得できるようにしなければなりません。この二つが今迄づっと欠けていました。不十分でした。
総選挙近し。ほんものの『民主主義』について、老いも若きも、女も男も、ようく考えて、民主主義を実行に移す最後の機会だと思います。
九条の真の意味は、戦争しに外国に自衛隊が出て行かないことだけではない。戦後もずっと戦争で飯を喰ってきた日本を、そうじゃないのだと。海外の人々から心から信頼されるような憲法に則った「平和外交」で生きていくことなのだとつくづく思います。
総選挙には、今迄投票に参加しなかったであろう50%の人たちに『九条、九条、九条・・と呼び掛け』100%近い有権者の投票行動によって、この国と国民の平和を現実のものとしたいと心から希います。
AEDを使い、最後の人工呼吸をほどこして、『九条』を助けようではありませんか。
交流ひろば
岩田さん講演「アンケート」から
・勉強になりました。だけど、何をお話しされているか、わからないことが、多かったです。(20代)
・ここまで詳しく集められた資料に驚きました。貴重な記録です。「第九条」は本当に理想ですが、守ることができるか、自信が持てません。「自衛」はしたいと思うので、矛盾します。(60代)
・素晴らしい時間をありがとうございました。おかげでよくわかりました。ドイツと日本をもっと勉強します。又機会があったらお目にかかりたいです。(70代)
・平和憲法誕生に係わる緻密な調査資料と丁寧な解説を頂き深く感謝致します。頂いた資料を再読し、憲法に関する勉強の緒としたく思います。
・大変熱の入った講演をありがとうございました。今迄あいまいな知識でしたが、今回の講演で理解が深まったと思います。
・まず先生の熱意に感動しました。平和憲法が生まれた経過が細かく説明され理解が深まりました。
・<これから取上げて欲しいテーマ>
領土問題がどうして生じたのか。敗戦処理との関連。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
参考書 孫崎 享著「戦後史の正体」
創元社 2012/8月刊1500円
内部被ばくを生き抜くDVD鑑賞「感想」
▽ このDVDを観る機会をありがとうございました。これから、私たちは、日本中どこでも「内部被ばく」時代を生きていかなければならないのだと思いました。
▽ 孫を預かるとき、水、食べ物に気をつけています。
用語解説
内部被曝:放射線被ばくは「高線量被ばく」と「低線量被ばく」に分けられる。JCO事故では、高線量被ばくによる急性障害だった。
低線量の内部被ばく(飲み物、食べ物を通して体内に放射性物質を取り込み長期間にわたり放射線の影響を受け続けること)については、晩発性障害であり、未知である。
<250mSv以下>とか<100mSv以下>とか基準値が言われるが、「安全である」ということと同義ではない。
ICRP (国際放射線防護委員会)とECRR(欧州放射線リスク委員会)の2つがあって その思想とリスク基準が違う。ICRPの基準は原子力開発の経済的・社会的要因を考慮し、合理的に達成できる限り低く、という視点で算出。IAEAと連携。ECRRは1997年に結成された市民団体でICRPの放射線被害評価モデルへの批判などから生まれた。
憲法を読む会・若葉九条の会10月定例会
10月27日(土)14時~16時
公民館和室 みつわ台公民館文化祭参加
★おはなし会「プログラム」★
・紙芝居:
「すてられた」(原発事故のお話)他 市川まり子さん
・よみきかせ:「はん点をなくしたヒョウ」他
・おりがみ:折り鶴・はと・キャンディーの函(キャンディー入り!)
こどもも大人も みんな、来てくださいね。
行ってきました *報告は次号に
9月29日「九条の会講演会」日比谷公会堂
三木睦子さんの志を受けついで
講演:大江健三郎・奥平康弘・澤地久枝
お出かけ情報
● 脱原発徹底討論
10月26日(金)12:00~15:30
参議院議員会館 講堂
脱原発法制定全国ネットワーク
◇ 秋の憲法集会
11月2日(金) 18:30~
日比谷図書館コンベンションホール(東京・日比谷公園内)
参加費:700円
問合わせ 03-3221-4668 許すな!憲法改悪・市民連絡会
◆11.3憲法九条の集いin千葉
11月3日(土) 13:30~
千葉市民会館 大ホール
小森陽一 & 雨宮処凛
九条の会・ちばけん/九条の会・千葉地方議員ネット
チケットは:木村まで(043-255-3904)
◇平和を願う市民のつどい2012/ちば 原発事故後をどう生き抜くか
11月10日(土)13:30~16:30
千葉市生涯学習センター・ホール
基調講演:「福島原発事故」後~低線量被ばくのリスクを中心として~~ 崎山比早子さん
パネルディスカッション:相沢一正さん・長谷川弘美さん・崎山比早子さん
コーディネーター・福武公子さん
パネル展示:「ヒロシマ・ナガサキ
原爆と人間」 ホールロビー
平和を願う市民のつどい実行委員会
チケットは:鎌倉まで 090-9304-1030
○新京成薬園台駅より野田総理大臣事務所へデモ行進
11月18日(日)13:00
「大飯原発停止」「大間原発建設再開反対」
憲法を読む会・若葉九条の会11月定例会
■自由民主党の憲法改正草案を読む
11月25日(日)14:00~16:30
みつわ台公民館
講師:山田安太郎弁護士
□湯浅 誠 講演 ~~弱者切り捨てと「橋本徹」現象~~
12月13日(木) 18:30~
東京ボランティア・市民活動センター
(JR/地下鉄 飯田橋駅すぐ)
参加費:500円
主催:政治の変革をめざす市民連帯
http://www.siminrentai.com/
編 集 後 記
金木犀匂ふ。毎週金曜日18:00~原発イラナイ・デモJR千葉駅クリスタルドームから東電前。元気のある者は東京・官邸前へ。千葉デモもよし。 (都賀の台 鎌倉)
- 詳細
- 参照数: 2063
「若葉九条の会」ニュースレター No 46 (2012.08.07発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
“7.16さようなら原発10万人集会”に参加しました
◆ 品川駅で山手線へ。通路と電車は、「原発再稼働反対!」などのプラカード、ゼッケンの若者や家族連れで一杯。渋谷駅から代々木公園へ。公園全体が人人人。林立する旗には沖縄から北海道まで全ての都道府県の名。参加者は17万人以上。原発再稼働に対する国民の大きな怒りを感じた。 (みつわ台5丁目 木村忠彦)
■ 友人と二人で参加しました。二人とも久しぶりのデモ行進でした。 あんなにたくさん原発に対して不安に思っている人がいるのに、再稼動するのは、何故?何故?何故?と、どうしても納得の行かない毎日です。気長に反対をしていかなければいけないと思っています。 (都賀の台3丁目 橋田克子)
▼ 「原発いらない」「9条まもろう」と謳いながら、炎天下を歩きました。デモは恵比寿コース。勿論ビールで、「脱原発」のために乾杯!うまいッ。(都賀の台1丁目 鎌倉淑子)
(下の写真は当日の会場風景です:撮影 アンドリュー・ダミアン)
例会報告
7月29日 みつわ台公民館
岩田行雄さんの連続憲法講演会 第Ⅰ回
国民の目線から見た 日本国憲法成立過程(1)
「平和憲法はどのように誕生したか」の第1回「憲法民主化の世論形成」を聴いた。
“国民の目線から日本国憲法の成立過程をみると、これまで政府の目線から議論されてきたものとは全く異なった姿が見えてくる。”と講演が始まった。
1945年9月~12月の全国各地60紙の社説・記事を詳細に調べると、憲法民主化の世論形成は敗戦直後から広範囲になされていた。その一つの集大成として、1945年12月26日民間研究会である憲法研究会が『憲法草案要綱』を作成し、日本政府と連合軍総司令部(GHQ)に届け、12月28日~30日全国22紙において公表された。『憲法草案要綱』は主権在民、象徴天皇、基本的人権、二院制などの条項を含む8章58条からなり、現平和憲法の原型を成すものであった。「憲法民主化の世論」は、1945年12月末には、現行憲法の水準に達していた。
明治憲法に執着する日本政府は『憲法草案要綱』を完全に無視した。GHQは直ちに翻訳し詳細な研究を行い、ポツダム宣言第10条「言論・宗教・思想の自由、基本的人権の尊重」の実現を可能にするものと考えた。
極東委員会の対日政策決定が間近に迫る1946年2月2日、GHQは自ら憲法草案を作成し日本政府に提示することを決意した。1946年2月13日GHQは『憲法草案要綱』を参考に11章92条のGHQ憲法草案を完成させ外務大臣官邸において政府に手渡した。
GHQの占領政策は、1899年ハーグ平和会議採択「陸戦の法規慣例に関する規則」第43条「占領者は、占領地の現行法律を尊重して・・」、1945年8月14日受諾のポツダム宣言第12項「日本国国民の自由に表明された意思に従う・・」という二つの規定から外れることは許されなかったのである。 (みつわ台 木村忠彦)
予告
第Ⅱ回 講演会
国民は新憲法をどのようにむかえたか
~~復興と憲法と希望は、今に通じる~
8月26日(日)14:00-16:30
会 場:みつわ台公民館講堂
参 加 費:無料
市井の憲法研究者 岩田行雄さん面目躍如
交流ひろば
私も参加、17万人集会と首相官邸前 抗議集会とデモ
毎週金曜
3月29日に300人で始まった毎週金曜日の首相官邸前での原発再稼働の抗議行動は、6月22日(金)には、ついに20万人(主催者発表)という60年安保闘争以来の集会となった。
この抗議行動は、ゼロ歳児を連れた若い母親、女子高生、子どもと一緒のパパとママ、仕事帰りのサラリーマン、年配の夫婦やグループ、宗教者などなど、幅広い市民が参加している。集会は原則として午後6時から8時まで。「再稼働反対!」「命を守れ!」のシュプレヒコールで熱気あふれる集会は、約束の時間になると解散、「来週も集まろう」で終わる。
7月1日大飯原発再稼働決定後は更に参加者は増え続けている。「再稼働反対!」の抗議の声を「大きな音」とは!
脱原発・再稼働反対の抗議行動はますます勢いを増している。
7月16日
7月16日の代々木公園での17万人集会にも、私は参加したが、会場と最寄りの駅は参加者の人波で繋がってしまい、人々で溢れた。3コースのデモ解散地点と代々木公園も繋がってしまった。午後3時過ぎても駅から集会に参加する人々が押しかけていた。この集会は、往年の社共1日共闘の集会とべ平連の集会がミックスされた様な集まりであった。会場は4時過ぎてもなかなか人が減らず、ついに私はデモ参加をあきらめざるをえなかった。
経産省前の福島の人々の座り込みなどを、無視し続けていたテレビ・新聞などのマスコミもついに報道をし始めた。NHKは特集番組を組んだ。
7月29日の国会包囲デモには、最初から参加の共産党と社民党に加えすべての党派の国会議員が参加した。この行動は全国にも広がり、主要都市の電力会社前で毎週抗議行動が行われるまでになった。17万人集会実行委員会では、秋には20万人以上の集会を行うべく準備中と聞く。政府は100万人が集まったら原発を止めるのだろうか? (都賀の台4丁目 小宮豊治)
電力は足りている 電力不足のウソ・・インターネット
7/1 政府 大飯原発再稼働を決定
7/9 大飯原発 3号機 フル稼働
7/11 関電 火力発電所8基を運転停止
<大飯原発再稼働により電力に余りがあるため>と関電京都支店が説明
貸し出します
DVD「内部被ばくを生き抜く」
「100000年後の安全」
本 小出裕章著 「原発と憲法9条」
調べる・知る <核と憲法>
▽ 平和憲法が要求する原則
1) 原子力基本法 1955年制定
原子力の研究、開発及び利用は平和の目的に限り、民主的な運営の下に、自主的にこれを行い、公開する(1954年日本学術会議の「原子力三原則」を受けて)
2) 非核三原則 1967年
核兵器、持たず、作らず、持ち込ませず
3) 武器輸出三原則 1967年
共産圏、国連決議で禁止されている国、国際紛争当事国には武器を輸出しない
⇒憲法9条の具体化。
▼ しかし、1)については、2012年6/20「原子力規制委員会設置法案」付則で「わが国の安全保障に資する」*という文言が入れられた。
2)については米国との「密約」が1972年当時毎日新聞記者西山太吉氏により明らかに。その後「情を通じ」(裁判長の言葉。情報を得た手段のみ問題視)によりウヤムヤに。西山氏は有罪。2000年密約有りの証拠書類が米国から。
3)については2011年12月27日 藤村官房長官談話で「三原則緩和」
*「安全保障」とは外部からの侵略に対して国家および国民の安全を保障すること。
日本は<平和利用>の名のもと、原発の原子炉から既に水爆4000個分の分離プルトニュウムを保有している国になっている。小出裕章著「原発と憲法9条」69頁
お出かけ情報
◇ヒバクに向き合う・1945広島・長崎 1954ビキニ 2011福島
8月11日(土)13:00~
千葉市文化センター 9F
お話:児玉三智子さん(千葉県原爆被害者友愛会)
前田哲男さん
<核も戦争もない平和な世界を願って>
ビキニ水爆ヒバクとはなんであったか
パネル展示/「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」
主催:戦争責任を考える千葉8月の会
参加費:無料 連絡先:070-6527-3469
◆小出裕章が語る「原発のない世界へ」
脱原発社会をめざす8・12労働者集会
8月12日(日)13:30~16:00
会場:ティアラこうとう大ホール
地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「住吉」駅下車A4出口より徒歩4分
主催:実行委員会 当日券 500円
□光明寺さん平和の鐘つきに参加。
8月15日(水)昼12時
千葉市きぼーる 終了後紙芝居等
戦争体験を伝える会主催 参加費300円
●岩田行雄さん 憲法講演 第Ⅱ回「国民は新憲法をどのようにむかえたか」
8月26日(日)14:00~
みつわ台公民館
憲法を読む会/若葉・九条の会/若葉区年金者九条の会 共催
後援千葉市教育委員会
◇バスで東海村へ(施設外部から見学)行く
8月29日(水)
千葉駅西口新千葉ビル前集合朝8:00 千葉帰着 20:00
参加費:4000円(除食事代)
共催:平和への大結集・原発さよなら千葉
問合せ:090-8340-7014(岩佐)
♪ 歌おう 語ろう 憲法~~平和・人権 福祉・環境フェスティバル
9月30日(日)11:00~18:00
千葉市中央公園
編集後記 67年前の8月6日午前8時16分ヒロシマ、
8月9日午前11時2分ナガサキ 忘れない。(T.K)
- 詳細
- 参照数: 2225
「若葉九条の会」ニュースレター No 45
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904
ホームページ http://wakabaarticle9.com/
(2012.06.15発行)
定例会 6月24日(日)午後2時~4時30分
「憲法九条を守り生かすには、どうしたらよいか」
・1945年 アジアでは加害者となり 空襲、沖縄戦、原爆では被害者となり多くの生命の犠牲の上に私たちが ようやく持った「平和憲法」が今、あぶない。
・私たちの声が届かない政治、世論を無視する政治家。「主権在民」ではない?
問題提起:関口甫さん(「若葉・九条の会」世話人、小倉台在住)の後 自由討論
~~~~~
7年前の2005年5月29日、私たちは、みつわ台公民館に 岩田行雄さんを迎えて現行「日本国憲法」は単純に米国の押し付けなどと言えないこと、当時の国会の記録など膨大な資料によりわれわれ自身が手に入れた大切な「平和に生きる権利」を国に守らせ、権力の暴走を縛るものであることを学び、この学習会は「憲法を読む会」「若葉・九条の会」のバックボーンとなりました。
7周年記念講演として再び岩田さんを迎えます。お楽しみに。
2回連続憲法講演 岩田行雄氏(憲法研究者)
「平和憲法はどのように誕生したか」――日本国憲法成立史の実証的再検討―
*従来の概念を覆す「新憲法成立時代」の再現!
敗戦後、焦土から復興する力は、民主主義国家、文化国家、平和国家を目指す理想の中から生まれた。食糧難、あらゆる物資の欠乏を乗り越えて進む、躍動感あふれる人々の姿を明らかにする。 今回の岩田さんのレジュメから
第1回 7月29日(日)午後2時~4時30分
「憲法民主化」の世論形成―新聞報道が果たした役割
第2回 8月26日(日)午後2時~4時30分
国民は新憲法をどのように迎えたか
憲法9条守る?変える?シール投票結果
千葉市動物公園陸橋上 4/29(祝)13:40~15:30 参加者12名
守る:201(70.8%) 変える:29(10.2%)わからない:54(19.0%)
ノダ記者会見の片鱗から
野呂町・石井明美
6月9日、西川福井県知事の要請を受けて行われた国民向けの会見。第1には「国民生活を守るため」、第2には「日常生活の悪影響をなくすため」に大飯原発を再稼動すべきと考える、と。福島第1原発の事故で国民生活はすっかり破壊されてしまったではないか、と思っている身にとっては「再稼動によって国民生活を守る」というのはとんでもない逆転した話。そこのところをどう説明するのだろう、と聞いていたら何のことはない。
「安全への体制は整っています」。え!と耳を疑う。「すべての電源が失われても炉心溶融は起こらない」、何故なら「1年以上かけて、専門家が40回以上論議をしたから」(1年とか40回とか数字では安全性は測れない。「専門家」といわれる人たちへの信頼は原発事故によってすっかり失われたではないか)、そして具体的な安全対策についてはすべて未整備。「・・・するよう電力会社に求めています」(それまでは事故は決して起こらない?)と。
第2の理由「日常生活への悪影響」とは「計画停電とか突然の停電で命の危険にさらされたり、職を失う人が出るかもしれないから」。ノダさんよ、原発事故のおかげで日常生活がすっかり破壊されたり職ばかりか命まで失った人々が未だ膨大に存在していることをもう忘れてしまったんじゃないでしょうね。
ブラックユーモアにしてはおぞましすぎるこの国の首相です!(2012/6/11)
「10万年後の安全」を観て ~~ー原発の再稼動に反対する~~~
5月5日全国の原発が全て止まりました。5月27日みつわ台公民館講堂において「10万年後の安全」の上映会を行いました。参加者は13名でした。
DVDは、「フィンランドにおいて世界で唯一建設されつつある核燃料廃棄物の最終処理場オンカロ建設プロジェクトに関するドキュメント映像である。核燃料廃棄物の最終処理場は10万年もの長期間、放射能を閉じ込める必要がある。現代人の祖先がアフリカを出発したのが約5万年前といわれている。オンカロ(フィンランド語で隠し場所の意)は18億年間変化していない巨大な岩盤でできた地層に、数キロのトンネルをくり抜きフィンランドの原発(現在4機)からでた核燃料廃棄物をその中に収め、100年後にコンクリートで蓋をして完全に埋めてしまおうというプロジェクトである。映画では、10万年後の未来世代に、その危険性を伝えていくことは可能なのか」というものでした。映画自体は脱原発をテーマにしたものではないが、地震列島日本において、原発を考える上で重要な示唆を与えるものでした。
DVDを鑑賞したあと、原発に対する考えを述べ合いました。『原発の危険性は計り知れない、また化石エネルギー・原子力エネルギーは、これから100年間程の過渡的なエネルギーである。原発から撤退し持続可能エネルギーへの大転換を決意すべきであり、大飯原発の再稼動は許されない』ということで意見が一致しました。 (みつわ台・木村 忠彦)
当日の参考資料
使用済み核燃料貯蔵量(貯蔵プール分)
北海道電力 泊 40.3%
東北電力 女川 57.5%
東通 54.1%
東京電力 福島第二 77.7%
柏崎刈羽 74.9%
中部電力 浜岡 72.3%
北陸電力 志賀 17.2%
関西電力 美浜 57.8%
高浜 70.5%
大飯 69.0%
中国電力 島根 65.5%
四国電力 伊方 63.0%
九州電力 玄海 78.1%
川内 66.4%
日本原子力発電 東海第二 85.8%
敦賀 63.1%
*** 5月27日の話し合いから***
▼ 10万年後、果たして人類が存在しているだろうか。数年後には使用済み核燃料プールは満杯になる。地震列島日本では最終処分場は不可能。核廃棄物は人間が制御出来ないことを真剣に考えるべきである。
▼ 事故後、原子力はメリットよりもリスクがずっと大きいことが実証された。これだけの事故を起こしながら誰も責任を取っていない。原子力ムラは生きている。
▼ リスクを冒してまでも何故、急いで再稼動させようとするのか。経済と人命を天秤にかけてはならない。
▼ 使用済み核燃料の再処理により得られるプルトニュウムは核兵器に転用でき、現在5000発の核弾頭をつくれる量のプルトニュウムを保有している。
▼ 今、余裕を持って原発に依存しない社会への方向転換ができる最後の時ではなか。自然エネルギー利用のためにお金と人知を注ぐべきである。
行 っ て き ま し た 九条の会発足8周年学習会
6月9日(土) 於:韓国YMCA
浦田一郎さん(明治大学)「9条をめぐる解釈改憲と明文改憲」
・憲法原則(憲法が要求すること)
自衛のための必要最小限度の実力*(*実力=戦力)
専守防衛・・相手から武力攻撃を受けた時、はじめて行使できる最小限の防衛戦略。→非核三原則、武器輸出三原則などの政策原則
しかし日米安保とセットで軍事力拡大の正当化。集団的自衛権を認めないこと 専守防衛論を捨てさせないこと <自民党案>と<国会審議>を注視することが重要!ほか明田川融さんのお話 (報告・都賀の台 鎌倉)
お出かけ情報
◇「若葉・九条の会」定例会
6月24日(日)14:00~16:30
みつわ台公民館講堂
自由討論「憲法九条を守り活かす日本を創るにはどうしたらよいか」
問題提起 関口 甫さん参加費:無料
◆ 映画「内部被ばくを生き抜く」上映と福島県楢葉町から市原市へ避難されている佐藤努さん(介護士)のお話しと歌
6月24日(日)13:30開場 14:00開演
千葉市男女共同参画センター3Fホール前売り:1000円、当日:1500円(些少)託児有・
問合せ 090-9304-1030(鎌倉)共催:映画と文化フォーラム.マルハバ!サラム
□ 第五福竜丸 <核なき世界へ航海中>
7月1日(日)まで都立第五福竜丸展示館(夢の島公園内) 問い合わせ:03-3521-8494
▼講演「日本国憲法と橋下主義(ハシズム)
7月1日(日)13:30~16時
四街道文化センター 201・202四街道・9条の会結成7周年記念連絡先:080-3399-8179(林)
■千葉市空襲67周年戦争を繰り返さないための集い2012
7月7日(土)14:00~16:30
きぼーる11階中央福祉センター大会議室
参加費:300円
7.7~7.9 「千葉市平和のための戦争展」同会場にて開催
共催:千葉市空襲と戦争を語る会ちば・戦争体験を伝える会問合せ:080-5305-3739
▽ 「11・3憲法九条のつどいin千葉」成功めざすちばのつどい
7月7日(土)14:00~16:30
千葉市民会館4F第1、2会議室
講演:憲法をめぐる情勢と「9条の会」運動の今日的役割り
講師:川村俊夫さん(九条の会・事務局)
○原発再稼動NO,原発0でも電気は足りる!
ちば駅頭宣伝(雨天中止)
7月9日(月)17:30~19:00
JR千葉駅クリスタルドーム前
主催:原発さよなら千葉 連絡先090-2553-2578
● さようなら原発10万人集会
7月16日(月・海の日)12:30~14:00
東京代々木公園イベント広場・ケヤキ並木メイン集会
集会後、パレード
呼びかけ人:さようなら原発1000万人市民の会(内橋克人、大江健三郎、落合恵子鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴辻井喬、鶴見俊輔
▽ 第25回平和を願うコンサート~~~福島によせて~~~
7月16日(月・祝)13:30 開場
千葉市生涯学習センターホール
松島音頭・オペラ「夕鶴」から・「つぶてソング」より・会津磐梯山ほか
前売り券:1800円/当日2000円 問合せ:043-241-2697
▼ 11・3憲法九条の集いin千葉
11月3日(土)13:30 開演
千葉市民会館大ホール
小森陽一報告「加速する改憲の動きと・・」
対談:雨宮処凛&小森陽一「九条から考える原発・震災復興・格差社会」
参加費:300円
共催:「九条の会・ちばけん」「九条の会・千葉県地方議員ネット」
- 詳細
- 参照数: 2209
「若葉九条の会」ニュースレター No 44 (2012.04.13発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
憲法9条守る?変える?全国投票
毎年、憲法記念日に全国各地で行う憲法9条改訂の賛否を問う街頭シール投票。「若葉・九条の会」でも、今年も行います。呼びかけ・投票共にご参加下さい。
とき:4月29日(日・祝)午後2〜4時 雨天順延
ところ:千葉市動物公園モノレール駅陸橋
若葉九条の会総会が終わって
3月18日(日)に若葉九条の会総会を開催しました。いろいろな催しと重なったこともあり、出席者は13名でした。2005年2月設立ですので、早いもので7年が経ちました。この7年間、講演会、学習会、討論会、DVD鑑賞会、シール投票等々、実に沢山の活動をしてきました。若葉九条の会「ニュースレター」を隔月で43号まで発行し毎号約350部を会員と会の周りの方々にお届けし、若葉九条の会「だより」は14号まで発行し毎号約4500部を地域の皆さんに配ってきました。
総会では、(1)昨年3月11日の東日本大震災と福島第一原発の過酷事故からの復旧、復興、再生への重点的かつ迅速な取り組みは憲法の要請であること、この憲法の要請を無視しているのが政府であり東京電力等であること、(2)改憲勢力は、政府や議会の震災と原発事故への対応に苛立つ日本社会を背景に、「憲法に非常事態への対応条項がない」、「改憲を機動的に発動できるように両院の発議は3分の2から過半数にすべきだ」等と、改憲・壊憲の動きを起動してきていること、(3)現在全国には7500以上の九条の会が設立されているが、今こそ「九条の会」の出番であり、若葉九条の会もマンネリに陥らず創意と工夫を凝らした活動を行っていく必要がある、などが話し合われました。みなさま、ご一緒に自由闊達に、活動して行きましょう。
(若葉九条の会代表世話人 木村忠彦)
交流広場
「科学は今どうなっているの?」池内了著 2001年 晶文社刊を読んで
「変化を進化ととらえたときに間違いが起こる」と言ったのは誰だったか、この本を読んで改めてその言葉を思った。高度経済成長の時代を知らず大量消費社会に生まれついた私たちは、科学の安全と環境の保護とを教えられながらそれでも、現在の生活が孕む破壊的な影響にも気が付いていたはずだ。そして昨年の大地震、付随する原発事故・・・レベル7、それによってようやくしっかりと目が向けられ始めたものたち。
科学技術が普遍的に利用されるようになってもそれに対する知識は伴わず、ただ安全神話を鵜呑みにしていたのではと、10年以上前に筆者は言う。現在の生活様式を否定することを恐れて現実に目を瞑り、現在の繁栄のために未来に犠牲を押しつけ、そうして人類はどこへゆくのか、と。
問いを投げかけ読者に任せきりにするのではなく、筆者も筆者なりの解決策を提示し、若者にも思慮奮闘を呼び掛ける一冊となっている。 (大学生 西本 奈央)
○この本には、宇宙物理学者、池内了さんが、1995年から2001年までの間に新聞や雑誌に書かれた「科学時評」75編がおさめられている。言うまもなく、10年前の日本であり世界である。が<2012年の今>への警鐘とも受け取れる。
・(池内さんは天文学者であるから)宇宙人が地球を眺めたら人類は絶滅に向っている と観えるのではないか(「まえがき」)
・今、われわれは、経済成長を生きる目標にして、環境が荒れようと子孫が苦労しようが気にしない。また、快適な生活のために欲望を精一杯膨らませる。忙しくてじっくり考える癖を失っているのに、なお時間を加速しようとしている。
・技術への過信こそが人災の根源
事故後の(正しい)責任のとりかた
・原因の徹底究明
・設計、建設、運転、地震、津波、対応、どの段階でチェックできたかできなかったか。責任をとるのは誰か。どこか。「国会事故調査委員会」の報告(2012年6月予定)を固唾をのんで見守る。
・ヒロシマ・ナガサキ・ビキニでの被曝犠牲の経験から、私たち日本人が獲得した「核アレルギー体質」は素晴らしく良い体質。
・<事実を隠し、ウソをつき、発表を遅らせ、データーを改竄し、汚染を知らせないようにし>ているのは、今もオンナジだ!
太陽が50億年近くも輝き続け、さらに今後50億年も輝くことができるのは太陽の中心部で水素がヘリウムに転換する核融合反応が起っているためである。1000万度を越す高温でしか反応が起きないため、熱核融合と呼ばれている。それを地球上のいとなみ(せいぜい1000度の温度で反応が進む、原子が結合したりする「化学反応」)に持ってきて操作しようとすることが〈原子力利用〉である、と。 (核アレルギー体質の75歳)
観る・聞く・知る 観るチャンスがあったら見よう
「イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘」
2010 ドイツ映画 108分 イエローケーキとは、天然のウラン鉱石を精錬して得られるウランの黄色い粉末のこと。イエローケーキが原発の燃料棒のもととなる。ウラン鉱山は旧東ドイツ、ナミビア、オーストラリア、カナダなどにある。日本では人形峠(岡山県と鳥取県境)周辺で1950年代末から60年代初めにかけてウラン採掘が行われた。30年後の1988年にウラン残土の放置が発覚。 (「人形峠ウラン鉱害裁判」小出裕章・土井淑平共著)
「100,000年後の安全」
2009 (デンマーク・フィンランド・スウエーデン・イタリア)79分
放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかける
「内部被曝を生きぬく」
鎌仲ひとみ監督と肥田舜太郎さんによる最新作。わたしたちは、フクシマ後をどう生きるのか。千葉市にて上映予定あり。
「フクシマの嘘PartⅠ」(15分)「フクシマの嘘PartⅡ」(15分)
ドイツZDF公共放送TV局の短編ドキュメンタリー。「平和を願う市民のつどい」HP にUP。菅直人元首相、佐藤栄佐久元福島県知事の証言は一見の価値があります。.
ちば市民放射能測定室 しらベル 4月1日 オープン
場所:千葉市中央区中央3-13-17
きぼーる近く TEL/FAX 043-224-5013
・申し込み:事前予約
・受け入れ可能検体:水・飲料・牛乳
・野菜・肉・米など(不可のもの・・尿・氷・冷凍食品(常温に解凍は可)
お出かけ情報
◇ さよなら原発 4,20 アクション
許すな再稼動 原発より いのち がだいじ
4月20日(金)18:30 開演
大井町 きゅりあん大ホール(JR大井町)
語り/神田香織
講演/落合恵子
演奏/橋本美香
参加費/500円 高校生以下.震災避難者無料
さよなら原発東京南部1000万人アクション実行委員会
◆ 新しいエネルギー社会をめざして
講師:西尾獏氏(原子力資料情報室)
4月22日(日)13:30~
白井公民館集会室 資料代500円
043-485-4731(原発問題を考える会・大関)
◯ 4月29日(日・祝)
14:00~16:00
シール投票「憲法9条守る?変える?」
千葉モノレール動物公園駅陸橋上 雨天順延
◇ 四街道自衛隊基地見学会 4/29
みつわ台公民館9:30 集合 10:00 現地
地元有志 問合わせ09083407014(岩佐)
● 2012松戸憲法記念日の集い
大江健三郎さん講演会ーひろげよう!憲法9条 不戦の誓いーノーモアヒロシマ・ナガサキそしてフクシマ
5月3日(木・祝)14:00~17:30
松戸市民会館・ホール
参加費:500円
主催:松戸憲法記念日の集い実行委員会 連絡先:047-344-9454
◎ 憲法集会 輝け9条 生かそう憲法 平和とくらしに 被災地に
5月3日(木・祝) 13:00~
日比谷公会堂
スピーチ:伊波洋一 小山内美江子 志位和夫 福島みずほ 福島県の被災者から
演 奏:中川美保 銀座パレ-ド有り 無料
◆ 憲法記念日の集い「世界の動きの中でよむ日本国憲法」
講師:三宅明正氏(千葉大教授)
5月3日(木・祝)14:00~
千葉市文化センター大ホール
資料代:500円千葉県憲法会議(043-225-4567)
□ 第五福竜丸展示館コンサート
5月13日(日)16時30分より
都立第五福竜丸展示館(夢の島公園内)
2500円・2000円・1500円
広島の原爆で被爆したピアノ 演:寺島陸也・室坂京子(ベース・うた)水野俊介・青木美佐子
問い合わせ:03-3521-8494
■原発なくせ!ストップ憲法審査会・国民投票法撤廃5/18集会
5月18日(金)18:00 開場
豊島公会堂(JR池袋駅東口徒歩5分)
高橋哲哉講演ほか。呼びかけ:内田雅敏ら
◎ 九条の会発足8周年学習会<9条をめぐる動きは、いま>
6月9日(土)13:30~16:30 韓国YMCA地下H (JR水道橋駅)
① 9条をめぐる動きと政府の憲法解釈ー米軍基地、武器輸出、国会の憲法論議 (浦田一郎)
② 9条、「同盟」、沖縄の相関(明田川融)
参加費:1000円