ニュースレター
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「若葉九条の会」ニュースレター No 41 (2011.10.8発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
緊急お知らせ
平和を願う市民のつどい 2011
実行委員会 090-3317-0410(舘)043-252-1852(鎌倉)
「平和」とは単に戦争がない状態ではなく、安心して子どもを生み育て、人としての当たり前の日々の暮らしができることではないでしょうか。今年の「平和を願う市民のつどい2011」は正面から「原発問題」に向き合います。大人、学生、子ども、外国籍さまざまな環境にある市民のみなさま、どうぞ、参加してご意見をお話し下さい。
い つ? 2011年10月15日(土)13:30~17:00
どこで? 千葉大学 教育学部 2101 大講義室
JR 総武線各駅停車 西千葉駅 又は京成電鉄 みどり台駅
千葉大西千葉キャンバス・正門から(案内板用意します)
保育室あり 事前申し込み要(090-9304-1030) 資料費 300円
どんな? 講談:「チェルノヴィリの祈り」神田香織(約1時間)
小林正弥教授の千葉大学白熱教室(約2時間)
白熱教室準備中 原発推進側の資料集め
・ 文科省・資源エネルギー庁作成の小・中学生用副読本とホームページから「安くてクリーンで安全な原発」・原発は必要という市民・財界・労組・マスコミの意見
脱原発側の資料集め
・ 原発の危険性・地震と原発 千年に一度の地震?・津波の軽視・内部被曝・原発のコスト・原発はクリーンか CO2・高温排水・廃棄物処理
当日発言予定
◆ 福島県から避難して(千代田信一さん)
◇ 放射線の人への影響(医学博士・崎山比早子さん)
◆ 地方自治体は?(千葉市長・熊谷俊人さん)
◇ エネルギー政策を真剣に考える立場から(産総研研究員)
☆ 参加者全員が発言者です。子育て中の親、農業従事者、経営者、研究者、若者から高齢者まで、
それぞれ自分の意見や思いを伝え合い、共に考えましょう。
賛同者名:秋葉榮 秋元寿子 浅間基秀 荒川剛男 市川まり子 伊藤章夫 岩佐悦次 漆原勉 大嶋甲三 小柳敏朗 金井秀夫 金谷房雄 鎌倉忠三郎 鎌倉淑子 河井節子 川鍋光弘 木村忠彦 工藤東 久保田美智 小林立子 崎山樹 崎山比早子 佐久間美弥子 下之薗修 島あけみ 白井進 出納いずみ 菅原軍司 高野晴美 高橋晴雄 竹内悦子 舘正彦 土屋淑子 坪井はるか 仲佐秀雄 永野勇 西田洋子 二瓶朝夫 二瓶浩實 波木賢 長谷川弘美 半沢勝男 平井道子 古家幾久江 三島泉道端園枝 宮田敬子 村松勇 矢野忠昭 山崎邦子 吉岡滋子 渡部誠
後援:千葉市・千葉市教育委員会
9月19日 東京明治公園・「原発さようなら5万人集会」
当日のメッセージより
鎌田 慧さん 「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名は今日で100万人を突破しています。来年3月までに1000万人の声を集めましょう。」
大江健三郎さん「原発の電気エネルギーなしでは事業は成し遂げられない。生活できないという人々がいますが、それは<うそ>だと思います。原子力によるエネルギーは荒廃と犠牲を伴います。
放射性物質で汚染された広大な面積の土地をどのように剥ぎとるか、どう始末するのか。内部被曝している大きい数の子どもたちの健康をどう管理するのか。イタリアではもう原発によって人の命が奪われることはない。私たち日本人はこれからもさらに原発事故を恐れなければならないということです。私たちはこの事態に抵抗する意志を持っています。政治家、経団連の実力者に思い知らせる必要があります。どのようにして?私たちには民主主義のこのような集会、市民のデモしかないのです。しっかりやりましょう。」
内橋 克人さん「原発安全神話の新版、改訂版に注意しなければならない。つまり技術が進歩すれば安全な原発は可能であるという。さようなら原発で世界は変わるでしょう。皆さんありがとう。」
フーベルトさん「何百万ものドイツの市民から皆さんへ連帯の挨拶をお伝えします。脱原発はもはや出来るか、出来ないかの話ではなく政治的にやるか、やらないかの話しなのです。」
福島から来られた武藤類子さん「3・11が美しい福島を奪いました。福島の人々は避難すべきか、残るのか。食べるのかたべないのか。日々苦渋の選択を迫られています。国、東電は事実を隠す。国は私たちを守ってくれないこともわかりました。私たちとつながって下さい。フクシマを忘れないで下さい。助けて下さい。
他に落合恵子さん、澤地久枝さん、山本太郎さんらのスピーチもありました。 (報告:都賀の台・鎌倉)
下の写真は当日の模様です。
交流ひろば
「原子力発電に依存しない社会は可能だろうか」の学習会に参加して
私の始めの一歩
九条の会の発足は、大江氏の「ヒロシマノート」に高校生の時に接していた私には気になる存在でしたが、日々の生活に追われ遠いものでした。この夏休みに娘と安曇野ちひろ美術館を訪れたおり九条の会の原発反対署名に接しました。「声に出す、行動することが必要、今出来ることから始めよう」 私の始めの一歩です。科学、技術の進歩は目覚しくひと一人の一生の時間をかけても理解しきれない歴史の積み重ねの、今が頂点かもしれませんが、自分たちの世代の間に始末の出来ないものを作ってしまった事に責任を感じなければならないと思います。
海に山に大気中に大地にと撒き散らしてしまった放射性物質、貯まる一方の使用済み核燃料、始末の術を持たないうちに危険な物を作ってしまった愚かさを恥じ入ります。地球上の生物でこんなに愚かで迷惑千万なものは人間以外にいません。原発に頼ってきたのは失敗だったのですから止めて当然です。幸いとりあえず火力発電を増やす事である程度補いもつくようですので後は自然エネルギーの活用が待たれます。原発停止に向け企業、庶民の一人ひとりも節電と自家発電の努力が望ましいと思われます。
(南方戦線生き残りの父の命を引き継いで64年、小倉台・日暮範子)
9月定例会 報告
原発学習会3回シリーズ(5/1「福島第一原発事故とその影響」崎山比早子さん・ 6/26「原子力発電は何故危険なのか」木村忠彦さん・8/21「原子力発電に依存しない社会は可能だろうか」本島勲さん)を終えて、「原発導入のシナリオー冷戦下の対日原子力戦略」(1994 NHK放映ドキュメンタリーのDVD)を見て自由討論。
▼このドキュメンタリーは「ヒロシマ・ナガサキ・第5福竜丸被曝」によって「核アレルギー」と言われた私たち日本人が「原子力の平和利用」の名のもとに如何に巧に騙され、原発を受け入れるに至ったかがよくわかった。▼同じ過ちを繰り返さないためにどうすればいいのか?▼「難しくてもう嫌だ!」とさけびたいが、事実を知り調べ自分のあたまで考える力をつけるほかないのでは?▼原発労働者の被曝・子どもたちの内部被曝・汚染物質の処理・高濃度汚染核廃棄物の処理が重大な課題▼原発事故は現在進行中なのだ
「若葉・九条の会」では脱原発を実現するために以下の2つに取組みます。
◎ 「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」(全国1000万署名)署名用紙を同封します。既に署名済みの方は二度はしないで下さい。身近な方におひろめ下さい。集まりましたら今年中に世話人までお届け下さい。
◎ <原発 止める?続ける?全国シール投票>10/15~11/6 に参加、実施します。
JP千葉駅前予定。日時未定。決まりましたらお知らせします。
7月24日/戦争体験を語り継ぐ 堤信一さん
千葉大空襲を想い起こして
今年は太平洋戦争で無条件降伏をした1945年8月15日から66周年です。太平洋戦争を体験した人はかなり高齢となりました。私も敗戦の年国民学校1年生で焼け跡の記憶はかすかですが、今年3月11日の東日本大震災後の被災地の様子は戦後の焼け跡のようだと体験者は話されます。
千葉市は敗戦直前の6月10日と7月7日に空襲を受け市街地が焼野原となり、多数の死傷者を出しています。「若葉・九条の会」では7月24日、千葉市の大空襲について会員の堤信一さんのお話を聞く会をもちました。堤さんは「戦争を風化させてはならない」と戦争体験の記録「100人の証言集」の編集委員をされ、ご自身の体験も書いています。
当時、堤さんは16才。工業学校生でした。一家は東京で町工場を経営していましたが、強制疎開で千葉に引越してきたそうです。「強制疎開」とは戦争のため家を強制的に取りこわしてしまうことです。7月6日の夜中に空襲があり、院内小学校の裏の田んぼに逃げ家族は無事でしたが、家は跡形もなく焼けてしまい、しばらくは防空壕での生活だったそうです。引越してきたばかりの家も焼けてどんなにがっかりされたことでしょう。戦后、ご家族で力を合わせて生きぬかれたお話しにホッとしましたが、戦争は国のために個人の自由や幸せを容赦なく犠牲にするということを強く感じました。
6月10日の空襲については参加者の女性からその時の爆撃でガラスの破片が腕にささり、今でもその傷が痛むとのお話しを聞きました。戦争を風化させず、憲法九条を守って、ひとりひとりの幸せを大切にする日本にしていきたいと思いました。(みつわ台・森村敏子)
「憲法96条改正を目指す議員連盟」設立―6月7日(民主・自民など約100名)
改憲の発議要件を現行3分の2から「過半数」への引き下げ。「九条改悪」を狙う
民主党憲法調査会再開
会長は改憲派の前原誠司
お出かけ情報
▼ 田中優&まーちゃんツアー
日時:10月5日(水) 10:30~13:00
場所:千葉市文化センターアートホール (パルコ前)
講演:田中優(環境活動家)著書「原発に頼らない社会へ」
・まーちゃんうーぼー(三線演奏家)「復興支援NGO心援隊」代表
主催:復興支援NGO心援隊
問合せ:自然育児サークルポレポレ 080-5425-9841(杉浦)
参加費:無料 カンパ歓迎
◇ 映画 ミツバチの羽音と地球の回転
日時:10月6日(木)10:00 と18:30
場所:船橋市勤労市民センターホール
鎌仲ひとみ監督 ミニ講演 13:00と17:45
大人 1000円 中高生 500円
午前のみ託児あり
共催:「市民ネットワーク千葉県」「生活クラブ」問合せ090-3509-8732
♪ 歌おう 語ろう 憲法 2011 平和・人権・福祉・環境フェステェバル
日時:10月23日(日) 12:00~16:45
場所:千葉市中央公園 ステージ&テント
主催:同実行委員会 後援:千葉市中心市街地まちづくり協議会
◆ 平和を願う市民のつどい2011(再掲)
日時:10月15日(土) 13:30~16:30
場所:千葉大学 教育学部2101 大講義室
第1部 講談:「チェルノヴィリの祈り」神田 香織
第2部 原発について話そう 小林正弥教授の千葉大白熱教室
資料費 300円 保育あり 要・申し込み
主催:同実行委員会 後援:千葉市・千葉市教育委員会
問合せ 090-3317-0410(舘)043-252-1852 (鎌倉)
♭♯ みつわ台公民館文化祭
日時:10月29日~10月30日
場所: みつわ台公民館
「憲法を読む会」「若葉・九条の会」参加
日時:10月29日(土) 14:40~
場所:みつわ台公民館集会室(畳の部屋)
紙芝居・読み聞かせ・折り紙つくり <千葉に空襲があった><じごくのそうべえ>等。
お楽しみ下さい。
編集後記
表紙を9月19日の5万人集会での大江健三郎さんらのメッセージの一部紹介としました。震災とフクシマ原発事故後を生きることになった私たちは、いろんな人たちがいろんなことをいう中で、真実のことは何か自分で考え、自分が選ぶしかありません。「若葉・九条の会」が自由に話し合い 学べる場となりますように!(K)
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「若葉九条の会」ニュースレター No 40 (2011.8.6発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
お知らせ
原発学習会パート III 原子力発電に依存しない社会は可能だろうか?
日時:8月21日(日)午後2:00~4:30
場所:みつわ台公民館講堂
講 師:本島勲さん 日本科学者会議エネルギー・原子力問題委員会委員
工学博士(岩盤地下水工学)
主 催: 憲法を読む会・若葉九条の会
参加費:無料 問合せ・連絡先 木村忠彦(255-3904)
下の図はニュースレター39号に掲載されたものです。今回の学習会の参考になるかと思いここに再掲します。
「戦争を語り継ぐ」、田中武利さんの「戦争時代の子どもの生活」をお聞きして
5月29日(日)みつわ台公民館での例会は「戦争時代の子どもの生活」と題して、若葉区桜木在住の田中武利さん(全国年金者組合若葉区支部長)がお話されました。田中さんは81歳になられますが、戦争の時代を振り返りながら時間と歳を追って思い出すようにお話され、その語りはアルバムをめくっているような臨場感溢れるものでした。
恩師の戦地召集に刺激され、自ら15歳で特年兵として海軍に志願入隊。既にこの時死を意識し、妹さんに赤い布入の草履、家には竹箒を作ったとのこと。何か痛ましさと健気さに涙を誘われました。
入隊は昭和20年の5月で8月には終戦を迎えたのですが、隊は解散することなく沖縄や北海道などの機雷掃海作業に2年位も当たらされたとのことです。
田中さんからは、日本軍隊の実態やアメリカ軍との違いなど、たくさんのエピソードが話されました。日米軍隊が一緒になって行った掃海作業で知り合った若い米兵との交流の話しは、ご本人も懐かしそうに語っておられたのが印象的でした。
それにつけても、わずか14歳、15歳の少年が死をも覚悟して軍隊に志願するという当時の異常な日常。田中さんから、こうした生のお話しをお聞きし、日本の侵略戦争が国民の命と犠牲の上に行われた犯罪であったとあらためて学ことができた1日でした。 (都賀の台・小宮豊治)
参考資料:5月29日(日)の補足
私の戦中、戦後年表
若葉区桜木・田中武利
1930(昭和5)千城村に生まれる
1931 満州事変 中国侵略戦争開始
1937 支那事変 小学1年
1938 南京大虐殺について父と一緒に朝日新聞記者から聞く。記者は国民に知らせたくとも一字でもそれに触れると新聞は発禁処分になるから記事にはできないと言った。この頃大網街道に沿って傷痍軍人療養所ができる(結核)。外気患者が周辺の部落に毎日遊びにやってくるようになった。つづいて千城園、松籟荘病院(いずれも結核)が出来た。1941 大東亜戦争
1945 3月 小学校高等科卒業
5月 海軍武山海兵団入団
8月 広島、長崎に原子爆弾投下
8月15日 敗戦 海兵団から海軍東京警備隊に移る。海防艦乗船
1946 1月 海防艦倉橋に移る(掃海隊) 掃海海域=津軽海峡、宗谷海峡、東北太平洋岸、沖縄 海域等
12月 掃海隊解散 倉橋下船 復員。 私だけ艦船運航部付となる。復員を申し出る。貨物船乗船
1947 4月 小名浜港沖にて座礁。2ヶ月離礁に努力したが不可能であった。帰郷
6月4日の「九条の会講演会」は入場券を早々に手配していたが、4月22日に脊椎管狭窄症手術で1ヶ月入院、3ヶ月間コルセット着用となり、参加は無理と思っておりましたが妻が一人でも参加したいが方向音痴で日比谷公園に行くのが心配といいますので私もいっしょに行くことになりました。会場周辺は警備のおまわりさんが多数居りましたが右翼の街宣も見かけず、いつになく穏やかでした。2000人以上の参加ということで会場は満杯でしたが、そんな中で後部座席で聴きなれた声がと思った矢先「信太さん」と声をかけられ振り返ると鎌倉さんでした。あの混雑の中で、良く近いところに席が取れたと驚きました。
場内の音響が悪かったのと腰痛に気を取られていたせいか講演の内容が聞き取れず残念でしたが演者の熱意には敬意を覚えました。澤地さんのお話は歯切れもよくユーモアに富んでいて各地の「九条の会」の連携の大切さを強調されていました。
九条の会のチラシで6月11日、反原発のデモが千葉市葭川公園で催されるのを知り参加いたしました。腰痛が心配でしたが無事完歩できました。参加者は乳母車、幼稚園児、小学生を伴った若い夫婦や学生が多く、沿道の人々も好意的で明るく華やかなデモ行進でした。参加人数も出発時、300人ほどでしたが途中参加の人もあり、終着時には410人とのことでした。
翌日の朝日新聞には新宿のデモが取り上げ
られ、全国各地で「脱原発」を訴えるデモや集会が広がっていると報じられましたが、いつものことながら千葉版には市内のデモには一切触れられていません。民主主義の原点である大衆運動について報道されないのは残念です。
これから、九条の会も今回の「反原発デモ」の参加者のような子ども連れの若い夫婦や学生が気楽に参加できるような会になればと切に願っています。 ( 西都賀・信太栄吉)
本 佐野真一著「津波と原発」
佐野さんは3月19日には、南三陸町の志津川病院にはいり、津波に襲われた現場に立っている。被災地で昔、新宿でおかまバーをやっていたママこと、本名金野栄久夫を探し当てる。津波研究の第一人者で日本共産党の元幹部の高齢の山下文男氏にあった話。にんげんくさくておもしろい。
後半(といっても全体の4分の3を占める)の「原発」は圧巻。1994年にNHKで放送されたスクープドキュメント「原発導入のシナリオー冷戦下の対日原子力戦略」(ニュースレターNo.39にて紹介済み)
の登場人物、正力松太郎、柴田秀利、電力会社の権力者、地元福島の浜通りの人物、県会議員や知事、大物小物を含めて、今の福島原子力発電所のルーツが鮮明に。それにしても堤庚次郎が三万円で手に入れた土地を東京電力に三億円で売ったそこに今、原発が建っているとは! (都賀の台・鎌倉淑子)
講談社 2011/6/18 刊1500円
和合亮一の詩集から
酪農家が
大型トラックで運ばれていく牛たちを見て
大粒の涙を雫している
「僕の25年は終った」
「詩の礫」より
南相馬市原町区が
屋内退避区に指定されたとき
私は 商店街のみなさんや
あなたのことを 想った
海沿いの そんなにおおきくはないけれど
元気な街を 思い出して 悲しくなった
たくさんの人がこの町から
避難していった
ある夜
深夜
あなたは 愕然とした
暗い街 真っ暗な 通り
この街には 違うものが 住んでいる と
「詩の邂逅」より
お出かけ情報
▲千葉空襲写真パネル展 考えよう 平和の大切さ
日時:8月2日~8月15日
場所:そごう千葉店地下ギャラリー ・空襲写真 ・原爆写真
主催:千葉市(平成元年:平和都市宣言 平成21年:平和市長会議加盟)
▽子どもたちの安全と未来のために
~放射能汚染と私たちの健康 を考える
日時:8月13日(土)13:30
場所:四街道市文化センター大ホール
第1部:被災地へ思いをはせて 支援ミニコンサート
第2部:講演「放射能汚染と私たちの健康」崎山比早子
福島からの報告
入場料:499円
主催:実行委員会
☆ 第29回・反核平和の親子映画会
日時:8月20日(土)13:20~15:00
場所:千城台コミュニティセンター
「つるにのって」「夏服の少女たち」
無料
◆ピース・フェスティバル
日時:8月21日(日)12:30~16:10
場所:千葉市民会館大ホール
演奏:松野 迅 [ヴァイオリン]
公演:松元 ヒロ [ 風刺コント]
入場料:大人1500円 学生・障害者 1000円 小・中・高生 無料
主催:核兵器廃絶をめざす千葉県平和事業実行委員会
◎ 若葉・九条の会第3回原発学習会
原子力発電に依存しない社会は可能だろうか?
日時:8月21日(日)10:00~16:30
場所:みつわ台公民館 講堂
講師:本島勲
エネルギー・原子力問題委員会委員(地球科学研究所)
参加費:無料
第26回戦争責任を考える千葉の集い 〜 証言と鼎談〜「福島・沖縄」
日時:8月21日(日)13:30-17;30
場所:千葉市生涯学習センター3F
鼎談司会:成澤宗男 関久雄(福島から)
安次富(アシトミ)浩(沖縄から)
参加費:無料
▽ 放射能汚染と私達の健康を考える会
「福島原発事故と健康被害」
日時:9月I日(木)18:30-21:00
場所:千葉市民会館 4F
演者:崎山比早子
主催:原発をなくせ ちばアクション 連絡先: 043-202-7820
編集後記
宮沢賢治の詩のように「・・おろおろ あるき・・」だれもいない細く長い道を、襤褸をまとい 独りで歩いているゆめを見た。
3.11はまさにボディブローのごとく効いて来ている。佐野真一さんは言う「いま私たちに問われているのは、これまで日本人がたどってきた道とはまったく別の歴史を、私たち自身の手でつくれるかどうかである。それしか日本復活につながる道はない。」と。 (都賀の台・鎌倉)
- 詳細
- 参照数: 2323
「若葉九条の会」ニュースレター No 39 (2011.6.6発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
お知らせ 原発学習会パートⅡ 原子力発電はなぜ危険なのか
日時:6月26日(日)午後2:00~4:30
場所:みつわ台公民館講堂
参加費:無料
講師:木村忠彦さん(若葉・九条の会世話人、千葉大名誉教授・物理学)
3/11 以来、難関立ちはだかると実感します。地震、津波は天災です。しかし原発事故は人災です。元千葉大学物理学教授の木村忠彦さんに話していただき、事実を知ることから、討論へ・・・。どなたでもどうぞ!
報告:シール投票実施
5月5日 午後2:00~3:30 JR千葉駅前 参加者10名
「憲法9条守る?変える?わからない」 投票総数:159
守る・・109(68.5%) 変える・・25(16%) わからない・・25(16%)
崎山さんのお話を聞いて
福島第一原発事故に不安を抱いてらっしゃる方が多いせいか、会場は100人を越え、質問される方も多く、充実した学習会でした。講師の崎山さんは、元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士であり、科学を市民の手に取り戻そうという高木学校のメンバーでもあります。以前、崎山さんの講演で、日本には原発が54基もあり、爆破されれば住めなくなる。原発を抱えて自衛戦争はできない。生き延びるためには憲法9条が必要だと言われましたが、今回は戦争ならぬ天災がきっかけで原発事故が起こり、日本が傾きそうです。
崎山さんの話の中で印象に残ったのは、広島の原爆にウランが63キログラム使われていたのに対して、福島第一原子力発電所にあるウランは851トンで、原爆の約13000倍である。もし1基でも失敗したら人が近づけなくなるので他の基も危なくなり、最悪の事態になる可能性がある。今後どうなるか誰も分からない。ということでした。
どうしてこのような事になったのでしょうか?誰も原発の安全に責任をもっていなかったと思います。政府は国策として原発を推進しています。経済産業省原子力安全・保安院は、原子力の専門家というより官僚で、東電に天下りするぐらい東電と癒着していました。原子力安全委員会の安全委員は、原発推進の御用学者ばかりで、東電から多額の研究費をもらっていました。マスコミは、電力会社がスポンサーなので、原発の危険性を唱える者や番組は下ろします。こんな中で安全のためのチエックシステムが機能していたとは思えません。東電は、目先の利益追求に専念し、安全のための地震・津波対策を軽視していたのではないでしょうか?人災と言われても仕方がありません。
原発事故収束の具体的見通しが立たない中、個人が判断して身を守るため、せめて原発の真実の情報は流して欲しいと思います(2カ月後のメルトダウン発表等)。人の命を守ることが平和の条件であるなら、政府は軍事同盟強化や、改憲(9条)を画策するより、足元の原発事故の収束、放射性物質拡散の被曝による発癌について、真剣に考えて欲しいと思いました。 (57歳、主婦)
参考図書&インターネットから
・「プルトニュウムの恐怖」高木仁三郎著 岩波新書
・「原発はなぜこわいか」天笠啓祐著 高文研
・「原発はなぜ危険か」田中三彦著 岩波新書
・「隠された被爆」矢ケ崎克馬著 ちくま新書
▼ 現代史スクープドキュメント
〜原発導入のシナリオ冷戦下の対日原子力戦略~ インターネットで見ることが出来ます
お出かけ情報
▽ 脱「原発」世界同時集会&デモ
6月11日(土)PM12:00~
東京:脱原発アクション都内数箇所(芝公園など)2:30~デモ18:00~20:00
新宿東口アルタ前
千葉:東日本大震災チャリティライブ IN 千葉中央公園
12:00PM~ <世界中の希望をのせて> 後援:千葉市まちづくり協議会
☆ 「ミツバチの羽音と地球の回転」鎌仲ひとみ監督・ドキュメンタリー
日時:6月18日(土)午後1:30開場
場所:千葉市男女共同参画センター
前売:1000円 当日:1500円申込・問合せ:252-1852 (鎌倉)
▽「無言館」への旅・・窪島誠一郎
日時:6月19日(日)13:00~16:00
場所:プラザ菜の花 大会議室(モノレール県庁前駅 徒歩1分)
主催:九条の会・千葉医療者の会
参加費:無料
▼ 原発事故と健康/被曝とは何か・・崎山比早子医学博士にきく
日時:6月19日(日)14:00
場所:四街道市文化センター会議室
参加費:無料、先着120名まで
▽ 「原発よ、静かに眠れ」講演:内藤新吾被曝労働と原発震災
日時:6月19日(日)16:20~
場所:千葉市生涯学習センター3F
研修室資料代:500円主催:マルハバ!サラム
★ 映画「いのちの山河」上映
日時:6月23日 (木)10時、14時、19時
場所:美浜文化ホール 大ホール
前売り/1000円、当日/1500円 連絡先043-279-9564(田村)
◇ 若葉・九条の会 例会 原発事故学習会 パートII
日時:6月26日(日)14:00~
講師:千葉大名誉教授木村忠彦
場所:みつわ台公民館講堂
参加費:無料
◆ 7/7 千葉市空襲66周年戦争を繰り返さないための集い2011
日時:7月7日(木)14:00-16:30
紙芝居、体験談、平和の歌をうたおう主催:千葉市空襲と戦争を語る会
ちば・戦争体験を伝える会連絡先:080-5305-3739(伊藤)
◇ 中核地域生活支援センターシンポジウム
日時:7月10日(日)13:30~16:30
場所:千葉市蘇我勤労市民プラザホール
~~~無縁社会からの脱却 地域の再構築
基調講演:湯浅 誠
要申し込み:0478-50-2881(FAX) 0478-50-2800(TEL)
編集後記
表紙、世界の地震地帯と原発の立地点の図は2002年東大名誉教授茂木清夫氏による。「赤」と「黒丸」が重なっているのは、日本列島です。「放射能ってなに?Q&A」は制作者の西岡由香さんの了解をいただき、プリントしました。わかりやすくためになるマンガです。学習会などでお使い下さい。 (都賀の台・鎌倉)
- 詳細
- 参照数: 2149
「若葉九条の会」ニュースレター No.38
(2011.4.23発行)
お知らせ
緊急学習会
「福島第一原発事故とその影響」
講師:崎山比早子さん(医学博士、元放射線医学総合研究所主任研究官、現高木学校)
日時:2011年5月1日(日) 午後3時~5時
場所:みつわ台公民館講堂(千葉市モノレールみつわ台駅下車千葉銀裏徒歩3分)
主催:憲法を読む会・若葉九条の会
参加費:無料
(参考)日本最初の原子力発電(東海村)・・・ 1963年
福島第一原発1号機 運転開始 ・・・ 1971年
米スリーマイル島原発事故 ・・・ 1979年
旧ソ連チェルノブイリ原発事故 ・・・ 1986年
◎ シール投票 「憲法9条守る?変える?わからない」
日時:5月5日(木・子どもの日)午後2時~3時30 分
場所:JR 千葉駅クリスタルドーム
主催:若葉九条の会(全国シール投票参加企画)
◎ 5月例会
「戦争体験を語る」 若葉区桜木在住 田中 武利さん
日時:5月29日(日)午後2:00~4;30
場所:みつわ台公民館講堂
主催:憲法を読む会・若葉九条の会
「2011年度総会報告」
故加藤周一さん等9人の呼びかけ(2004/6)に応えて若葉区の市民も、2005年春、「若葉・九条の会」につどい、6年が経過しました。呼びかけ人のうち、小田実、加藤周一、井上ひさしは既に亡く、私たちは、そのこころざしを引き継いでいきます。全国の「九条の会」や護憲団体と緩やかに連携しつつ千葉の地域に根ざした草の根の活動を継続していきます。
地震,津波、原発事故ショックのさなか、3月20日、7年目に入るための総会をみつわ台公民館で開きました。参加者は18名。黙祷の後、議事をすすめました。以下報告します。
議長:山崎春樹(みつわ台)議事録確認:信太栄吉(西都賀)
▼ 2010活動報告・決算報告・・・承認
▼ 2011年度活動方針案・予算案 活動方針案一部修正・・承認
* 活動方針に「原発に関する学習会を持つこと」を付け加えた。
7分休憩のあと、30分弱自由討論。
・ 地震と津波は天災であるが原発事故は人災。
・原発に関して正確な情報が必要・マスコミ報道は楽観的に過ぎる・事態はもっと深刻なのではないか(*3/20現在の意見)
・ 自衛隊は活躍している。(人命救助、災害を防ぐ)しかし本質は軍隊(国家権力行使の)なのではないか?
・ 自衛隊は日米安保条約と一体のものとして生まれた。現在完全に米軍指揮下にあるのではないか。
・ アメリカにも二つの勢力がある。沖縄の米軍基地はいらないという勢力も存在する。
▼ 活動計画
・ 世話人会を月一回開き、相談し方針に沿って活動を提案していく
・ 定例会を月1回みつわ台公民館で行う。(学習会、DVDを見て話し合う、戦争体験を聞いて記憶し記録する、講演会など)
・ 学習会で取り上げたいテーマ
<基本的人権・生存権と平和><国際経済問題とTPPについて><宗教特にイスラム教とその文化><核兵器廃絶と原発><東アジア共同体について><日米同盟と安全保障>
・ ニュースレターを隔月発行する
・ 「若葉九条の会だより」を必要に応じて発行する・ みつわ台公民館クラブ連絡協議会に加盟し文化祭に参加する
・ 会の運営はカンパによる
▼ 2011年度世話人:小野寺力・鎌倉淑子・木村忠彦・小宮豊治・崎山比早子・関口甫・藤木武夫・村松勇・森村敏子・山田安太郎
震災から一ヶ月、思うこと
2011年3月11日、巨大な地震と津波に襲われ多くの人の命が失われました。更に、福島の原子力発電所の爆発により、放射能は飛散し、大変な被害が起きています。多くの生命が奪われ、住居の喪失、足りない食料、燃料の不足、停電、野菜の出荷制限、漁業の破壊、農業も生活も破壊されました。多くの人が災害の復興支援に立ち上がり、支援をしています。千葉県でも、浦安等での液状化で、大変な被害が起きていますので、安全な町つくりが求められています。管政権は、全力で、復興支援をすべきと考えます。
また、東京電力は、放射能汚染で、大変な事態になっているのに、正確な情報を提供していません。原子力発電所の爆発以後、政府と東京電力は、「直ちに人体に影響を与える数値の放射能汚染ではない」と責任を回避する態度をとってきました。今回の事故で、原発の安全神話はなくなり、原子力発電は、廃止の方向にいくと思われます。 4/18(山田安太郎・みつわ台)
九条の会講演会
2011年6月4日(土)13:30 開会
場所:日比谷公会堂(東京日比谷公園内)
参加費:1000円(前売り)
講演:大江健三郎 奥平康弘 澤地久枝 鶴見俊輔
◆ 申し込み方法 郵便局備え付けの振替用紙に名前/住所/電話番号 入場券希望枚数○枚と記入代金を振込んでください。
00180-9-011520 加入者名「九条の会」
入場券は郵送 定員になり次第締め切 連絡先 九条の会事務局(TEL 03-3221-5075)
子どもを放射能に曝してはいけないでしょう。子どもに嘘を教えてはいけないでしょう。
正確な情報と正しい知識が必要です。5月1日の学習会が第1歩となるでしょう。しかし、放射能汚染は待ってくれません。特に子どもは毎日、母乳やミルクや水をのみ大きくなっていきます。自分で避難することはできません。
* 放射能の埃を体内に入れないこと
* 雨にあたらないこと
* 子どもの屋外遊び、戸外でお弁当をたべることをひかえるは、すぐできます。
不適切な原発副読本
小学生向け「わくわく原子力ランド」、中学生向け「チャレンジ!原子力ワールド」(放射性物質を閉じ込めるため五重のかべを設けています)と、原子力安全神話を刷り込んでいる。発行したのは文科省と経済産業省だ。製作したのは日本生産性本部・エネルギー環境教育情報センター。書いたのは誰だ?と責任を問いたい。
今、インターネットで見られます
現代史スクープドキュメントhttp://bit.ly/5MsX9n(1994年 NHKにて放映)1945年ヒロシマ、ナガサキの被曝、1954年第五福竜丸被曝により「核アレルギー」の日本人にいかに原子力平和利用を受け入れさせていくか。巧みな日米戦略。
お出かけ情報
▽5月1日(日)15:00 ~みつわ台公民館講堂 緊急学習会「原発事故」講師:崎山比早子
▽5月3日(火・祝)12:30~ 日比谷公会堂(東京)5/3 憲法集会 三宅晶子・伊藤千尋・福島みずほ・志位和夫
▽5月3日 13:30~「5・3憲法記念日の集い」
千葉市文化センターホール(パルコ前)
○講演「沖縄から平和憲法を考える」講師;弁護士 新垣 勉――安全保障ってなに?人権ってなに ○琉球舞踊
主催:千葉県憲法会議憲法改悪反対千葉県共同センター参加費:500円 (連絡先:043-225-4567)
▽ 5月5日(木・祝)15:00~シール投票 JR千葉駅東口
▽ 5月8日(日)13:30~千葉県教育会館(県庁前)新館5F
「5・8 千葉県憲法学習集会」
もうだまされない基地も原発も要らない 糸数けい子さん資料代:300円
映画の案内
☆ 特集「25年目のチェルノブイリ」東京・中野のミニシアターポレポレ 東中野 にて 5月6日まで
ナージャの村 アレクセイと泉 祝の島ほか 17本 問合せ先:ポレポレ座(03-3371-0088)
☆ 「ミツバチの羽音と地球の回転」鎌仲ひとみ監督・ドキュメンタリー
6月18日(土)午後千葉市女性センター参加券:1000円
渋谷で上映中ですが千葉で上映決定! 問合せ先:鎌倉(252-1852)出納(254-7748)
編集後記 =がんばれ、と言わないで=
今、盛んにTVで「日本は一つ、がんばろう」と言っている。これとそっくりに「原発は安全」とさけび続けていたことを思い出して欲しい。私たちは一つではない。皆、違う。強くないし、強い必要もない。皆、違って弱いけれども助け合うのがいいと思う。被災の子どもたちがあまりに<健気で、いい子なのが気がかりだ。 (鎌倉)
- 詳細
- 参照数: 1999
「若葉九条の会」ニュースレター 37号
(2011.2.26発行)
若葉九条の会広報部
ホームページhttp://wakabaarticle9.com/
代表 木村忠彦 Tel 043-255-3904
お知らせ
若葉九条の会・憲法を読む会総会のお知らせ
日時:2011年3月20日(日)14時から16時30分(開場:13時30分)
会場:みつわ台公民館講堂
議題:1.憲法九条をめぐる情勢(担当:小宮)
2.2010年度活動報告(担当:木村)会計報告(担当:村松)
3.2011年度活動計画(担当:木村)予算報告(担当:村松)
4.2011年度世話人の選出
今年2月、若葉九条の会は設立6周年を迎えました。上記の要領で総会を開催しますので是非ご参加下さい。この1年、世界的にも、日本周辺でも平和をめぐり大きな問題が起きました。世界の経済・政治において歴史的、構造的な変化が進行していることを示す出来事もいろいろありました。また、国際問題、紛争を武力で解決できないことはいよいよはっきりしてきています。しかし、日本においては憲法九条を変えて、自衛隊を名実ともに軍隊に変え日本を戦争できる国にしようとする動きが根強くあります。その一方で、若者や高齢者をはじめ、多くの国民の生活破壊が深刻になってきています。
総会では、上に挙げた情勢を踏まえ憲法9条、憲法25条をどのように活かしてゆくのか、2011年度の活動計画を話し合いたいと思います。 多数ご参加下さい。
「第4回わかば・新春平和と文化のつどい」開催
去る1月30日、千城台若葉文化ホールにて「第4回わかば・新春平和と文化のつどい」が開催された。第2部「平和を願う音楽家の会」の方々による詩と音楽で朗読された詩は「生ましめんかな」「燈籠ながし」「折づる」の3篇。――吉永小百合編、男鹿和雄画 角川文庫「第二楽章 ヒロシマの風」からであった。「生ましめんかな」が特に好評でしたので、ここに紹介します。
生ましめんかな 栗原 貞子
こわれたビルディングの地下室の夜だった
原子爆弾の負傷者たちは
ローソク一本ない暗い地下室を
うずめていっぱいだった
生まぐさい血の臭い 死臭
汗くさい人いきれ うめきごえ
その中から不思議な声がきこえてきた
「赤ん坊がうまれる」と言うのだ
この地獄の底のような地下室で
今、若い女が産気づいているのだ
マッチ一本ないくらがりで
どうしたらいいのだろう
人々は自分の痛みを忘れて気づかった
と「私が産婆です、私が生ませましょう」
と言ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ
かくてくらがりの地獄の底で
新しい生命は生まれた
かくてあかつきを待たず産婆は
血まみれのまま死んだ
生ましめんかな
生ましめんかな
己が命捨つとも
「第4回わかば新春平和と文化のつどい」に参加して
前回までは裏方としてでしたが、今回初めて客席から参加することができました。
「ちばぞうれっしゃ合唱団」は男性が少なかったのを感じさせず、とてもハーモニーが美しく良かったです。「みつわ台女声コーラス」も年齢層は高いようですが、良かったです。どちらも発声からきちんと練習を重ねているのが伝わりました。
「東京情報大学ウィンドアンサンブル」は、若い人が出演してくれた点は良かったと思います。でも何か若さが感じられなかったのは、アニメソングで無難にまとめたせいでしょうか。去年のように、大胆にジャズ等管楽器の音色を活かせる大人の曲が1曲位入っても良かったのでは、と思いました。
「若葉シンフォニーオーケストラ」は1曲目は管楽器の曲なので良かったのですが、2曲目のワルツは弦楽器が少なくて残念でした。
そして、普段聴く機会のないファゴットの独奏、浪岡浩子さんの詩の朗読は感動しました。 最後の全員で歌うのは、もう少し歌い易い高さが良かったと思います。2時間半もずっと聞くだけで声を出していないのですから、発声練習をせめて5分でもしないと、あの高さの声は2曲共出ません。今回客席で、それが良くわかりました。(御成台・山崎 京子)
当日のステージと会場の写真(撮影:Damien Andrews)を下に載せます
会 員 か ら
「主要メディアが放棄した情報の力」
1月14日チュニジアに始まった民主化運動はエジプトに飛んだ。1月25日から18日間エジプトの首都カイロのタハリール広場を中心に民衆デモが行われ、遂に独裁者ムバラク大統領を辞任に追い込んだ。反政府、民主化運動はその後リビア、イラン、サウジアラビア、バーレーン等中東全域に拡大しつつある。その背景には民衆の貧困と腐敗した特権階級との格差がある。一方、運動で主要な役割を演じたのが情報の共有だ。チュニジアやエジプトの大統領一族の腐敗をリークしたウイキリークスとその情報を短時間で広げたフェイスブックなどのコミュニケーション手段により、これまでに見られなかった速度で運動がひろがっていった。
日本ではどうか?毎年3万人にものぼる自殺者をだし、学校を卒業しても職がない、高齢者は孤立し、医療も崩壊しつつある。米軍基地は居座って騒音をまき散らし環境破壊を続ける。お金がないと言いながら、ムダな公共事業や軍事費、思いやり予算は削らない。
防衛局が沖縄の豊かな自然が残る高江のヤンバルの森に米軍ヘリパットの建設を強行している。現地では連日住民が座り込んで阻止運動を行っている。それに呼応して東京では2月20日市民がアメリカ大使館に建設中止申し入れを行おうと集会とデモを企画した。東京都公安員会は直前にその集会の場所と、デモコースを強制的に変更してきた。その上、赤坂署の警官は理由もなく集会に参加していた人の髪の毛をわしづかみにして引きずり倒し逮捕した。これは大変な憲法違反だ。しかし、メディアはこれを伝えようとしない。
中国電力は山口県上関に原発の建設を強行しようとしている。建設予定地田ノ浦は絶滅危惧種の生物が多種類生息し、昨年名古屋で行われた生物多様性世界会議でも原発建設中止を訴える声明が出された。田ノ浦をはさんだ祝島島民はここで漁による生活を営んでいる。その90%以上は原発建設に反対で30年間毎週反対デモを行ってきた。海上では若者がカヤックに乗って中電の埋め立て工事を阻止しようとしている。それにもかかわらず中国電力は海岸に座り込みをしている人数より圧倒的多数の警備員を雇って反対住民を排除し作業を強行している。この現実もテレビニュースには流れないし、全国紙にも載らない。ウイキリークスの代表ジュリアン・アサンジ氏は言う「情報は民主主義の通貨だ」と。日本のメディアは自らその通貨を放棄しているように見える。 (若葉区・西都賀 崎山比早子)
記録・記憶・千葉
◇ 千葉市大空襲とアジア・太平洋戦争の記録 100人の証言・・1000円
◇ 自然の法理 究めんと ――稲葉正 不屈の人生―・・ 2500円
◇ 伝えたいこと・・・・・・ 1800円 ちば・戦争体験を伝える会・編
申し込み・世話人会まで
お出かけ情報
◆ 3月19日(土) 12:00~16:00
武力で平和はつくれない
場所:代々木公園B地区ケヤキ並木 集会後パレード
WORLD PEACE NOW
◆ 5月27日(金)18:30~
文化講演会――講師:渡部陽一氏(戦場カメラマン/ジャーナリスト)
~~平和と命の大切さ~~
四街道市文化センター大ホール 入場料:1800円(全席指定)
四街道市制施行30周年記念事業 問合せ:043-423-1618 (四街道市文化センター)
編集後記
「わかば・新春平和と文化のつどい」はみなさまの協力で、出来ました。ホール正面の大きな文字(横カン)は西都賀にお住まいの「若葉・九条の会」会員の信太栄吉さん(書道の先生)に書いていただきました。同じく、「九条の会」会員の浪岡尊志さん、浩子さんには、お忙しいなか、本当に時間をさいて頂きました。私たちは、何も知らないので、プロの方に簡単に頼みごとをしますが、陰で大変な努力が払われていることを忘れてはならないと思いました。 今年は,客席で、じっくり聴きたいと考えた人もいます。それもありがたいことでした。 (都賀の台・鎌倉 淑子)