「若葉九条の会」ニュースレター No 44 (2012.04.13発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
憲法9条守る?変える?全国投票
毎年、憲法記念日に全国各地で行う憲法9条改訂の賛否を問う街頭シール投票。「若葉・九条の会」でも、今年も行います。呼びかけ・投票共にご参加下さい。
とき:4月29日(日・祝)午後2〜4時 雨天順延
ところ:千葉市動物公園モノレール駅陸橋
若葉九条の会総会が終わって
3月18日(日)に若葉九条の会総会を開催しました。いろいろな催しと重なったこともあり、出席者は13名でした。2005年2月設立ですので、早いもので7年が経ちました。この7年間、講演会、学習会、討論会、DVD鑑賞会、シール投票等々、実に沢山の活動をしてきました。若葉九条の会「ニュースレター」を隔月で43号まで発行し毎号約350部を会員と会の周りの方々にお届けし、若葉九条の会「だより」は14号まで発行し毎号約4500部を地域の皆さんに配ってきました。
総会では、(1)昨年3月11日の東日本大震災と福島第一原発の過酷事故からの復旧、復興、再生への重点的かつ迅速な取り組みは憲法の要請であること、この憲法の要請を無視しているのが政府であり東京電力等であること、(2)改憲勢力は、政府や議会の震災と原発事故への対応に苛立つ日本社会を背景に、「憲法に非常事態への対応条項がない」、「改憲を機動的に発動できるように両院の発議は3分の2から過半数にすべきだ」等と、改憲・壊憲の動きを起動してきていること、(3)現在全国には7500以上の九条の会が設立されているが、今こそ「九条の会」の出番であり、若葉九条の会もマンネリに陥らず創意と工夫を凝らした活動を行っていく必要がある、などが話し合われました。みなさま、ご一緒に自由闊達に、活動して行きましょう。
(若葉九条の会代表世話人 木村忠彦)
交流広場
「科学は今どうなっているの?」池内了著 2001年 晶文社刊を読んで
「変化を進化ととらえたときに間違いが起こる」と言ったのは誰だったか、この本を読んで改めてその言葉を思った。高度経済成長の時代を知らず大量消費社会に生まれついた私たちは、科学の安全と環境の保護とを教えられながらそれでも、現在の生活が孕む破壊的な影響にも気が付いていたはずだ。そして昨年の大地震、付随する原発事故・・・レベル7、それによってようやくしっかりと目が向けられ始めたものたち。
科学技術が普遍的に利用されるようになってもそれに対する知識は伴わず、ただ安全神話を鵜呑みにしていたのではと、10年以上前に筆者は言う。現在の生活様式を否定することを恐れて現実に目を瞑り、現在の繁栄のために未来に犠牲を押しつけ、そうして人類はどこへゆくのか、と。
問いを投げかけ読者に任せきりにするのではなく、筆者も筆者なりの解決策を提示し、若者にも思慮奮闘を呼び掛ける一冊となっている。 (大学生 西本 奈央)
○この本には、宇宙物理学者、池内了さんが、1995年から2001年までの間に新聞や雑誌に書かれた「科学時評」75編がおさめられている。言うまもなく、10年前の日本であり世界である。が<2012年の今>への警鐘とも受け取れる。
・(池内さんは天文学者であるから)宇宙人が地球を眺めたら人類は絶滅に向っている と観えるのではないか(「まえがき」)
・今、われわれは、経済成長を生きる目標にして、環境が荒れようと子孫が苦労しようが気にしない。また、快適な生活のために欲望を精一杯膨らませる。忙しくてじっくり考える癖を失っているのに、なお時間を加速しようとしている。
・技術への過信こそが人災の根源
事故後の(正しい)責任のとりかた
・原因の徹底究明
・設計、建設、運転、地震、津波、対応、どの段階でチェックできたかできなかったか。責任をとるのは誰か。どこか。「国会事故調査委員会」の報告(2012年6月予定)を固唾をのんで見守る。
・ヒロシマ・ナガサキ・ビキニでの被曝犠牲の経験から、私たち日本人が獲得した「核アレルギー体質」は素晴らしく良い体質。
・<事実を隠し、ウソをつき、発表を遅らせ、データーを改竄し、汚染を知らせないようにし>ているのは、今もオンナジだ!
太陽が50億年近くも輝き続け、さらに今後50億年も輝くことができるのは太陽の中心部で水素がヘリウムに転換する核融合反応が起っているためである。1000万度を越す高温でしか反応が起きないため、熱核融合と呼ばれている。それを地球上のいとなみ(せいぜい1000度の温度で反応が進む、原子が結合したりする「化学反応」)に持ってきて操作しようとすることが〈原子力利用〉である、と。 (核アレルギー体質の75歳)
観る・聞く・知る 観るチャンスがあったら見よう
「イエロー・ケーキ クリーンなエネルギーという嘘」
2010 ドイツ映画 108分 イエローケーキとは、天然のウラン鉱石を精錬して得られるウランの黄色い粉末のこと。イエローケーキが原発の燃料棒のもととなる。ウラン鉱山は旧東ドイツ、ナミビア、オーストラリア、カナダなどにある。日本では人形峠(岡山県と鳥取県境)周辺で1950年代末から60年代初めにかけてウラン採掘が行われた。30年後の1988年にウラン残土の放置が発覚。 (「人形峠ウラン鉱害裁判」小出裕章・土井淑平共著)
「100,000年後の安全」
2009 (デンマーク・フィンランド・スウエーデン・イタリア)79分
放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかける
「内部被曝を生きぬく」
鎌仲ひとみ監督と肥田舜太郎さんによる最新作。わたしたちは、フクシマ後をどう生きるのか。千葉市にて上映予定あり。
「フクシマの嘘PartⅠ」(15分)「フクシマの嘘PartⅡ」(15分)
ドイツZDF公共放送TV局の短編ドキュメンタリー。「平和を願う市民のつどい」HP にUP。菅直人元首相、佐藤栄佐久元福島県知事の証言は一見の価値があります。.
ちば市民放射能測定室 しらベル 4月1日 オープン
場所:千葉市中央区中央3-13-17
きぼーる近く TEL/FAX 043-224-5013
・申し込み:事前予約
・受け入れ可能検体:水・飲料・牛乳
・野菜・肉・米など(不可のもの・・尿・氷・冷凍食品(常温に解凍は可)
お出かけ情報
◇ さよなら原発 4,20 アクション
許すな再稼動 原発より いのち がだいじ
4月20日(金)18:30 開演
大井町 きゅりあん大ホール(JR大井町)
語り/神田香織
講演/落合恵子
演奏/橋本美香
参加費/500円 高校生以下.震災避難者無料
さよなら原発東京南部1000万人アクション実行委員会
◆ 新しいエネルギー社会をめざして
講師:西尾獏氏(原子力資料情報室)
4月22日(日)13:30~
白井公民館集会室 資料代500円
043-485-4731(原発問題を考える会・大関)
◯ 4月29日(日・祝)
14:00~16:00
シール投票「憲法9条守る?変える?」
千葉モノレール動物公園駅陸橋上 雨天順延
◇ 四街道自衛隊基地見学会 4/29
みつわ台公民館9:30 集合 10:00 現地
地元有志 問合わせ09083407014(岩佐)
● 2012松戸憲法記念日の集い
大江健三郎さん講演会ーひろげよう!憲法9条 不戦の誓いーノーモアヒロシマ・ナガサキそしてフクシマ
5月3日(木・祝)14:00~17:30
松戸市民会館・ホール
参加費:500円
主催:松戸憲法記念日の集い実行委員会 連絡先:047-344-9454
◎ 憲法集会 輝け9条 生かそう憲法 平和とくらしに 被災地に
5月3日(木・祝) 13:00~
日比谷公会堂
スピーチ:伊波洋一 小山内美江子 志位和夫 福島みずほ 福島県の被災者から
演 奏:中川美保 銀座パレ-ド有り 無料
◆ 憲法記念日の集い「世界の動きの中でよむ日本国憲法」
講師:三宅明正氏(千葉大教授)
5月3日(木・祝)14:00~
千葉市文化センター大ホール
資料代:500円千葉県憲法会議(043-225-4567)
□ 第五福竜丸展示館コンサート
5月13日(日)16時30分より
都立第五福竜丸展示館(夢の島公園内)
2500円・2000円・1500円
広島の原爆で被爆したピアノ 演:寺島陸也・室坂京子(ベース・うた)水野俊介・青木美佐子
問い合わせ:03-3521-8494
■原発なくせ!ストップ憲法審査会・国民投票法撤廃5/18集会
5月18日(金)18:00 開場
豊島公会堂(JR池袋駅東口徒歩5分)
高橋哲哉講演ほか。呼びかけ:内田雅敏ら
◎ 九条の会発足8周年学習会<9条をめぐる動きは、いま>
6月9日(土)13:30~16:30 韓国YMCA地下H (JR水道橋駅)
① 9条をめぐる動きと政府の憲法解釈ー米軍基地、武器輸出、国会の憲法論議 (浦田一郎)
② 9条、「同盟」、沖縄の相関(明田川融)
参加費:1000円