ニュースフラッシュニュースレター118号(2024.8.9発行)を掲載しました(2024.8.14)ニュースフラッシュ

若葉・九条の会ニュースレター No 53  
                          2013.09.26発行

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                    代表 木村 忠彦043-255-3904
9月例会
講演と討論「民主主義の危機――ナチズム」
日  時  2013年9月29日(日)午後2時~4時30分
場   所    みつわ台公民館講堂(千葉市モノレールみつわ台駅千葉銀側下車徒歩3分)
お話 し   関口 甫さん(小倉台在住・若葉九条の会世話人)
参加費   無料
♡出席者みなで本音で語り、お互いに傾聴し合いましょう
♡持ってきてください  自分の好きな本1冊と日本国憲法(あれば) 
 
よーく考えよう!!
個別的自衛権 他国からの武力攻撃に対して、自らを守るために闘う権利。
集団的自衛権 自国が直接攻撃されていなくても、密接な関係のある国への武力攻撃に対して、関係国とともに戦う権利。
集団的自衛権行使を認めると、同盟国の米国が攻撃された場合、日本から遠く離れた地域でも、戦うことを求められる。非戦闘地域での人道支援、後方支援のみでなく、いや応なく戦闘に巻き込まれる。
「平和国家」日本は集団的自衛権行使を憲法解釈で禁じてきた・・・・・・
 
8月例会~~「語り継ぐ」~
 1946年に5歳で、旧満州ハルピンから引き揚げてこられた溝口律夫さんに話していただきました。敗戦の年にお父さんはソ連軍に連行され、お母さんと子どもたちで。
 「僅か5歳の幼児でしたが、国が滅び、<引揚者>という名の難民として逃避行を体験したことは忘れることはできません。」・・・・・「ヒロシマ・ナガサキ・沖縄戦・各地の空襲、アジア各地に与えた惨状、先の大戦の爪痕が体験として風化してしまい、新たな形で歴史を繰り返すことを私は恐れます」「『温故知新』という諺があります。過去(歴史)を忘れず、直視して冷静に分析し、夢と希望が持てる社会にする工程を見定める時が今かと思います。」と。
 溝口さんの心からのお話しに耳を傾けた参加者は「実は私は撫順で生まれました」「戦争は知らないけれど、小学5年まで沖縄に住んでいました」など「平和のうちに生きたい。子ども、孫たちに戦争の時代を用意してはならない」との思いを共有しました。
 
沖縄に住んでいた頃
 僕は沖縄が日本に復帰する2年前(1970年)、沖縄本島中部にある具志川市(現在のうるま市)で生まれ、小学校4年生まで住んでいました。 時々、両親に連れられてバスで那覇市へ行く途中、窓から見えた長く続いているフェンスに囲まれた米軍基地。基地内には米兵の家族が住む家の他に、滑り台やシーソーなど遊具も置いてあるのが、バスの窓から見えました。その時、父が「この中(基地内)には、沖縄の人でも簡単には入れないんだよ」と僕に言いました。当時は、まだ小学1~2年生だったので、その訳がよく理解できず、基地の事もよくわかりませんでしたが、「何で入れないのかなあ?沖縄なのに・・・」と思った事を覚えています。沖縄では昼間、家でテレビを見ている時も上空を米軍の戦闘機などが飛行し、その爆音や騒音でテレビの音声が聴こえないなど、何回もありました。これと同様に学校での授業中、上空を米軍機が通過する時は先生の話が中断する事もありました。
 僕が千葉市に転居してから30年以上経ちましたが、故郷(沖縄)を忘れたことはありません。毎年、夏の高校野球では千葉県と沖縄県の代表校を応援しています。(2010年に沖縄の興南高校が、春夏連覇を達成した時は嬉しかったです!8月に日米両政府は配備に反対・抗議している沖縄の人たちの声を無視して、新型輸送機オスプレイを普天間飛行場に追加配備しました。ますます、強化されて行く沖縄の米軍基地。いつになったら、基地の無い沖縄になるのでしょうか?解決しなければならない多くの問題がありますが、一日でも早く、その日が来る事を願っています。 
                               (みつわ台・仲里 直也)
 
小宮豊治さんのご逝去を悼む
当会の発会から世話人をしていた小宮豊冶さんが8月5月に逝かれた。66年の生涯だった。昨年の10月に白血病を発症し、その後の闘病生活で奥様の献身的な看護と、多くの人たちの祈りに支えられていたが、不帰の人となられた。
  昨年のみつわ台公民館第30回文化祭で楽しそうに子供たちと折り紙などをしてお元気そうでした。しかし11月1日急性骨髄性白血病で急遽青葉病院に入院、約10カ月の闘病生活ののちに亡くなられました。
 小宮豊治さんは、2004年11月頃、若葉北部地域に九条の会を設立する運動に積極的に参加され、2005年2月の若葉九条の会発足のときに9名の世話人のお一人となられました。それ以来8年半の間一緒に活動をしてきました。入院中も、全快したらまた九条の会の活動ができると楽しみにしておられました。今年4月の若葉九条の会総会にさいしても、全快することを信じて、2013年度の世話人に選ばれることを承諾なさいました。
毎月の世話人会と例会、若葉九条の会ニュースレターの配布と若葉九条の会だよりの各戸配布、5月3日の憲法施行記念(動物公園)・11月3日の憲法公布記念日(JR千葉駅)において毎年行う「憲法九条守る?変える?」シール投票、みつわ台公民館文化祭での憲法を読む会の催し等々、殆どすべてに楽しそうに参加なさいました。小宮豊治さんの少し高く快活な話し声と笑い声、姿が今も思い出されます。小宮豊治さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。代表・木村忠彦
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 小宮さんは東京の小岩生まれ、明治学院大に学び、学生自治会活動にも情熱的に参加していた。当時の学友との多面的な交流は生涯続き、豊な人間関係を築いていた。一昨年の暮に「新宿のともしびを貸切、70人で学友会をやる。その前に皆で原発ストップの官邸前集会に参加する」と語った顔はまるで青年のようだった。きっとそこではトリスを飲みながら、天下国家や9条を語り、エッチ系のジョークを飛ばし、選曲ミスの「青葉城恋歌」を熱唱したにちがいない。
 「9条の会の例会は2時開始なのだから、その前に準備完了するように会場に来ること」と喝を入れられたのは昨年の春。小宮さんと同じく庶務担当の世話人として各行事の諸準備が任だったが、私が着くころは、テーブル椅子が並べられマイクが準備されている事もしばしばだった。ズボラな性格に併せて気合いに後れがあった顛末だが、私のリベンジを見せられないのは、残念。「豊治、これからも一緒だよ・・」。奥様の言葉が忘れられない。私達も同じ思いだ。敬意と謝意をこめてご冥福をいのりたい。  若葉・九条の会 世話人・小野寺力
 
秘密保全法案について
              山田安太郎(みつわ台5丁目・弁護士)
 
1 秘密保全法の危険性
(1)政府は、秘密保全法を秋の国会に提出しようとしています。秘密保全法制の報告書を取りまとめた有識者会議の議事録や録音データは残されておらず、会議の際のメモなどは廃棄されたと発表され、公開されていません。
(2)憲法は、国民主権のもとで、政治は、国民の、国民による、国民のための政治を求めていること、国民は、表現の自由を有することや政府の情報を知る権利を有していること、国民は、情報公開法により、国政や地方政治の情報の公開を求めることが出来ます。
 しかし、秘密保全法では、公務員や一般国民が、秘密漏えいに関与すれば、懲役10年以下の処罰を受けるのです。
2 秘密保全法の秘密(特別秘密)とは何か
(1) 秘密(特別秘密)とは、我が国
の防御上、外交上または公共の安全および秩序の維持上,特に秘匿することが必要である場合、その漏えいにより国の重大な利益を害する恐れがある場合である。
(2) これでは、秘密であることがわか
らないし、秘密の範囲が広く、公務の情報が全てであるとも考えられる。
 また、秘密の範囲は、誰が判断するのか、誰にとって秘匿が必要かが、明らかでないまま制定される恐れがある。
        ・・・・次号に続く
 
<お出かけ情報>
 
 定例会
9/29 (日)14:00~16:30
みつわ台公民館
 
◆平和人権福祉環境フェスティバル 歌おう 語ろう 憲法!!
9/29  (日) 11:00~18:00
千葉市中央公園&きぼーる
同実行委員会080-2042-5625
 
◇ 九条の会事務局主催学習会「戦争する国」への暴走を止める
10/6 (日)13:40~16:40
講師:前泊博盛さん(沖縄国際大学)
   渡辺 治さん(一橋大学)
東京しごとセンター飯田橋徒歩7分
参加費:1000円 要予約03-3221-5075
 
▼千葉医療者の会・九条の会  結成5周年のつどい
記念講演:宇都宮健児さん「いま、憲法が危ない!~どうなる反貧困・平和・人権
10/6 (日)14-20~16:30
プラザ菜の花(県庁前)
 
千葉県下「九条の会」交流集会 
10/14(祝)13:30~16:30
市民会館 3F 特別会議室 資料代:500円
 
文化祭参加・参加費無料 「お話し会・紙芝居・折り紙」
10/26 (土) 午後2:00~4:00
みつわ台公民館和室
 
編集後記 9/1 日比谷公会堂での脱原発集会で大江健三郎さんが「想像ラジオ」(いとうせいこう著),を推奨された。読後死者の声を聴くという思いにとらわれている(K)