ニュースレター
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「若葉九条の会」ニュースレター No 40 (2011.8.6発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
お知らせ
原発学習会パート III 原子力発電に依存しない社会は可能だろうか?
日時:8月21日(日)午後2:00~4:30
場所:みつわ台公民館講堂
講 師:本島勲さん 日本科学者会議エネルギー・原子力問題委員会委員
工学博士(岩盤地下水工学)
主 催: 憲法を読む会・若葉九条の会
参加費:無料 問合せ・連絡先 木村忠彦(255-3904)
下の図はニュースレター39号に掲載されたものです。今回の学習会の参考になるかと思いここに再掲します。

「戦争を語り継ぐ」、田中武利さんの「戦争時代の子どもの生活」をお聞きして
5月29日(日)みつわ台公民館での例会は「戦争時代の子どもの生活」と題して、若葉区桜木在住の田中武利さん(全国年金者組合若葉区支部長)がお話されました。田中さんは81歳になられますが、戦争の時代を振り返りながら時間と歳を追って思い出すようにお話され、その語りはアルバムをめくっているような臨場感溢れるものでした。
恩師の戦地召集に刺激され、自ら15歳で特年兵として海軍に志願入隊。既にこの時死を意識し、妹さんに赤い布入の草履、家には竹箒を作ったとのこと。何か痛ましさと健気さに涙を誘われました。
入隊は昭和20年の5月で8月には終戦を迎えたのですが、隊は解散することなく沖縄や北海道などの機雷掃海作業に2年位も当たらされたとのことです。
田中さんからは、日本軍隊の実態やアメリカ軍との違いなど、たくさんのエピソードが話されました。日米軍隊が一緒になって行った掃海作業で知り合った若い米兵との交流の話しは、ご本人も懐かしそうに語っておられたのが印象的でした。
それにつけても、わずか14歳、15歳の少年が死をも覚悟して軍隊に志願するという当時の異常な日常。田中さんから、こうした生のお話しをお聞きし、日本の侵略戦争が国民の命と犠牲の上に行われた犯罪であったとあらためて学ことができた1日でした。 (都賀の台・小宮豊治)
参考資料:5月29日(日)の補足
私の戦中、戦後年表
若葉区桜木・田中武利
1930(昭和5)千城村に生まれる
1931 満州事変 中国侵略戦争開始
1937 支那事変 小学1年
1938 南京大虐殺について父と一緒に朝日新聞記者から聞く。記者は国民に知らせたくとも一字でもそれに触れると新聞は発禁処分になるから記事にはできないと言った。この頃大網街道に沿って傷痍軍人療養所ができる(結核)。外気患者が周辺の部落に毎日遊びにやってくるようになった。つづいて千城園、松籟荘病院(いずれも結核)が出来た。1941 大東亜戦争
1945 3月 小学校高等科卒業
5月 海軍武山海兵団入団
8月 広島、長崎に原子爆弾投下
8月15日 敗戦 海兵団から海軍東京警備隊に移る。海防艦乗船
1946 1月 海防艦倉橋に移る(掃海隊) 掃海海域=津軽海峡、宗谷海峡、東北太平洋岸、沖縄 海域等
12月 掃海隊解散 倉橋下船 復員。 私だけ艦船運航部付となる。復員を申し出る。貨物船乗船
1947 4月 小名浜港沖にて座礁。2ヶ月離礁に努力したが不可能であった。帰郷
6月4日の「九条の会講演会」は入場券を早々に手配していたが、4月22日に脊椎管狭窄症手術で1ヶ月入院、3ヶ月間コルセット着用となり、参加は無理と思っておりましたが妻が一人でも参加したいが方向音痴で日比谷公園に行くのが心配といいますので私もいっしょに行くことになりました。会場周辺は警備のおまわりさんが多数居りましたが右翼の街宣も見かけず、いつになく穏やかでした。2000人以上の参加ということで会場は満杯でしたが、そんな中で後部座席で聴きなれた声がと思った矢先「信太さん」と声をかけられ振り返ると鎌倉さんでした。あの混雑の中で、良く近いところに席が取れたと驚きました。
場内の音響が悪かったのと腰痛に気を取られていたせいか講演の内容が聞き取れず残念でしたが演者の熱意には敬意を覚えました。澤地さんのお話は歯切れもよくユーモアに富んでいて各地の「九条の会」の連携の大切さを強調されていました。
九条の会のチラシで6月11日、反原発のデモが千葉市葭川公園で催されるのを知り参加いたしました。腰痛が心配でしたが無事完歩できました。参加者は乳母車、幼稚園児、小学生を伴った若い夫婦や学生が多く、沿道の人々も好意的で明るく華やかなデモ行進でした。参加人数も出発時、300人ほどでしたが途中参加の人もあり、終着時には410人とのことでした。
翌日の朝日新聞には新宿のデモが取り上げ
られ、全国各地で「脱原発」を訴えるデモや集会が広がっていると報じられましたが、いつものことながら千葉版には市内のデモには一切触れられていません。民主主義の原点である大衆運動について報道されないのは残念です。
これから、九条の会も今回の「反原発デモ」の参加者のような子ども連れの若い夫婦や学生が気楽に参加できるような会になればと切に願っています。 ( 西都賀・信太栄吉)
本 佐野真一著「津波と原発」
佐野さんは3月19日には、南三陸町の志津川病院にはいり、津波に襲われた現場に立っている。被災地で昔、新宿でおかまバーをやっていたママこと、本名金野栄久夫を探し当てる。津波研究の第一人者で日本共産党の元幹部の高齢の山下文男氏にあった話。にんげんくさくておもしろい。
後半(といっても全体の4分の3を占める)の「原発」は圧巻。1994年にNHKで放送されたスクープドキュメント「原発導入のシナリオー冷戦下の対日原子力戦略」(ニュースレターNo.39にて紹介済み)
の登場人物、正力松太郎、柴田秀利、電力会社の権力者、地元福島の浜通りの人物、県会議員や知事、大物小物を含めて、今の福島原子力発電所のルーツが鮮明に。それにしても堤庚次郎が三万円で手に入れた土地を東京電力に三億円で売ったそこに今、原発が建っているとは! (都賀の台・鎌倉淑子)
講談社 2011/6/18 刊1500円
和合亮一の詩集から
酪農家が
大型トラックで運ばれていく牛たちを見て
大粒の涙を雫している
「僕の25年は終った」
「詩の礫」より
南相馬市原町区が
屋内退避区に指定されたとき
私は 商店街のみなさんや
あなたのことを 想った
海沿いの そんなにおおきくはないけれど
元気な街を 思い出して 悲しくなった
たくさんの人がこの町から
避難していった
ある夜
深夜
あなたは 愕然とした
暗い街 真っ暗な 通り
この街には 違うものが 住んでいる と
「詩の邂逅」より
お出かけ情報
▲千葉空襲写真パネル展 考えよう 平和の大切さ
日時:8月2日~8月15日
場所:そごう千葉店地下ギャラリー ・空襲写真 ・原爆写真
主催:千葉市(平成元年:平和都市宣言 平成21年:平和市長会議加盟)
▽子どもたちの安全と未来のために
~放射能汚染と私たちの健康 を考える
日時:8月13日(土)13:30
場所:四街道市文化センター大ホール
第1部:被災地へ思いをはせて 支援ミニコンサート
第2部:講演「放射能汚染と私たちの健康」崎山比早子
福島からの報告
入場料:499円
主催:実行委員会
☆ 第29回・反核平和の親子映画会
日時:8月20日(土)13:20~15:00
場所:千城台コミュニティセンター
「つるにのって」「夏服の少女たち」
無料
◆ピース・フェスティバル
日時:8月21日(日)12:30~16:10
場所:千葉市民会館大ホール
演奏:松野 迅 [ヴァイオリン]
公演:松元 ヒロ [ 風刺コント]
入場料:大人1500円 学生・障害者 1000円 小・中・高生 無料
主催:核兵器廃絶をめざす千葉県平和事業実行委員会
◎ 若葉・九条の会第3回原発学習会
原子力発電に依存しない社会は可能だろうか?
日時:8月21日(日)10:00~16:30
場所:みつわ台公民館 講堂
講師:本島勲
エネルギー・原子力問題委員会委員(地球科学研究所)
参加費:無料
第26回戦争責任を考える千葉の集い 〜 証言と鼎談〜「福島・沖縄」
日時:8月21日(日)13:30-17;30
場所:千葉市生涯学習センター3F
鼎談司会:成澤宗男 関久雄(福島から)
安次富(アシトミ)浩(沖縄から)
参加費:無料
▽ 放射能汚染と私達の健康を考える会
「福島原発事故と健康被害」
日時:9月I日(木)18:30-21:00
場所:千葉市民会館 4F
演者:崎山比早子
主催:原発をなくせ ちばアクション 連絡先: 043-202-7820
編集後記
宮沢賢治の詩のように「・・おろおろ あるき・・」だれもいない細く長い道を、襤褸をまとい 独りで歩いているゆめを見た。
3.11はまさにボディブローのごとく効いて来ている。佐野真一さんは言う「いま私たちに問われているのは、これまで日本人がたどってきた道とはまったく別の歴史を、私たち自身の手でつくれるかどうかである。それしか日本復活につながる道はない。」と。 (都賀の台・鎌倉)
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「若葉九条の会」ニュースレター No 39 (2011.6.6発行)
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904 ホームページ http://wakabaarticle9.com/
お知らせ 原発学習会パートⅡ 原子力発電はなぜ危険なのか
日時:6月26日(日)午後2:00~4:30
場所:みつわ台公民館講堂
参加費:無料
講師:木村忠彦さん(若葉・九条の会世話人、千葉大名誉教授・物理学)
3/11 以来、難関立ちはだかると実感します。地震、津波は天災です。しかし原発事故は人災です。元千葉大学物理学教授の木村忠彦さんに話していただき、事実を知ることから、討論へ・・・。どなたでもどうぞ!
報告:シール投票実施
5月5日 午後2:00~3:30 JR千葉駅前 参加者10名
「憲法9条守る?変える?わからない」 投票総数:159
守る・・109(68.5%) 変える・・25(16%) わからない・・25(16%)
崎山さんのお話を聞いて
福島第一原発事故に不安を抱いてらっしゃる方が多いせいか、会場は100人を越え、質問される方も多く、充実した学習会でした。講師の崎山さんは、元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士であり、科学を市民の手に取り戻そうという高木学校のメンバーでもあります。以前、崎山さんの講演で、日本には原発が54基もあり、爆破されれば住めなくなる。原発を抱えて自衛戦争はできない。生き延びるためには憲法9条が必要だと言われましたが、今回は戦争ならぬ天災がきっかけで原発事故が起こり、日本が傾きそうです。
崎山さんの話の中で印象に残ったのは、広島の原爆にウランが63キログラム使われていたのに対して、福島第一原子力発電所にあるウランは851トンで、原爆の約13000倍である。もし1基でも失敗したら人が近づけなくなるので他の基も危なくなり、最悪の事態になる可能性がある。今後どうなるか誰も分からない。ということでした。
どうしてこのような事になったのでしょうか?誰も原発の安全に責任をもっていなかったと思います。政府は国策として原発を推進しています。経済産業省原子力安全・保安院は、原子力の専門家というより官僚で、東電に天下りするぐらい東電と癒着していました。原子力安全委員会の安全委員は、原発推進の御用学者ばかりで、東電から多額の研究費をもらっていました。マスコミは、電力会社がスポンサーなので、原発の危険性を唱える者や番組は下ろします。こんな中で安全のためのチエックシステムが機能していたとは思えません。東電は、目先の利益追求に専念し、安全のための地震・津波対策を軽視していたのではないでしょうか?人災と言われても仕方がありません。
原発事故収束の具体的見通しが立たない中、個人が判断して身を守るため、せめて原発の真実の情報は流して欲しいと思います(2カ月後のメルトダウン発表等)。人の命を守ることが平和の条件であるなら、政府は軍事同盟強化や、改憲(9条)を画策するより、足元の原発事故の収束、放射性物質拡散の被曝による発癌について、真剣に考えて欲しいと思いました。 (57歳、主婦)
参考図書&インターネットから
・「プルトニュウムの恐怖」高木仁三郎著 岩波新書
・「原発はなぜこわいか」天笠啓祐著 高文研
・「原発はなぜ危険か」田中三彦著 岩波新書
・「隠された被爆」矢ケ崎克馬著 ちくま新書
▼ 現代史スクープドキュメント
〜原発導入のシナリオ冷戦下の対日原子力戦略~ インターネットで見ることが出来ます
お出かけ情報
▽ 脱「原発」世界同時集会&デモ
6月11日(土)PM12:00~
東京:脱原発アクション都内数箇所(芝公園など)2:30~デモ18:00~20:00
新宿東口アルタ前
千葉:東日本大震災チャリティライブ IN 千葉中央公園
12:00PM~ <世界中の希望をのせて> 後援:千葉市まちづくり協議会
☆ 「ミツバチの羽音と地球の回転」鎌仲ひとみ監督・ドキュメンタリー
日時:6月18日(土)午後1:30開場
場所:千葉市男女共同参画センター
前売:1000円 当日:1500円申込・問合せ:252-1852 (鎌倉)
▽「無言館」への旅・・窪島誠一郎
日時:6月19日(日)13:00~16:00
場所:プラザ菜の花 大会議室(モノレール県庁前駅 徒歩1分)
主催:九条の会・千葉医療者の会
参加費:無料
▼ 原発事故と健康/被曝とは何か・・崎山比早子医学博士にきく
日時:6月19日(日)14:00
場所:四街道市文化センター会議室
参加費:無料、先着120名まで
▽ 「原発よ、静かに眠れ」講演:内藤新吾被曝労働と原発震災
日時:6月19日(日)16:20~
場所:千葉市生涯学習センター3F
研修室資料代:500円主催:マルハバ!サラム
★ 映画「いのちの山河」上映
日時:6月23日 (木)10時、14時、19時
場所:美浜文化ホール 大ホール
前売り/1000円、当日/1500円 連絡先043-279-9564(田村)
◇ 若葉・九条の会 例会 原発事故学習会 パートII
日時:6月26日(日)14:00~
講師:千葉大名誉教授木村忠彦
場所:みつわ台公民館講堂
参加費:無料
◆ 7/7 千葉市空襲66周年戦争を繰り返さないための集い2011
日時:7月7日(木)14:00-16:30
紙芝居、体験談、平和の歌をうたおう主催:千葉市空襲と戦争を語る会
ちば・戦争体験を伝える会連絡先:080-5305-3739(伊藤)
◇ 中核地域生活支援センターシンポジウム
日時:7月10日(日)13:30~16:30
場所:千葉市蘇我勤労市民プラザホール
~~~無縁社会からの脱却 地域の再構築
基調講演:湯浅 誠
要申し込み:0478-50-2881(FAX) 0478-50-2800(TEL)
編集後記
表紙、世界の地震地帯と原発の立地点の図は2002年東大名誉教授茂木清夫氏による。「赤」と「黒丸」が重なっているのは、日本列島です。「放射能ってなに?Q&A」は制作者の西岡由香さんの了解をいただき、プリントしました。わかりやすくためになるマンガです。学習会などでお使い下さい。 (都賀の台・鎌倉)
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「若葉九条の会」ニュースレター No.38
(2011.4.23発行)
お知らせ
緊急学習会
「福島第一原発事故とその影響」
講師:崎山比早子さん(医学博士、元放射線医学総合研究所主任研究官、現高木学校)
日時:2011年5月1日(日) 午後3時~5時
場所:みつわ台公民館講堂(千葉市モノレールみつわ台駅下車千葉銀裏徒歩3分)
主催:憲法を読む会・若葉九条の会
参加費:無料
(参考)日本最初の原子力発電(東海村)・・・ 1963年
福島第一原発1号機 運転開始 ・・・ 1971年
米スリーマイル島原発事故 ・・・ 1979年
旧ソ連チェルノブイリ原発事故 ・・・ 1986年
◎ シール投票 「憲法9条守る?変える?わからない」
日時:5月5日(木・子どもの日)午後2時~3時30 分
場所:JR 千葉駅クリスタルドーム
主催:若葉九条の会(全国シール投票参加企画)
◎ 5月例会
「戦争体験を語る」 若葉区桜木在住 田中 武利さん
日時:5月29日(日)午後2:00~4;30
場所:みつわ台公民館講堂
主催:憲法を読む会・若葉九条の会
「2011年度総会報告」
故加藤周一さん等9人の呼びかけ(2004/6)に応えて若葉区の市民も、2005年春、「若葉・九条の会」につどい、6年が経過しました。呼びかけ人のうち、小田実、加藤周一、井上ひさしは既に亡く、私たちは、そのこころざしを引き継いでいきます。全国の「九条の会」や護憲団体と緩やかに連携しつつ千葉の地域に根ざした草の根の活動を継続していきます。
地震,津波、原発事故ショックのさなか、3月20日、7年目に入るための総会をみつわ台公民館で開きました。参加者は18名。黙祷の後、議事をすすめました。以下報告します。
議長:山崎春樹(みつわ台)議事録確認:信太栄吉(西都賀)
▼ 2010活動報告・決算報告・・・承認
▼ 2011年度活動方針案・予算案 活動方針案一部修正・・承認
* 活動方針に「原発に関する学習会を持つこと」を付け加えた。
7分休憩のあと、30分弱自由討論。
・ 地震と津波は天災であるが原発事故は人災。
・原発に関して正確な情報が必要・マスコミ報道は楽観的に過ぎる・事態はもっと深刻なのではないか(*3/20現在の意見)
・ 自衛隊は活躍している。(人命救助、災害を防ぐ)しかし本質は軍隊(国家権力行使の)なのではないか?
・ 自衛隊は日米安保条約と一体のものとして生まれた。現在完全に米軍指揮下にあるのではないか。
・ アメリカにも二つの勢力がある。沖縄の米軍基地はいらないという勢力も存在する。
▼ 活動計画
・ 世話人会を月一回開き、相談し方針に沿って活動を提案していく
・ 定例会を月1回みつわ台公民館で行う。(学習会、DVDを見て話し合う、戦争体験を聞いて記憶し記録する、講演会など)
・ 学習会で取り上げたいテーマ
<基本的人権・生存権と平和><国際経済問題とTPPについて><宗教特にイスラム教とその文化><核兵器廃絶と原発><東アジア共同体について><日米同盟と安全保障>
・ ニュースレターを隔月発行する
・ 「若葉九条の会だより」を必要に応じて発行する・ みつわ台公民館クラブ連絡協議会に加盟し文化祭に参加する
・ 会の運営はカンパによる
▼ 2011年度世話人:小野寺力・鎌倉淑子・木村忠彦・小宮豊治・崎山比早子・関口甫・藤木武夫・村松勇・森村敏子・山田安太郎
震災から一ヶ月、思うこと
2011年3月11日、巨大な地震と津波に襲われ多くの人の命が失われました。更に、福島の原子力発電所の爆発により、放射能は飛散し、大変な被害が起きています。多くの生命が奪われ、住居の喪失、足りない食料、燃料の不足、停電、野菜の出荷制限、漁業の破壊、農業も生活も破壊されました。多くの人が災害の復興支援に立ち上がり、支援をしています。千葉県でも、浦安等での液状化で、大変な被害が起きていますので、安全な町つくりが求められています。管政権は、全力で、復興支援をすべきと考えます。
また、東京電力は、放射能汚染で、大変な事態になっているのに、正確な情報を提供していません。原子力発電所の爆発以後、政府と東京電力は、「直ちに人体に影響を与える数値の放射能汚染ではない」と責任を回避する態度をとってきました。今回の事故で、原発の安全神話はなくなり、原子力発電は、廃止の方向にいくと思われます。 4/18(山田安太郎・みつわ台)
九条の会講演会
2011年6月4日(土)13:30 開会
場所:日比谷公会堂(東京日比谷公園内)
参加費:1000円(前売り)
講演:大江健三郎 奥平康弘 澤地久枝 鶴見俊輔
◆ 申し込み方法 郵便局備え付けの振替用紙に名前/住所/電話番号 入場券希望枚数○枚と記入代金を振込んでください。
00180-9-011520 加入者名「九条の会」
入場券は郵送 定員になり次第締め切 連絡先 九条の会事務局(TEL 03-3221-5075)
子どもを放射能に曝してはいけないでしょう。子どもに嘘を教えてはいけないでしょう。
正確な情報と正しい知識が必要です。5月1日の学習会が第1歩となるでしょう。しかし、放射能汚染は待ってくれません。特に子どもは毎日、母乳やミルクや水をのみ大きくなっていきます。自分で避難することはできません。
* 放射能の埃を体内に入れないこと
* 雨にあたらないこと
* 子どもの屋外遊び、戸外でお弁当をたべることをひかえるは、すぐできます。
不適切な原発副読本
小学生向け「わくわく原子力ランド」、中学生向け「チャレンジ!原子力ワールド」(放射性物質を閉じ込めるため五重のかべを設けています)と、原子力安全神話を刷り込んでいる。発行したのは文科省と経済産業省だ。製作したのは日本生産性本部・エネルギー環境教育情報センター。書いたのは誰だ?と責任を問いたい。
今、インターネットで見られます
現代史スクープドキュメントhttp://bit.ly/5MsX9n(1994年 NHKにて放映)1945年ヒロシマ、ナガサキの被曝、1954年第五福竜丸被曝により「核アレルギー」の日本人にいかに原子力平和利用を受け入れさせていくか。巧みな日米戦略。
お出かけ情報
▽5月1日(日)15:00 ~みつわ台公民館講堂 緊急学習会「原発事故」講師:崎山比早子
▽5月3日(火・祝)12:30~ 日比谷公会堂(東京)5/3 憲法集会 三宅晶子・伊藤千尋・福島みずほ・志位和夫
▽5月3日 13:30~「5・3憲法記念日の集い」
千葉市文化センターホール(パルコ前)
○講演「沖縄から平和憲法を考える」講師;弁護士 新垣 勉――安全保障ってなに?人権ってなに ○琉球舞踊
主催:千葉県憲法会議憲法改悪反対千葉県共同センター参加費:500円 (連絡先:043-225-4567)
▽ 5月5日(木・祝)15:00~シール投票 JR千葉駅東口
▽ 5月8日(日)13:30~千葉県教育会館(県庁前)新館5F
「5・8 千葉県憲法学習集会」
もうだまされない基地も原発も要らない 糸数けい子さん資料代:300円
映画の案内
☆ 特集「25年目のチェルノブイリ」東京・中野のミニシアターポレポレ 東中野 にて 5月6日まで
ナージャの村 アレクセイと泉 祝の島ほか 17本 問合せ先:ポレポレ座(03-3371-0088)
☆ 「ミツバチの羽音と地球の回転」鎌仲ひとみ監督・ドキュメンタリー
6月18日(土)午後千葉市女性センター参加券:1000円
渋谷で上映中ですが千葉で上映決定! 問合せ先:鎌倉(252-1852)出納(254-7748)
編集後記 =がんばれ、と言わないで=
今、盛んにTVで「日本は一つ、がんばろう」と言っている。これとそっくりに「原発は安全」とさけび続けていたことを思い出して欲しい。私たちは一つではない。皆、違う。強くないし、強い必要もない。皆、違って弱いけれども助け合うのがいいと思う。被災の子どもたちがあまりに<健気で、いい子なのが気がかりだ。 (鎌倉)
- 詳細
- 参照数: 2118
「若葉九条の会」ニュースレター 37号
(2011.2.26発行)
若葉九条の会広報部
ホームページhttp://wakabaarticle9.com/
代表 木村忠彦 Tel 043-255-3904
お知らせ
若葉九条の会・憲法を読む会総会のお知らせ
日時:2011年3月20日(日)14時から16時30分(開場:13時30分)
会場:みつわ台公民館講堂
議題:1.憲法九条をめぐる情勢(担当:小宮)
2.2010年度活動報告(担当:木村)会計報告(担当:村松)
3.2011年度活動計画(担当:木村)予算報告(担当:村松)
4.2011年度世話人の選出
今年2月、若葉九条の会は設立6周年を迎えました。上記の要領で総会を開催しますので是非ご参加下さい。この1年、世界的にも、日本周辺でも平和をめぐり大きな問題が起きました。世界の経済・政治において歴史的、構造的な変化が進行していることを示す出来事もいろいろありました。また、国際問題、紛争を武力で解決できないことはいよいよはっきりしてきています。しかし、日本においては憲法九条を変えて、自衛隊を名実ともに軍隊に変え日本を戦争できる国にしようとする動きが根強くあります。その一方で、若者や高齢者をはじめ、多くの国民の生活破壊が深刻になってきています。
総会では、上に挙げた情勢を踏まえ憲法9条、憲法25条をどのように活かしてゆくのか、2011年度の活動計画を話し合いたいと思います。 多数ご参加下さい。
「第4回わかば・新春平和と文化のつどい」開催
去る1月30日、千城台若葉文化ホールにて「第4回わかば・新春平和と文化のつどい」が開催された。第2部「平和を願う音楽家の会」の方々による詩と音楽で朗読された詩は「生ましめんかな」「燈籠ながし」「折づる」の3篇。――吉永小百合編、男鹿和雄画 角川文庫「第二楽章 ヒロシマの風」からであった。「生ましめんかな」が特に好評でしたので、ここに紹介します。
生ましめんかな 栗原 貞子
こわれたビルディングの地下室の夜だった
原子爆弾の負傷者たちは
ローソク一本ない暗い地下室を
うずめていっぱいだった
生まぐさい血の臭い 死臭
汗くさい人いきれ うめきごえ
その中から不思議な声がきこえてきた
「赤ん坊がうまれる」と言うのだ
この地獄の底のような地下室で
今、若い女が産気づいているのだ
マッチ一本ないくらがりで
どうしたらいいのだろう
人々は自分の痛みを忘れて気づかった
と「私が産婆です、私が生ませましょう」
と言ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ
かくてくらがりの地獄の底で
新しい生命は生まれた
かくてあかつきを待たず産婆は
血まみれのまま死んだ
生ましめんかな
生ましめんかな
己が命捨つとも
「第4回わかば新春平和と文化のつどい」に参加して
前回までは裏方としてでしたが、今回初めて客席から参加することができました。
「ちばぞうれっしゃ合唱団」は男性が少なかったのを感じさせず、とてもハーモニーが美しく良かったです。「みつわ台女声コーラス」も年齢層は高いようですが、良かったです。どちらも発声からきちんと練習を重ねているのが伝わりました。
「東京情報大学ウィンドアンサンブル」は、若い人が出演してくれた点は良かったと思います。でも何か若さが感じられなかったのは、アニメソングで無難にまとめたせいでしょうか。去年のように、大胆にジャズ等管楽器の音色を活かせる大人の曲が1曲位入っても良かったのでは、と思いました。
「若葉シンフォニーオーケストラ」は1曲目は管楽器の曲なので良かったのですが、2曲目のワルツは弦楽器が少なくて残念でした。
そして、普段聴く機会のないファゴットの独奏、浪岡浩子さんの詩の朗読は感動しました。 最後の全員で歌うのは、もう少し歌い易い高さが良かったと思います。2時間半もずっと聞くだけで声を出していないのですから、発声練習をせめて5分でもしないと、あの高さの声は2曲共出ません。今回客席で、それが良くわかりました。(御成台・山崎 京子)
当日のステージと会場の写真(撮影:Damien Andrews)を下に載せます
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会 員 か ら
「主要メディアが放棄した情報の力」
1月14日チュニジアに始まった民主化運動はエジプトに飛んだ。1月25日から18日間エジプトの首都カイロのタハリール広場を中心に民衆デモが行われ、遂に独裁者ムバラク大統領を辞任に追い込んだ。反政府、民主化運動はその後リビア、イラン、サウジアラビア、バーレーン等中東全域に拡大しつつある。その背景には民衆の貧困と腐敗した特権階級との格差がある。一方、運動で主要な役割を演じたのが情報の共有だ。チュニジアやエジプトの大統領一族の腐敗をリークしたウイキリークスとその情報を短時間で広げたフェイスブックなどのコミュニケーション手段により、これまでに見られなかった速度で運動がひろがっていった。
日本ではどうか?毎年3万人にものぼる自殺者をだし、学校を卒業しても職がない、高齢者は孤立し、医療も崩壊しつつある。米軍基地は居座って騒音をまき散らし環境破壊を続ける。お金がないと言いながら、ムダな公共事業や軍事費、思いやり予算は削らない。
防衛局が沖縄の豊かな自然が残る高江のヤンバルの森に米軍ヘリパットの建設を強行している。現地では連日住民が座り込んで阻止運動を行っている。それに呼応して東京では2月20日市民がアメリカ大使館に建設中止申し入れを行おうと集会とデモを企画した。東京都公安員会は直前にその集会の場所と、デモコースを強制的に変更してきた。その上、赤坂署の警官は理由もなく集会に参加していた人の髪の毛をわしづかみにして引きずり倒し逮捕した。これは大変な憲法違反だ。しかし、メディアはこれを伝えようとしない。
中国電力は山口県上関に原発の建設を強行しようとしている。建設予定地田ノ浦は絶滅危惧種の生物が多種類生息し、昨年名古屋で行われた生物多様性世界会議でも原発建設中止を訴える声明が出された。田ノ浦をはさんだ祝島島民はここで漁による生活を営んでいる。その90%以上は原発建設に反対で30年間毎週反対デモを行ってきた。海上では若者がカヤックに乗って中電の埋め立て工事を阻止しようとしている。それにもかかわらず中国電力は海岸に座り込みをしている人数より圧倒的多数の警備員を雇って反対住民を排除し作業を強行している。この現実もテレビニュースには流れないし、全国紙にも載らない。ウイキリークスの代表ジュリアン・アサンジ氏は言う「情報は民主主義の通貨だ」と。日本のメディアは自らその通貨を放棄しているように見える。 (若葉区・西都賀 崎山比早子)
記録・記憶・千葉
◇ 千葉市大空襲とアジア・太平洋戦争の記録 100人の証言・・1000円
◇ 自然の法理 究めんと ――稲葉正 不屈の人生―・・ 2500円
◇ 伝えたいこと・・・・・・ 1800円 ちば・戦争体験を伝える会・編
申し込み・世話人会まで
お出かけ情報
◆ 3月19日(土) 12:00~16:00
武力で平和はつくれない
場所:代々木公園B地区ケヤキ並木 集会後パレード
WORLD PEACE NOW
◆ 5月27日(金)18:30~
文化講演会――講師:渡部陽一氏(戦場カメラマン/ジャーナリスト)
~~平和と命の大切さ~~
四街道市文化センター大ホール 入場料:1800円(全席指定)
四街道市制施行30周年記念事業 問合せ:043-423-1618 (四街道市文化センター)
編集後記
「わかば・新春平和と文化のつどい」はみなさまの協力で、出来ました。ホール正面の大きな文字(横カン)は西都賀にお住まいの「若葉・九条の会」会員の信太栄吉さん(書道の先生)に書いていただきました。同じく、「九条の会」会員の浪岡尊志さん、浩子さんには、お忙しいなか、本当に時間をさいて頂きました。私たちは、何も知らないので、プロの方に簡単に頼みごとをしますが、陰で大変な努力が払われていることを忘れてはならないと思いました。 今年は,客席で、じっくり聴きたいと考えた人もいます。それもありがたいことでした。 (都賀の台・鎌倉 淑子)
- 詳細
- 参照数: 2491
「若葉九条の会」ニュースレター 36号
(2010.12.18発行)
若葉九条の会広報部
ホームページhttp://wakabaarticle9.com/
代表 木村忠彦 Tel 043-255-3904
お知らせ
会場:千葉市若葉文化ホール
第1部 東京情報大学ウインドアンサンブル ”さんぼ”他
腹話術 伊藤むつ子さん
ちばぞうれっしゃ合唱団“ぞうれっしゃがやってきた”より
第2部 「平和を願う音楽家の会」の皆さん
ピアノ演奏 平木晶子さん “春の歌”
ファゴット独奏 加藤洋男さん ピアノ 柴田優美子さん
チケットなどのお問い合わせ先 (みつわ台)木村:(電、FAX)225−3904,(都賀の第)鎌倉:(電)252-1852, (FAX)252-2036,(千城台北)高野:(電、FAX)237—8003,(千城台東1)岩佐:(電、FAX)237-7144, (千城台東3)猿田:(電)237-4198 (野呂町)石井:(電)228-1106, (東京情報大)日高:
(実行委員会)
11月例会報告—早乙女愛さんの講演を聞いて思うことー
11月28日に開かれた11月例会では早乙女愛さんを講師にお迎えし「軍隊をすてた国コスタリカ」の上映と「コスタリカはなぜ軍隊をすてたか?」の講演をうかがった。参加者は30人で、講演会としては寂しかったが、初めて参加された方も含め、活発な話し合いがされた。
日本は軍隊を捨て非戦を誓う憲法九条を持っている。にもかかわらず現実には、アメリカ、中国、ロシアに次ぐ軍事大国となり、全国各地に135の米軍基地を抱え、イラクに派兵し、今はソマリア沖に基地建設している。憲法施行から63年、平和憲法は解釈改憲という形でなし崩しにされ続け、今やその速度は坂道を転がり落ちるような勢いである。
一方、コスタリカは軍隊を捨てた国であるが、憲法には防衛のためには軍隊を再組織できるという条項もある。しかし、半世紀以上にわたってこの条項は使われたことがない。非軍備永世中立国であるというその平和指向には日本におけるような危うさは感じられない。映画に出てくるごく普通の人々はみな軍隊を持ないことを誇りに思っており、憲法が生活に根付いていることを感じさせる。
「戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認」を謳った九条がなし崩しにされてゆく日本との、この大きな違いは一体何なのだろうか?お話しの後、早乙女さんにその質問をしてみた。彼女がこの映画を作った動機の一つがこの疑問であったそうだ。そのような問題意識を持ってコスタリカに行った。映画の切り口は人と人、人と自然の繋がりを学校教育や社会教育でどのように扱っているかである。
コスタリカでは日本で毎年7月から8月に集中して行われる戦争の悲惨さを伝える平和教育のようなものはないそうだ。その替わり、学校では徹底して個人の権利を教える。子供は誰からも愛される権利を持っていること、自分が持つ権利を他者もまた持つことを教える。また子供の時から選挙の手伝いをさせることにより選挙の持つ意味を学ばせる。学級委員の選挙は立候補者が自分の方針を発表し、その方針の妥当性を問うて投票が行われる。日本における学級委員の選出とはまるで違う。日本の学級委員選挙の延長が、政治的ビジョンを何も示さない人気俳優やスポーツ選手が、その知名度だけで国会議員に当選するという現状につながるのではないか。
コスタリカは経済的にはそれ程豊かな国ではない。しかし、軍備にかける予算を教育、福祉、社会のインフラ整備にあてているため、識字率か97%と発展途上国の中では群を抜いて高い。内戦の絶えないコロンビアからの大量の難民を受け入れ、隣人として社会の中に組み込んでいる。この社会が自然と平和教育になっているのであろう。
日本国憲法は国の最高法規であり、天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負っている。しかし、今や改憲を公然と口にする議員が国会議員の多数を占め、最高裁判所には自衛隊の違憲性を判断しない裁判官が多数である。少なくとも国会議員は選挙によって選ばれるのであるから、憲法を変えようとしている議員も主権者である国民が選んだのだ。ということは、憲法が議員を選ぶ判断基準になっていないことになる。コスタリカとのなんたる違いか!何故そうなのだろう?
日本人はあれほどの犠牲者を出した第二次大戦の戦争責任者をも自らの手では裁いてこなかった。そればかりかA級戦犯が首相になることを許し、日米安保条約締結の強行をも許してしまった。日本人は権利とか責任の観念が希薄なのかもしれない。そして急激な変化は嫌うが、なし崩し的変化には寛大である。また、常に周囲に気を配り大勢に順応してゆく傾向が強い。だから一旦大勢がある方向に動きだしたら歯止めがききにくい。そのような日本人の深層心理を読んでか、米国は一貫して九条を変えてゆく方向で圧力をかけ続けてきている。これにどのように抗してゆくか。それは草の根の運動だろう。全国に7500あまりある“九条の会”が大きな希望だ。これを拠り所にして、大勢を変えてゆけば、まだ、希望をつなぐことはできると思う。 (西都賀 崎山比早子)
若い世代からの声 『コスタリカはなぜ軍隊をすてたのか?』を聞いて
早乙女愛さんの講演『コスタリカはなぜ軍隊をすてたのか?』は、私にとって新しい発見が数多く得られる良い経験になりました。講演では早乙女さんのお話や、映画『コスタリカはなぜ軍隊をすてたのか?』のダイジェスト版の鑑賞、また東京大空襲で被害に遭われた鎌田十六さんの話を収めた映像の鑑賞などが行われました。
『コスタリカはなぜ軍隊をすてたのか?』ではコスタリカとはどういう国なのか、共に平和憲法を持つ日本とコスタリカの何が違うのか、その理由が分かるような構成となっていました。コスタリカでは常設軍を保有しない代わりに教育に力を入れています。その中で行われる平和教育では自分の身近な生活から平和を感じられるよう工夫がされていました。自分の身近にある問題に対して自分はどうすればいいのか。戦争ではなく、自分の生活に焦点を当てることで自分や周りの人々、そして環境が良いものであるためには、軍隊を持たないこと、戦争を行わないことが大切なのだと考えるような教育がコスタリカでは行われていたのです。
また、子供を含めた国民のほとんどが政治に対して常に視線を向けているという点でも日本との違いがありました。今回の講演会を通して私は新しい平和の広め方を発見できたと思います。それは「自分の身近な生活から、平和を考えてもらう」というものです。今回の経験で得たものを最大限発揮して、平和の輪を広げていきたいと思います。 (若葉区・青田)
年配の世代から:戦争に代わる「対話による解決を」
国民を奴隷のごとく扱いこらしめて、国を栄えさせ天皇をひとり千代に八千代に栄えさせるための「帝国憲法」から、GHQのおかげで象徴天皇として天皇制は残ったが、政府に対する「国民の権利」を語った憲法へと大きく、がらりと変わりました。もう60年になります。しかし、この憲法に書かれた国民の権利は行使しないとすぐにとりかえされてしまいます。
特に九条は「戦争を放棄して、戦争に代わる<対話による解決>をうたっているのです。独立国と称しながら国土に外国軍隊の戦争基地を置かせている国は今や日本だけです。こんな国が世界に向かって平和だ平和だと叫んでも誰が相手にしてくれましょうか。戦争に勝っても恨まれるだけです。恨みは未来永劫に続きます。核も武力も放棄して顔と顔を合わせて話し合いで、「対話」による解決を国民の大きな世論にすべく「九条の会」の皆さんと共に活動して行きたいと心から思っています。(小倉台・関口 甫)
イラク帰還兵士の証言を聞くつどい(10月11日開催 於:千葉大学)に出席して
新聞やテレビ、インターネットなどの報道を通して世界を眺めていると「アメリカ」も「アメリカ軍」もそれがまるで一つの意志を持ったものであるかのように錯覚してしまいがちです。しかしお二人の話を聞くことで、アメリカと米軍は同じではない、米軍の中にも様々な考え方があるのだという当たり前のことに改めて気づかされました。そのことに気づけたのは、イラクやアメリカ軍の現状を肌で知っている人の話しを聞けたからこそだと思います。特にジェフリー・ミラードさんの戦地での体験談や劣化ウランに関するお話は印象に残っています。
若い世代はこのような貴重な機会にもっと貪欲になるべきだし、こういった集会はもっと一般に開かれるべきだと思いました。 (若葉区・東海林)
~~憲法9条と25条の危機について~~
渡辺治教授の講演会「激動の政界と憲法改正」は、11月13日、千葉で行われました。ものをずばり話し、的確な話しをされました。
9条の会の運動の力で、民主党は改憲の旗を降ろし、民主党を変えた。9条の会の運動は、中高年の人たちが立ち上がり、世論を変えた。小泉政権でも打ち出した構造改革とは、大企業の負担の軽減と法人税負担の軽減を目指し、国民の福祉や教育費を削り、消費税の引き上げをすることであり、憲法25条の危機である。憲法25条は、国民は健康で文化的な生活を営む権利を有し、国は社会保障の向上、増進につとめなければならないと定めている。民主党が大勝したのは、後期高齢者医療に対する反対運動、労働者を解雇できる労働者派遣法の改正運動、年越し派遣村の運動、公立高校授業料無償化、子ども手当ての支給の問題などに現れているとのことです。
鳩山政権は、動揺したが、普天間基地等の問題で頑張った。しかしながら、財界とアメリカの圧力で、挫折した。沖縄の運動、県民大会の意志は管政権の大きな課題として残る。反構造改革の運動と普天間基地の国外移転や福祉マニフェストの実現で、民主党は選挙に大勝した。しかし財界とアメリカは、鳩山政権の政策にびっくりし、鳩山政権に圧力をかけ、福祉マニフェストの実現を後退させ、民主党は選挙で敗北した。
社民党、共産党が後退したのは、小選挙区制、二大政党の定着があり、国民は、日米同盟、構造改革に代わる対案を持てていないからと述べていました。管政権は、財界とアメリカの熱い期待で誕生したとのことです。
管政権のもとで、憲法改正や構造改革はどうなるかについて、後期高齢者医療制度に代わる新制度を考え、保育制度の改悪、介護保険制度の改革、消費税の引き上げが行われる。軍事大国化については、日米共同作戦の強化等をする。憲法改正手続法が施行されても、憲法審査会は動かなかったが、管政権、民主党政権で大連立の暁には、改憲の動きが強まるとのことです。 (みつわ台・山田安太郎)




