「若葉九条の会」ニュースレター No 45
若葉九条の会広報部 代表木村忠彦 043-255-3904
ホームページ http://wakabaarticle9.com/
(2012.06.15発行)
定例会 6月24日(日)午後2時~4時30分
「憲法九条を守り生かすには、どうしたらよいか」
・1945年 アジアでは加害者となり 空襲、沖縄戦、原爆では被害者となり多くの生命の犠牲の上に私たちが ようやく持った「平和憲法」が今、あぶない。
・私たちの声が届かない政治、世論を無視する政治家。「主権在民」ではない?
問題提起:関口甫さん(「若葉・九条の会」世話人、小倉台在住)の後 自由討論
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7年前の2005年5月29日、私たちは、みつわ台公民館に 岩田行雄さんを迎えて現行「日本国憲法」は単純に米国の押し付けなどと言えないこと、当時の国会の記録など膨大な資料によりわれわれ自身が手に入れた大切な「平和に生きる権利」を国に守らせ、権力の暴走を縛るものであることを学び、この学習会は「憲法を読む会」「若葉・九条の会」のバックボーンとなりました。
7周年記念講演として再び岩田さんを迎えます。お楽しみに。
2回連続憲法講演 岩田行雄氏(憲法研究者)
「平和憲法はどのように誕生したか」――日本国憲法成立史の実証的再検討―
*従来の概念を覆す「新憲法成立時代」の再現!
敗戦後、焦土から復興する力は、民主主義国家、文化国家、平和国家を目指す理想の中から生まれた。食糧難、あらゆる物資の欠乏を乗り越えて進む、躍動感あふれる人々の姿を明らかにする。 今回の岩田さんのレジュメから
第1回 7月29日(日)午後2時~4時30分
「憲法民主化」の世論形成―新聞報道が果たした役割
第2回 8月26日(日)午後2時~4時30分
国民は新憲法をどのように迎えたか
憲法9条守る?変える?シール投票結果
千葉市動物公園陸橋上 4/29(祝)13:40~15:30 参加者12名
守る:201(70.8%) 変える:29(10.2%)わからない:54(19.0%)
ノダ記者会見の片鱗から
野呂町・石井明美
6月9日、西川福井県知事の要請を受けて行われた国民向けの会見。第1には「国民生活を守るため」、第2には「日常生活の悪影響をなくすため」に大飯原発を再稼動すべきと考える、と。福島第1原発の事故で国民生活はすっかり破壊されてしまったではないか、と思っている身にとっては「再稼動によって国民生活を守る」というのはとんでもない逆転した話。そこのところをどう説明するのだろう、と聞いていたら何のことはない。
「安全への体制は整っています」。え!と耳を疑う。「すべての電源が失われても炉心溶融は起こらない」、何故なら「1年以上かけて、専門家が40回以上論議をしたから」(1年とか40回とか数字では安全性は測れない。「専門家」といわれる人たちへの信頼は原発事故によってすっかり失われたではないか)、そして具体的な安全対策についてはすべて未整備。「・・・するよう電力会社に求めています」(それまでは事故は決して起こらない?)と。
第2の理由「日常生活への悪影響」とは「計画停電とか突然の停電で命の危険にさらされたり、職を失う人が出るかもしれないから」。ノダさんよ、原発事故のおかげで日常生活がすっかり破壊されたり職ばかりか命まで失った人々が未だ膨大に存在していることをもう忘れてしまったんじゃないでしょうね。
ブラックユーモアにしてはおぞましすぎるこの国の首相です!(2012/6/11)
「10万年後の安全」を観て ~~ー原発の再稼動に反対する~~~
5月5日全国の原発が全て止まりました。5月27日みつわ台公民館講堂において「10万年後の安全」の上映会を行いました。参加者は13名でした。
DVDは、「フィンランドにおいて世界で唯一建設されつつある核燃料廃棄物の最終処理場オンカロ建設プロジェクトに関するドキュメント映像である。核燃料廃棄物の最終処理場は10万年もの長期間、放射能を閉じ込める必要がある。現代人の祖先がアフリカを出発したのが約5万年前といわれている。オンカロ(フィンランド語で隠し場所の意)は18億年間変化していない巨大な岩盤でできた地層に、数キロのトンネルをくり抜きフィンランドの原発(現在4機)からでた核燃料廃棄物をその中に収め、100年後にコンクリートで蓋をして完全に埋めてしまおうというプロジェクトである。映画では、10万年後の未来世代に、その危険性を伝えていくことは可能なのか」というものでした。映画自体は脱原発をテーマにしたものではないが、地震列島日本において、原発を考える上で重要な示唆を与えるものでした。
DVDを鑑賞したあと、原発に対する考えを述べ合いました。『原発の危険性は計り知れない、また化石エネルギー・原子力エネルギーは、これから100年間程の過渡的なエネルギーである。原発から撤退し持続可能エネルギーへの大転換を決意すべきであり、大飯原発の再稼動は許されない』ということで意見が一致しました。 (みつわ台・木村 忠彦)
当日の参考資料
使用済み核燃料貯蔵量(貯蔵プール分)
北海道電力 泊 40.3%
東北電力 女川 57.5%
東通 54.1%
東京電力 福島第二 77.7%
柏崎刈羽 74.9%
中部電力 浜岡 72.3%
北陸電力 志賀 17.2%
関西電力 美浜 57.8%
高浜 70.5%
大飯 69.0%
中国電力 島根 65.5%
四国電力 伊方 63.0%
九州電力 玄海 78.1%
川内 66.4%
日本原子力発電 東海第二 85.8%
敦賀 63.1%
*** 5月27日の話し合いから***
▼ 10万年後、果たして人類が存在しているだろうか。数年後には使用済み核燃料プールは満杯になる。地震列島日本では最終処分場は不可能。核廃棄物は人間が制御出来ないことを真剣に考えるべきである。
▼ 事故後、原子力はメリットよりもリスクがずっと大きいことが実証された。これだけの事故を起こしながら誰も責任を取っていない。原子力ムラは生きている。
▼ リスクを冒してまでも何故、急いで再稼動させようとするのか。経済と人命を天秤にかけてはならない。
▼ 使用済み核燃料の再処理により得られるプルトニュウムは核兵器に転用でき、現在5000発の核弾頭をつくれる量のプルトニュウムを保有している。
▼ 今、余裕を持って原発に依存しない社会への方向転換ができる最後の時ではなか。自然エネルギー利用のためにお金と人知を注ぐべきである。
行 っ て き ま し た 九条の会発足8周年学習会
6月9日(土) 於:韓国YMCA
浦田一郎さん(明治大学)「9条をめぐる解釈改憲と明文改憲」
・憲法原則(憲法が要求すること)
自衛のための必要最小限度の実力*(*実力=戦力)
専守防衛・・相手から武力攻撃を受けた時、はじめて行使できる最小限の防衛戦略。→非核三原則、武器輸出三原則などの政策原則
しかし日米安保とセットで軍事力拡大の正当化。集団的自衛権を認めないこと 専守防衛論を捨てさせないこと <自民党案>と<国会審議>を注視することが重要!ほか明田川融さんのお話 (報告・都賀の台 鎌倉)
お出かけ情報
◇「若葉・九条の会」定例会
6月24日(日)14:00~16:30
みつわ台公民館講堂
自由討論「憲法九条を守り活かす日本を創るにはどうしたらよいか」
問題提起 関口 甫さん参加費:無料
◆ 映画「内部被ばくを生き抜く」上映と福島県楢葉町から市原市へ避難されている佐藤努さん(介護士)のお話しと歌
6月24日(日)13:30開場 14:00開演
千葉市男女共同参画センター3Fホール前売り:1000円、当日:1500円(些少)託児有・
問合せ 090-9304-1030(鎌倉)共催:映画と文化フォーラム.マルハバ!サラム
□ 第五福竜丸 <核なき世界へ航海中>
7月1日(日)まで都立第五福竜丸展示館(夢の島公園内) 問い合わせ:03-3521-8494
▼講演「日本国憲法と橋下主義(ハシズム)
7月1日(日)13:30~16時
四街道文化センター 201・202四街道・9条の会結成7周年記念連絡先:080-3399-8179(林)
■千葉市空襲67周年戦争を繰り返さないための集い2012
7月7日(土)14:00~16:30
きぼーる11階中央福祉センター大会議室
参加費:300円
7.7~7.9 「千葉市平和のための戦争展」同会場にて開催
共催:千葉市空襲と戦争を語る会ちば・戦争体験を伝える会問合せ:080-5305-3739
▽ 「11・3憲法九条のつどいin千葉」成功めざすちばのつどい
7月7日(土)14:00~16:30
千葉市民会館4F第1、2会議室
講演:憲法をめぐる情勢と「9条の会」運動の今日的役割り
講師:川村俊夫さん(九条の会・事務局)
○原発再稼動NO,原発0でも電気は足りる!
ちば駅頭宣伝(雨天中止)
7月9日(月)17:30~19:00
JR千葉駅クリスタルドーム前
主催:原発さよなら千葉 連絡先090-2553-2578
● さようなら原発10万人集会
7月16日(月・海の日)12:30~14:00
東京代々木公園イベント広場・ケヤキ並木メイン集会
集会後、パレード
呼びかけ人:さようなら原発1000万人市民の会(内橋克人、大江健三郎、落合恵子鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴辻井喬、鶴見俊輔
▽ 第25回平和を願うコンサート~~~福島によせて~~~
7月16日(月・祝)13:30 開場
千葉市生涯学習センターホール
松島音頭・オペラ「夕鶴」から・「つぶてソング」より・会津磐梯山ほか
前売り券:1800円/当日2000円 問合せ:043-241-2697
▼ 11・3憲法九条の集いin千葉
11月3日(土)13:30 開演
千葉市民会館大ホール
小森陽一報告「加速する改憲の動きと・・」
対談:雨宮処凛&小森陽一「九条から考える原発・震災復興・格差社会」
参加費:300円
共催:「九条の会・ちばけん」「九条の会・千葉県地方議員ネット」