ニュースレター
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「若葉・九条の会」ニュースレター 26号
(2009.6.7 発行) ホームページ http://homepage2.nifty.com/wakabaarticle9/
お知らせ6月例会 千葉市政出前平和講演会
テーマ:平和について考えよう
日時: 2009年6月28日(日)14:00〜16:00
場所:みつわ台公民館
千葉市は戦争の悲惨さと平和の大切さを後世に伝える平和啓発事業の一環として出前講座を実施しています。千葉大空襲の記憶、記録、記念碑の保存などを中心にお話しいただきます。
「千葉市平和都市宣言20周年記念事業」としての「平和を願う市民のつどい」
8月2日から9日までの1週間を記念週間とし、市内各地で記念事業を開催します。
日時:8月9日(日)13:30~16:0
会場: 京葉銀行文化ホール(旧ぱるるホール)
記念講演 講師:渥美雅子(弁護士)DVD上映、紙芝居、合唱 他。
5・2 憲法九条の集いin千葉開催
5月2日 「憲法九条のつどいin千葉」(九条の会・ちばけん、九条の会・千葉地方議員ネット共催)が習志野文化ホールでありました。
講師はイラク支援ボランティアの高遠菜穂子さんと「九条の会」呼びかけ人の一人の奥平康弘さん。高遠さんはイラクに行く前に「マザー・テレサの墓前で自問自答を繰り返した」と言うほど内省的な方だと感じました。<戦場イラク>の地図で全体の状況、現状のリアルな説明が伝わってきました。前夜、イラク(2004年以後、イラクへの再入国は最初、隣国ヨルダンから支援継続)から、成田空港に戻られたとの事。「平和」まで、まだまだ道のりは遠い、でもあきらめない。「憲法9条のかすかな<におい>を必死に平和的生存を求めるイラクの人々と共にいて感じたとの言葉が印象的でした。
奥平さんはご自身を「古典的護憲論者」といわれたが、謹厳のなかの巧まざるユーモアで会場は暖かい気持ちになりました。先に亡くなられた、「九条の会」の産みの親?加藤周一さんとのやりとりも興味深く聞きました。どういう文脈で話されたか忘れてしまいましたが、ドキュメンタリー映画「シロタ家の20世紀」のことを話されよい映画だと紹介されました。千葉で上映の機会をつくりたいです。若いボランティアの女性と人間味あふれる憲法学者、絶妙な組み合わせから、参加者が学んだものは、多くて、大きかったと思います。 (鎌倉)
当日の会場の様子
憲法九条 守る? 変える? 全国投票 投票結果
全国投票の会では、政治の世界で進む9条改定の動きを国民がどう見ているかを市民の手で調べるために毎年街頭シール投票を行っています。今年も4月19日~5月9日まで、全国27都道府県57市町村区の80カ所で9条改定の賛否を問う投票が行われました。その結果は以下のようでした。
憲法9条を 守る 変える 分からない 計
13,420 (80%) 1,582(10%) 1548(9%) 16,550
この結果を5月18日に全国会議員のポストに投函し、お知らせしました。
改憲、構造改革をめぐる新たな情勢と展望(5.3憲法記念日千葉県憲法集会)
渡辺治氏の講演を聞いて
講演要旨
●安倍政権の改憲策動はなぜ挫折したか?
改憲が挫折した要因は、安倍首相の復古的改憲への警戒心を、知識人や高齢世代政治家の保守派にも抱かせたこと。例えば、立花隆氏は、「この憲法のおかげで、戦後日本というレジームは、日本の歴史史上最大の成功をおさめ、大日本帝国の全存続期間よりも長く平和のうちに繁栄を続けている。」と述べている。次に新自由主義・構造改革の矛盾が深刻化して政権が動揺したこと。規制緩和による派遣労働者の解雇、社会保障費の削減(年金・介護・医療)等により国民の批判が、参院選の結果となって表れた。そして「9条の会」の運動は、世論を動かし、全国に9条の会の数が増えるにつれて改憲支持率が低下したことが上げられる。9条の会運動の新しい特徴は、戦後民主主義の経験者50,60,70代の中高年が主力で、市民個人のイニシアティブを運動の核として、9条改憲反対の1点で、保守の人とも手を組み、政党や既存の運動との連携で、これまでに無い運動の盛り上がりを見せている。(現在、全国で7,300以上の会がある。)
●麻生政権の改憲新戦略 改憲手詰まり状況(民主党の離反)を打開するため麻生政権の改憲新戦略として、新憲法制定議員同盟の幹部に民主党の鳩山、前原をおき、海外派兵恒久法制定協議、海賊船対策でのソマリア派兵での巻き込みをはかり、民主党との協調体制を再建。復古的改憲論から転換し、北朝鮮脅威論、海賊対処派兵の同意を得て、9条なし崩しの解釈改憲から明文改憲に持って行こうとしている。
●いかに闘うか?―運動の展望
政治を変えて、改憲、構造改革を止めさせる。貧困と格差、非正規など構造改革の矛盾を取り除くには、新しい福祉国家の政治を。憲法9条とともに、25条を生かすには、政治の力が必要。25条は、立法によって具体化しなければ、豊かにならない。(後期高齢者医療制度廃止法の教訓)国民が政治を変えることができるチャンスは投票であり、次の衆院選が、鍵を握る。改憲賛成が再び多数になる中で、9条の会は、良心的保守派の人々や首長に訴えながら、戦争体験学習と同時に現在の海賊対処法や 北朝鮮問題などで積極的に学習しよう。9条を守る運動と反貧困の運動の一致点を大切に、現役世代20代30代の若者の参加を増やそう。
報告を終えて・・・(世界も軍縮の方向へ。)
新自由主義のグローバル化により、貧困と格差が生じ、生活と命の安全が脅かされ、また対テロ戦争で多くの命が失われ、軍事費に多くの税金をつぎ込み、貧困の悪循環が続きます。オバマ大統領のプラハでの演説「核を保有する国の中で唯一核を使用した国として道義的責任を感じ、核兵器のない平和と安全を追及する」は、理想だけでなく、核テロリズムの未然の防止と軍事費増強で経済的に疲弊したアメリカの現実を考えてのことだと思います。ここで日本の政治家も、世界で唯一核を落とされた国として、核の悲惨さを世界に示し、核廃絶と9条の重要さを訴えて欲しいと思います。世界に9条を広げる事が、日本の安全保障にもつながると思います。武器や核で平和は守れないことを世界中の人々に訴えましょう。(55歳主婦)
「生かそう憲法、輝け九条5・3憲法集会」
ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏と作家の落合恵子さんを呼んで開かれた「生かそう憲法、輝け九条5・3憲法集会」は今年で九回目となりました。東京日比谷公会堂には、話題の益川氏の話が聞けるとあって開場前から長蛇の列ができました。
まず落合さんが「自己責任」と言う言葉から、介護の問題、戦争と女性の生き方について話されました。
益川氏は、例によって脱線しながら、「人類の歴史は進歩してきている。二百年後には戦争は必ず無くなる」と力説し
「危機感がなくなったらダメだ」と日本人への警鐘を忘れなかった。
社民党の福島瑞穂党首、共産党の志位和夫委員長が発言し、大会アピールを採択した。益川氏を先頭に4200人が右翼の妨害を排して銀座をパレードしました。
5.3集会アピール概略
私たちは、戦争政策に反対し、九条を擁護する運動の高まりによって、世論の多数が九条改憲に反対していることに確信を持ち、憲法改悪に反対し、憲法の理念を生かす運動をいっそう強めていきます。九条を生かして、アジアと世界の平和を実現するために、ともに奮闘しましょう。 (報告:藤木)
☆ 所蔵 DVD一覧・・・貸し出し可
・軍隊を捨てた国 コスタリカ
・戦争をしない国 日本
・映画「日本国憲法」
・予言 原爆記録映画10フィート運動
・イラク戦場からの告発
・イラク帰還兵たちの証言集会
・Jan.27ワシントン世界へのメッセージ
・ 伊藤真インタビュー:
そもそも憲法とは何か
5月24日定例会にて見ました。お薦めDVDです。
★ 本・「なりたくない人のための裁判員入門」伊藤 真著 幻冬舎刊777円
・「羊のうた」加藤周一著岩波新書
お 出 か け 情 報
○6月5日(金)18:30生存権って何だろう
講師:齋藤和夫 市原市市民会館3F
憲法を守ろう・市原市民連絡会500円
○ 6月20日(土)18:30 市民憲法講座
「日本経済 これから先は」山家悠紀夫
東京文京区民センター3C(地下鉄春日駅
800円
○6月28日(日)14:00~千葉市政出前講座
<平和について考えよう>
千葉市平和都市宣言20周年事業協賛
「憲法を読む会、若葉・九条の会」例会
○ 7月4日(土)12:30~16:30市民会館
ピース・フェステェバル
伝えよう あの日のできごとを
支援しよう 原爆裁判を
なくそう 世界の核兵器を
講演:井上ひさし、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉ほか 1300円
核兵器廃絶をめざす千葉県平和事業実行委員会
○ 千葉市平和都市宣言20周年記念事業
・8月1日~8月9日・・・各区、地域
・ 8月9日(日)13:30~京葉銀行ホール
平和を願う市民のつどい/渥美雅子サンほか○ 憲法フォークジャンボリーin 東京
8月1日/ 8月2日 東京労音R,sアートコート
問い合わせ:03-5273-0806
○9月20日(日)午後?千葉県教育会館
伊藤真学習集会「憲法とくらしを考える会」問い合せ 043-243-5152
◆ 少人数でも出前講座します
テーマ:原子力空母と原発と九条
講師:崎山比早子(若葉・九条の会会員)
◆ 要注意:憲法審査会の動き 緊急デモ
<6/9(火)昼12:00 日比谷公園霞門集合
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「若葉・九条の会」ニュースレター 25号
(発行 2009.4.20)
ホームページ http://homepage2.nifty.com/wakabaarticle9/
お知らせ
憲法九条 守る?変える? 全国シール投票のお知らせ
日時: 2009年5月5日(こどもの日)14時〜16時
場所:モノレール動物公園駅前 (雨天中止)
憲法九条守る?変える?の全国シール投票は、2006年から毎年憲法記念日をはさんで行われています。昨年の参加は全国で88ケ所(30 都道府県70 市町村区)で行われ、守るが81%でした。読売新聞の世論調査でも九条の会が発足した当時から“守る”が増加し、昨年“変える”を上回りました。マスメディアとはひと味違う市民の手による世論調査に是非ご参加下さい。
5・2 憲法九条の集いin千葉
日時:5月2日(土)午後1時(12:00開場)
場所:習志野文化ホール
講師:高遠菜穂子さん(イラク支援ボランティア)
奥平康弘さん(九条の会・呼びかけ人)
(詳細はお出かけ情報)
5月例会
日時:5月24日(日) 午後1時30分〜4時
場所:みつわ台公民館
勉強会:DVD上映「伊藤真インタビュー:憲法とは何か」、なし崩し的憲法破壊の現状
第5回若葉九条の会総会が行われました。
3月29日(日)、みつわ台公民館で行われた総会の詳しい報告は、別紙に掲載致しますのでご覧下さい。当日予定していたDVD「伊藤真インタビュー:憲法とは何か」の上映がプロジェクターの不具合で中止となりました。ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
次回例会で上映致します。
「グアム移転協定」って何? 命・税金・自然を捧げて米国の楯に?
国土面積の0.6%の沖縄には米軍専用の施設面積の75%が集中しており、それにより県民は騒音、米軍兵士による犯罪など耐え難い被害を受け続けています。その県民の負担を軽減するために普天間基地から海兵隊をグアムに移動させ、その費用を日本政府が負担する、というのがグアム移転協定だと一般には信じられています。しかし、日米協定に署名したクリントン米国務長官は、日米外相会談後の共同会見で、協定は「太平洋におけるわれわれの軍事態勢を最新のものにするもの」だと述べました。これからも分かるとおり、この協定は米国の軍事強化に日本が荷担するものなのです。
グアム移転協定は2006年5月の日米安全保障協議委員会での在日米軍再編行程表から始まる米軍再編計画の要に位置します。表向きは沖縄県民の負担軽減を謳いながら実際は、むしろ負担増になります。再編は日本国内にある他の米軍基地周辺の人々や納税者にも大きな負担となります。
衆議院外務委員会の質疑から浮かび上がってきたいくつかの問題点を挙げます。
1.この協定がいわゆるパッケージ論といわれるように、海兵隊がグアムに移動する前提条件として、辺野古にV字形滑走路を含む基地を建設する。この滑走路では現在普天間基地で行われており、騒音をまき散らすことで知られるタッチ・アンド・ゴーなどの訓練が一日300回以上繰り返される可能性がある。
2.海兵隊 8,000人、家族約 9,000人がグアムに移動するというが、その数は変わる可能性もあり、移動後の住宅等は日本に返還されず、かわりに別部隊が配備される。
3.グアムへの移転費用、グアムの米軍基地、米軍住宅、滑走路等の建設費は日本負担である。しかも、グアム移転後、海兵隊が沖縄に移動する場合などの費用も日本側負担の可能性がある。
4.米軍再編の当面の費用は 6,000億円、全体で 3兆円を超える。
5.海兵隊の移動のために辺野古に滑走路だけではなく大きな軍港が建設される恐れがある。
6.辺野古には絶滅危惧種のジュゴンが生息し、特別な配慮が必要な評価ランク1の自然保護区である。珊瑚礁やジュゴンに悪影響を与える基地建設に対する環境アセスメントが正しく行われていない。
7.米軍再編に伴い岩國、座間等他の米軍基地も強化拡大される。現在岩國の愛宕山に米軍住宅建設計画があるが、岩國住民はこれに反対している。(反対署名は現在までに11万筆)
沖縄の負担軽減を前面に出したグアム移転協定には、このような問題があり、県民の70%が反対しています。沖縄県議会でも反対決議が行われ、県議員代表団はその決議に基づく意見書をもって、4月7日国会議員に要請活動を行いました。
日本国民は今深刻な雇用不安に悩まされ、自殺者の数も増え続けています。更に医療、福祉、教育費は削減され後期高齢者医療制度などといって、これまで社会に貢献してきた高齢者の生活基盤も破壊しています。行政当局はこれらの政策を予算がないという理由で正当化しています。しかし、上に述べたように米軍に捧げるお金はあるのです。政府は支出先を間違えています。税金は米軍にではなく、納税者に還元されるべきではないでしょうか。 崎山比早子(西都賀)
なしくずしの「憲法違反」海賊対処法」は 憲法違反
1. 政府は、ソマリア沖での海賊対策として海上自衛隊を派遣し、海賊対処法案を国会に提出、質疑が開始されました。海賊対処法案は、憲法9条が禁止している、自衛隊の海外での武力行使を認め、恒久的に、海外派兵を許す法案です。海賊対策は、自衛隊の派遣ではなく、ソマリアや周辺国の協力で、警察の派遣で協力すべきです。国際紛争の解決は、武力によらず、話し合いで解決すること、そのために戦争を放棄し、軍隊を持たないと定めている、世界史的意義を持つ憲法九条に違反しています。
2. もう一つの問題は武器使用を拡大していることです。自衛隊員の武器使用は、正当防衛や緊急避難などやむを得ない場合に限られていますが海賊対処法案では、正当防衛等の他に、海賊船を停船させるために危害射撃を行うことができると定めています。自衛隊の武力行使により、外国人の命を奪うことになりかねません。
3. また、地理的限定がないので、海賊船の退治を理由に世界のどこにでも、自衛隊を派遣できることになります。
4. 更に問題は海賊対処法案は、特措法ではなく、恒久法になっています。自衛隊の海外派兵のために、いちいち国会で審議する必要はなく、恒久的に派遣できます。
山田安太郎(みつわ台)
北朝鮮の飛翔体発射騒動で問われたこと
この半月というもの、政府もマスコミも北朝鮮の飛翔体発射に大騒ぎし、まるで「日本がミサイルに狙われている」みたいな報道と政府(自衛隊)の対応ぶりであった。ジャーナリストの石川文洋さんは「不安や恐怖心をあおって防衛の必要性をアピールする雰囲気は戦争中のよう」と話しており、田島泰彦上智大学教授は「メディアは有事さながらに、『お国の一大事』と先導した。特にテレビは過剰報道だった」と批判していた。このたびの騒動は、自衛隊の有事訓練と国民の北朝鮮敵視を植え付ける格好の機会となっていた。飛翔体にミサイルで迎撃し、撃墜するということは、まさに「戦争」であり、アメリカに向かっている「ミサイル」を撃墜することは、集団的自衛権の発動で、明らかに憲法九条に違反する。
一番怖かったのは、この間の日本の政府、マスコミ、国民の状況が「異議を唱えることも冷静に判断することもできないような雰囲気」だったこと。冷静に判断すべきマスコミが真っ先に政府のお先棒を担いでいたことだ。世界でも日本が一番大騒ぎをしていた。必要なのは、「最初に北朝鮮敵視ありき」「軍事解決」ではなく、平和憲法の精神に立ち戻り「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」すべきだと思う。 藤木武夫(原町)
[行 っ て き ま し た]
4月4日「九条の会」事務局員、川村俊夫氏「憲法をめぐる情勢と<九条の会>運動の役割」(5.2プレ集会)
「憲法9条、25条から28条を生きたものにする対話と学習を通して世論をつくる。」と話されました。3月29日総会でも問題提起されました。<九条の会>運動のこれからについては5月24日(日)2:00~の定例会にておおいに、話し合いを!
お出かけ情報
◇4月25日(土)13:30~
東京・九段会館(地下鉄東西線、九段下)
特別講演:益川敏英「教育と自由」パネルディスカッション:小森陽一ほか
◇ 4月26日(日)13:00~プラザ菜の花(JR本千葉、モノレール県庁前)「アフガニスタンの現状と日本に求められる復興支援」レシャ-ド・カレッド九条の会・千葉医療者の会
◇ 5月2日(土)13:00〜 5.2憲法九条の集いin 千葉
習志野文化ホール(JR津田沼駅南口)
講演:高遠菜穂子「命に国境はない・・」奥平 康弘「九条の会とぼく」
参加費:500円 九条の会・ちばけん 九条の会・千葉地方議員ネット
◇5月3日(日)13:30~
日比谷公会堂
スピーチ:落合恵子・益川敏英・福島みずほ・志位和夫。パレードあり。(市民連絡会―03-3221-4668)
◇5月3日(日)14:00~ 千葉県憲法集会
講演:渡辺治一ツ橋大教授
千葉市文化センター大ホール 500円
◇5月24日(日)10:30~16:00
フリ-マ-ケット、展示、音楽、パフォーマンス 海浜幕張公園DEブロックにて
主催:アースデイちば
◇5月24日(日)14:00~ 「若葉・九条の会」例会
みつわ台公民館 「憲法を読む会」DVDを見て話し合います。みなさま、どうぞご参加下さい。
◇6月2日(火)18:30 (17:30開場)
九条の会講演会――加藤周一さんの志を受けついで
東京・日比谷公会堂井上ひさし・大江健三郎・奥平康弘・澤地久枝。
前売り券1000円(残少木村まで)
「千葉市平和都市宣言20周年記念事業」をみんなの手で・・近く実行委員会発足。平和を願って多彩な活動をしている千葉市内の多くの団体、個人のみなさんに実行委員会への参加をよびかけて、「千葉市と市民の共同で、記念事業を行えたら・・」と準備を進めています。時期は子どもが夏休みの8月お盆前を検討中。
編集後記
憲法九条を守りたいと考える私たちが見過ごすことが出来ない政治的事件があまりにも多く、文字過剰のニュースレターNO.25となりました。ウンザリしないで読んでいただければうれしいです。 鎌倉(都賀の台)
- 詳細
- 参照数: 1971
「若葉・九条の会」ニュースレター 24号
(2009.2.22発行)
ホームページ http://homepage2.nifty.com/wakabaarticle9/
お知らせ
若葉九条の会第5回総会にご参加下さい
日時: 2009年3月29日(日)13時30分〜16時30分
場所:みつわだい公民館 講堂
若葉九条の会は今年の2月23日創立4周年を迎えました。下記の要領で第5回若葉九条の会総会を開催します。多数の会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。
九条の改廃を焦点とする「改憲」の動きは表面的には静かなよう見えますが、今も厳しい緊張関係のもとにあるのではないでしょうか。総会ではさまざまな情報を持ち寄って「改憲」を巡る状況を出来るだけ正確に理解できたらと思います。
また、今後の活動の基本的な方向と、当面1年間の活動計画を立てるとともに、今後1年間の若葉九条の会の活動の中心となる新しい世話人会を選出して頂きたいと思います。
次期世話人を募集しています
。マンネリ化を避け活動に新鮮な風を吹き込むために是非立候補をお願いします。ご意志のある方は最寄の世話人までご連絡ください。
なお、若葉九条の会世話人会は 2009年2月20日です。
「09新春平和と文化のつどい」は好評のうちに終了しました。
参加者は約300名でした。皆さまのご協力、ご参加、ありがとうございました。ご感想及びご意見からの抜粋は次ページをご覧下さい。
「新春平和と文化のつどい」に参加して 桜井福男(大宮台)
第1部のプロも第2部のアマチュアも、どちらも素晴らしい演奏で感激しました。実は前回私は「混声わかば」の一員としてステージで「ひばり作品集」を歌っていました。今回は客席から、家内と気楽に聞かせて頂きました。平和のありがたさと幸福感を胸熱い思いで感じることができました。実行委員の皆さま、本当にご苦労さまでした。これから毎春が楽しみです。
所で一つ気になることは、来客の年齢層が前回同様かなり高いことです。せっかくの日曜なのに若者達は一体どこで何をしているのかしら?そういう意味で今回の企画が良かったのは、「minx」「ONE PAIR」「大宮少年少女合唱団」などの若手グループの出演です。「大宮少年少女合唱団」の子供達、どれも私には孫のように可愛らしくて、ひとりひとり抱き上げて頬ずりしたい思いでした。聴衆の皆さんの評判も上々です。ただし「minx」と「ONE PAIR」の演奏は、年輩者にはなじめない曲ばかりなのと、マイクのボリュームの調整ミス等で、不評でした。「あれは音楽ではない、騒音だ」という酷評すら耳に入ってきます。でもこれに懲りず、お互いに工夫を重ねながら、継続して若者に出演の機会を提供して欲しいです。それが定着して評判になれば、会場に足を運ぶ若年層が回を重ねる毎に増えてくると思います。将来の平和と文化の担い手となる若者達と席を同じくして,共に音楽を楽しみたいです。音楽というのは国境のない平和のシンボルですからね。
「アンケート」より
・素晴らしい音楽で感動しました。心がなごみました。またさまざまな世代の人が参加しているのも素敵なことと思いました。
・ 生演奏を聴かせていただき幸せでした。選曲もとても良かったと思います。素晴らしいメロディ又歌声に聴き惚れました。
・ お琴や尺八などジャンルの拡がり、とても良かった。二重奏の美しさに感銘。
・ 演奏は今一ですが、若い人が参加してくれること、元気が出る、若いお客を動員してくれると良いですね
・ 素晴らしかったです。かおりたかい芸術性あるものでした。戦争の合唱は胸をうちました。これが一番良かったです。
・ 九条を守ることを受け継いでいくのがテーマなので、もっと若い人が来るような企画にして欲しい。
・ 地元参加形なのか、内容重視なのか、それによって中身が変わります。メッセージ性を持たせるのか、これがもう少しあってもよいかなーと思いした。
・ 曲については良かったが出演者の一言が聞けたらもっと良かったと思う。
・ 2部ではどんなグループなのか、インタビューなどを紹介したらよいのでは?
・ プロの部分は少なくして地元のグループの参加する音楽祭のようなものに発展したらいいと思います。若い人達のグループを発掘して出演してもらいましょう。
・ 時間の制約があったのでしょうが合唱団の参加が多いほうが良かった。昨年のほうが圧巻でした。
憲法九条と関係する主な出来事
1946 日本国憲法公布(11/3)
1947 日本国憲法施行(5/3)
1950 朝鮮戦争勃発 警察予備隊創設
1952 日米安保条約発効(4/28)
1954 第5福竜丸被爆(3/1) 防衛庁、自衛隊発足(7月)
1955~1959 米軍事基地拡張
1960 日米新安保条約
1965 ベトナム戦争
1968 米原子力空母、佐世保入港
1972 沖縄「本土」復帰
1973 長沼ナイキ基地訴訟、 自衛隊違憲判決(札幌地裁 9/7)
1977 米軍ジェット機横浜市に墜落(9/27)
1986 防衛費GNPの1%突破
1987 米軍への思いやり予算制度化
1989 ベルリンの壁崩壊(11/9)
1991 湾岸戦争(1/17) 多国籍軍に90億$追加支援 (前年10億ドル支援)
1991 ペルシャ湾に掃海艇派遣(初の自衛隊海外派遣)
1992 PKO協力法
1994 読売新聞、憲法改正試案発表(11/3)
1995 米海兵隊員、暴行事件(沖縄.9/4)
1998 周辺事態法案閣議決定 千葉市平和都市宣言
1999 オランダ゙ハーグ「平和アピ-ル」(5/11)
2000 憲法調査会設置(1/20)
2001 小泉内閣 辺野古新基地埋め立て決定(7/29) 同時多発テロ(ニューヨーク9/11) 米ア フガニスタン空爆開始(10/7) テロ特措法(10/29) 海上自衛隊インド洋へ(11/9)
2002 小泉首相、靖国参拝 新自由主義、構造改革、規制緩和
2003 世界でイラク戦争反対の声 米英軍イラク攻撃開始(3/20)有事法制関連3法案成立(6/6)
2004 陸上自衛隊、航空自衛隊派兵(1月)イラク派兵違憲訴訟広がる
「九条の会」発足(6/10) 有事関連7法案成立(6/14)
2005 自民党新憲法草案(4月) 「若葉・九条の会」発足(5月)
2006 「新春平和の集い」(1月) 九条と平和の夕べ」(5/27)
バンクーバー 平和会議 安倍 政権(9月) 教育基本法改悪(12月)
2007 「新春平和の集い」(1月) 改憲手続き法(国民投票法案 5/15)
佐高 信 講演会 (6/16) 「日本の青空」上映(7/15)
安倍内閣辞職、福田政権 (9月)
2008 「9条の会千葉県交流集会」「若葉新春平和と文化の集い」(1月)
高田 健 講演会 (3/23)「9条世界会議」(5/4,5)
イラク派兵違憲判決(名古屋高裁 5/17)「戦争をし ない国/日本」上映会(11月)
2009 第2回若葉新春平和と文化の集い(1月)
お出かけ情報
★映画と講演の集い 「アメリカばんざい」なぜ若者は戦場行きを選んだのか
・・そして何を見たか
3月7日(土) 1:30~
東京ウィメンズプラザホール (渋谷区神宮前・TEL03-5467-2377)
前売り1000円、当日1200円
市民の意見30の会 03-3423-0266
★WORLD PEACE NOW パレード イラク・アフガン・パレスチナに平和を
3月20日(祝)14:00~
東京・中央区坂本町公園 (日比谷線・東西線「茅場町駅」12番出口2分)
パレード 坂本町公園→銀座→日比谷公園
★「若葉・九条の会」 総会
3月29日(日) 13:30~16:30
みつわ台公民館 講堂
「九条の会」の活動をふりかえり これからについて希望を語り合いましょう
お知恵拝借致したく、振るってのご参加を!
どなたでもどうぞ。
★憲法九条の集い in 千葉
5月2日(土) 午後1時 (開場正午)
習志野文化ホール(JR津田沼駅南口)
ゲスト:奥平 康弘さん 高遠菜穂子さん
参加費:500円 前売り券は世話人まで
九条の会/ちばけん 九条の会/千葉地方議員ネット
出前講座いたします。
少人数歓迎。
テーマ:「原子力空母」と核兵器と原発と
講師:崎山比早子 (TEL 043-287-2443) (元放射線医学総合研究所 主任研究官)
「若葉・九条の会」会員
<若葉・九条の会文庫>
貸し出します
DVD 「9条世界会議」記録
映画「日本国憲法」
働く子どもの歴史を探る(インド)
「若葉・新春平和と文化の集い」記録(2008年、2009年)
本 「憲法九条を世界遺産に」 太田 光・中沢新一 対談
「集団的自衛権とは何か」豊下楢彦著
「日本国憲法の論点」 伊藤 真著
「永遠平和のために」カント著・池内紀訳
「悪夢のサイクル」内橋克人著
「受ける?受けない?エックス線 CT検査」(高木学校医療被ばく問題研究グループ著)
パンフレット「日本の軍事費」 ――巨大なムダと利権――
お薦めの本
「軍隊のない国家」前田朗著2008刊
「なぜ戦争はよくないか」アリス・ウオカ著 絵本・偕成社刊
「人間らしく生きる憲法第9条と25条」(暉峻淑子・湯浅誠・大江健三郎)300円 九条の会・パンフ
編集後記
来し方の反省の材料にと年表を拵えていて、社会の激変ぶりを改めて思った。
決して忘れず、流されず、騙されず!(鎌倉)
- 詳細
- 参照数: 2019
「若葉・九条の会」ニュースレター 23号
(2008.12.23発行)
ホームページ http://homepage2.nifty.com/wakabaarticle9/
お知らせ 若葉新春平和と文化
日時: 2009年1月25日(日)開場:13時30分 開演:14時
場所:若葉文化ホール
参加費:前売り:500円、当日券:700円、中・高生:200円 小学生以下:無料
プログラム第1部 「平和を願う音楽家の会」(45分)
1)独唱 浪岡 浩子、ピアノ 木村 佐穂子 2)ファゴット独奏 加藤 洋男 ピアノ 柴田 優美子 3)筝と尺八 筝 井上 久子、 尺八 井上 喜義 4)ピアノ 平木晶子
第2部 若葉区で活動する皆さんを中心に(75分)
1)高校生 バンド minx 2)大宮少年少女合唱団 指揮 若林 文子 15分 3)若葉シンフォニーオーケストラ 15分 クラリネット 安野 愛、 クラリネット 小笠原 真理子 ファゴット 上田 健一 4)ワンペアー 5)千葉合唱団 20分
「憲法九条、守る? 変える?」「米艦船給油延長、賛成?反対?」 シール投票の結果 11月3日(月)午前11時から午後1時までJR千葉駅前で表題のようにシール投票を行いました。参加者は12名でした。投票数は少なかったのですが、結果は以下のように九条を守る、給油延長反対が圧倒的多数でした。
憲法九条 変えない 変える 分からない 計
投票数 113(92.6%) 3( 2.5%) 6( 4.9%) 122
米艦船給油延長 反対 賛成 分からない 計
投票数 109(91.6%) 5 ( 4.2%) 5( 4.2%) 119
「原子力空母と原発と九条」 (11月例会報告) 崎山比早子(西都賀) 原子力空母ジョージワシントンが2008年8月25日、大多数市民の反対を押し切って横須賀港に入港しました。横須賀を母港とするためですが、これはアメリカ国外では、はじめての母港です。原子力艦の動力である原子炉には広島に落とされた原子爆弾と同様、高濃度の濃縮ウラン235が使われています。原子力潜水艦、原子力空母はこれまでにたくさんの深刻な事故を起しています。
しかし、軍事機密の壁に守られて、日本政府はその危険性を調べることすら出来ません。超過密都市横浜、東京、千葉市に近い横須賀港で、もしジョージワシントンに重大事故が起きたら三浦半島全域、横浜、東京、千葉には多くの死者、急性障害者がでるでしょう。その上土地は放射能に汚染され、人は住めなくなります。これは東京湾に原発を作るよりも危険なことです。もし仮にここに原発を作ろうとすれば、様々な安全基準審査をクリアーしなければならず、認可されないことは目に見えています。ジョージワシントンに対してはその審査すらできません。このような危険物を横須賀に持ち込むアメリカは、日本に2発の原爆を落とし、太平洋のミクロネシアやネバダで核実験を繰り返し、実験訓練に参加させた兵士達を含め多くの被ばく者を生み出した国であることを忘れてはならないでしょう。
地震国日本には原子力発電所が55基あります。原子炉の運転は電気でコントロールされています。またその周りには複雑に入り組んだ大小様々な管が張り巡らされています。平時でも電気系統やその配管に故障がおこれば重大事故に繋がります。1979年にアメリカのペンシルバニア州スリーマイル島原子力発電所で起きた事故は原子炉から離れたところの復水ポンプが止まったことがキッカケでした。これに加えて人間の判断ミスも手伝い、機械が将棋倒し式に故障してゆき、ついには原子炉の燃料棒が溶けるという大事故に発展しました。1986年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ事故では正確な死者数も不明であり、健康障害者は年を追うごとに増えています。半径30km以内の住民は強制的に避難させられ、20年以上経った今でも故郷に帰ることはできません。
狭い日本では、避難が必要であった場合何処に行くのでしょうか。 多くの人が知らない更に大きな問題は、原子力発電所には使い終わった燃料、すなわち死の灰がたくさんたまっていることです。これはいつも冷やしておかなければその熱のため溶けて爆発を起こす、やっかいなものです。例えば茨城県東海村には7基の原子力発電所がありますが、その内の東海第二発電所を1年間運転すると広島型原爆約1000発分の死の灰が溜まります。ここは30年間運転されていますから3万発分の死の灰がたまっていることになります。この原発敷地内だけでも世界中の人間を殺して余りある量の死の灰があるのです。
原発は平時でも細心の注意と努力によって、事故が起きないよう保たれています。これが戦時だったらどうなるでしょうか?想像してみてください。原発や死の灰をコントロールしている電気系統か配管の何処かに、小さな爆弾が誤って落とされたとしても、日本はおろか世界中が大惨事になる可能性があります。そのような原発が日本には55基、世界には429基あります。 このような現実を知れば、私達が何をなすべきか自ずから明らかではないでしょうか。世界が9条を選ぶしか、人類が生き残る道は残されていないのです。
「原子力空母・核兵器・原発」学習会に参加して
原子力=原爆・広島。核暴走事故・チェルノブイリ。再処理施設・六ヶ所村。原子力空母・横須賀等々、私にとっておそろしいもの の代名詞のようなものである。それなのにこの小さな日本列島に何と商業用原子力発電所が55基も運転されているという。 今回11月30日に元放医研主任研究官の崎山比早子氏の「原子力空母本当にだいじょうぶ?」というお話。又テキスト、山田太郎著「原発を並べて自衛戦争はできない」もわかりやすくあらためて、9条の不戦の重要性を強く感じたものでした。 帰途みつわ台公園の紅葉に映える夕空を眺めながら、チェルノブイリの事故の時も上空が不気味な美しさに染まっていたと聞いたのを思い出しました。 (東千葉・増澤智恵子)
映画「戦争をしない国 日本」を若葉区内三ヶ所の公民館にて上映しました。
参加者は90名でした。
11月9日(日)昼 千城台公民館 夜 みつわ台公民館 11月15日(土)昼 大宮公民館
映画を観て、思うこと みつわ台・嶺 昭子
昭和18年頃から終戦まで空襲の激しい中、 門司港の近い実家には毎日、沢山の兵隊さんたちが泊まっては翌日、出征して行った。 その人たちは私を次々に抱っこしたりお話をしてくれたり知らないおじさんなのにとても優しかった。幼い私に残していく我が子の姿を重ね合わせていたということを知ったのはずっと後のことだった。
2階の一人部屋には将校とわかる若い青年が端然とした姿勢で目を閉じ正座し、その苦渋に満ちた厳しい表情の意味を知ったのも後のこと。「うちに泊まった人たちはほとんど帰ってこなかった」と92歳の母は言う。映画を見て戦争がどう仕組まれていくのか、また無関心でいることが結果的に戦争に向かうことに協力していることになる怖さを実感した。このまま進むとあるいは・・・、と考えざるを得ない現状の中、幼い時の記憶と重なる普通のお父さんたち、前途ある青年たちが無為に命を散らさないように「戦争をしない国日本」にするには今、私たち一人ひとりが責任を持って考え行動しなければならないと強く思った。
往時茫々「戦争をしない国 日本」を見て 大宮台・山辺 啓
戦争ぎらい、軍隊ぎらいの私が東部第64部隊(陸軍)への現役徴収通知を受けたのは、敗戦の年1945年(昭和20年)も4月に入ってからでした。4月8日、型通り鎮守の日吉神社へ参詣した後、成東駅まで部落の人たちに送られました。駅頭の挨拶で、私は「生きて再び皆さんにお目にかかることができるよう、努力いたします」と述べました。「啓ちゃん、あんな事をいって大丈夫かしら」と心配された向きもあったそうです。しかし、地方の高校(旧制)から東京の大学へ移って半年、法学部での講義を聴き、勤労動員先で新しい学友たちと接するうちに、「この戦争は遠くない将来に終わるだろう」という期待が、私の心には生まれていました。なかでも南原繁(西洋政治思想)、横田喜三郎(国際法)の講義は、戦争のこれから、またこの国の将来について、若者たちの冷静な判断を可能にするための、貴重な示唆を与えてくれました。
4月1日沖縄本島にアメリカ軍上陸。私たちは、新編成の護東兵団なるものに組み入れられ、1週間ほど佐倉の兵営にいたあと神奈川県下に移り、米軍の上陸に備えることになりました。今となってはおぼろげな記憶しかありませんが、私たち初年兵に課せられたのは、円匙(ショベル)とモッコを使っての穴掘り、樹木の伐採、材木の運搬でした。
日本陸軍の伝統である「初年兵いじめ」は、現役主体の部隊ほどひどくなかったようですが、隣の部隊ではKという房総出身の初年兵が、呼ばれもしないのに「ハイ」と言って立ち上がるなど、ノイローゼ症状を示していました。「他の中隊では、便所で首を吊った奴がいたらしい」という噂も聞きました。 私は<幹部候補生を志望せず>と腹を決めていました。「帝大の学生のくせに幹部候補生を志望しないのは、皇軍を侮辱する反戦思想のせいだ」という理由で「制裁」されました。毎晩、軍曹の呼び出しがあって中隊事務室勤務者の見ている前での殴る蹴るの「いじめ」でした。
8月15日、正午、鵠沼海岸松林に集められラジオ放送を聞きました。日頃聞き慣れた日本語の抑揚とはまったく違う、間延びしたおかしな音声でしたが、「タエガタキヲタエシノビガタキヲシノビ」という言葉から、大日本帝国の降伏を察することが出来ました。 入営にあたって用意した3つの眼鏡のうち2つは「制裁」で失って、9月の半ば、私は縁のこわれた最後のひとつの眼鏡を耳から黒糸で吊って、郷里大富村(現山武市)へ復員いたしました。
全国九条の会「第3回交流集会」報告
11月24日(月・祝) 於:東京一ツ橋教育会館 全国から926名が参加した会場は満席。小森陽一事務局長から「掌握されているだけで全国7,294の九条の会がありこの一年間で300余の会が新たに誕生した」旨の報告がありました。大江健三郎、奥平康弘、澤地久枝 鶴見俊輔の四氏がそれぞれ現在的テーマで話されましたが、澤地さんが「この頃、学生や子ども、夫婦やそのご両親などが誘い合って会に来ている。どこでも確実に広がって、参加者が重層的になって来たことで、九条は崩されることはないし、決して崩させてはならない」と挨拶されたのが印象的でした。 特別報告は、アフガンの情勢と自衛隊の活動の危険性が日本国際ボランティアセンター代表理事の谷山博史からありました。
社長さん、会社経営者だけによる「グリーン九条の会」保守系九条の会・・「さかいね九条の会」(千葉県柏市) 「憲法九条を守る首長の会」などユニークな九条の会が続々と・・・
午後から10の分散会と2つの分科会(職場の会と青年の会)が開かれました。各会場とも満席。私も5分の持時間で発表したいことの半分しか言えませんでした。 12月5日、呼びかけ人の一人である加藤周一さんが亡くなられました。 私たちは、今、小田実さん、加藤さんお二人の遺志を受け継ぎ更なる目標である「憲法九条を生かす」運動を強めようではありませんか。「第3回全国交流集会」で下記の呼びかけが確認されました。
◎一人ひとりの創意や地域の持ち味を大切にした取り組みで、憲法を生かす過半数の世論を。
◎組織的・計画的に学習し、条文改悪も解釈による憲法破壊も許さない力を地域や職場に。
◎思い切り対話の輪を広げ、ひき続き小学校区単位の「会」の結成に意欲的取り組みを。交流・協力のためのネットワークを。 2008年11月24日
報告 小宮豊治(都賀の台・若葉九条の会 世話人)
- 詳細
- 参照数: 1924
「若葉・九条の会」ニュースレター22号
(2008年10月24日発行)
ホームページアドレス http://homepage2.nifty.com/wakabaarticle9/
「憲法九条、守る? 変える?」シール投票のお知らせ
日時:11月3日(月)第62回憲法公布記念日午前11時から午後1時まで
場所:JR千葉駅東口前民意を反映させるため多数のご参加をお願い致します。 米艦船への給油延長に賛成? 反対?全国投票の投票も同時に行います。
「戦争をしない国 日本」上映会
ドキュメンタリー映画「シリーズ 憲法と共に歩む」第一篇
日本国憲法とその平和主義をめぐる規定がなぜ、どのように誕生したのか、それは日本社会と国際社会にどのような役割を果たしてきたのか、日本国民と各階層はそれをどのように受けとめてきたのか等について、歴史的な映像によって検証するものです。
日時と場所:11月9日(日)千城台公民館 午後1時30分開場 2時開演
みつわ台公民館 午後6時30分開場 7時開演
参加券、資料代:100円(各会場共通)
11月例会
「原子力空母」と核兵器と原発と
日時:11月30日(日)午後2時時から4時30分まで
場所:みつわ台公民館・集会室(予定)
講師:崎山比早子 元放射線医学総合研究所 主任研究官
テキスト:「原子力空母本当にだいじょうぶ?」
「原発を並べて自衛戦争はできない」山田太郎著
超過密都市東京に隣接する横須賀港に原子力空母がやってきた。もし事故が起きたら?日本には55基の原子力発電所がある。日本を壊滅させるのに核兵器はいらない。
平和に生きるためにどうしたらよいか、ご一緒に考えましょう。
9月例会の報告
9月28日にみつわ台公民館で行われた例会では「イラク派兵違憲判決と自衛隊海外派兵恒久法」と題し、名古屋南部法律事務所の自衛隊イラク派兵差止訴訟の会 永井敦史弁護士にお話しいただきました。DVD「戦争あかんNo.2 イラク 戦場からの告発」を上映しながらのご講演は、具体的で説得力あるものでした。この判決が特に画期的であったといわれるのは、憲法前文の「平和的生存権」を、裁判で救済を求めることができる具体的権利として認めたこと、イラク派兵は憲法九条一項に違反していると判断したということです。参加者は31人でしたが、活発な討論が行われ、今後に希望をつなぐものでした。
「イラク派兵違憲判決と自衛隊海外派兵恒久法」
2008年4月17日名古屋高等裁判所は「自衛隊の活動、特に航空自衛隊がイラクで現在行っている米兵等の輸送活動は、他国の武力行使と一体化したものであり、イラク特措法2条2項、同3項、かつ憲法9条1項に違反する」との判断を下しました。
政府の自衛隊イラク派遣は、違法・違憲の行為であり、戦争のない平和な世界に生きることは国民の権利である
わが国のような三権分立の立憲主義国家においては、立法(議会)及び行政(政府)の行為が違法・違憲であるとする国民の訴えを裁くことも司法(裁判所)の大事な仕事です。ところが裁判所が、これまで裁判で、政府の行為を違法だ、違憲だといったことは数えるほどしかありません。特にアメリカの軍事基地や自衛隊に関する裁判となると、まるで触らぬ神に祟りなしとでもいうように、違法・違憲の問題を避けてきたのです。ところがこのだびの名古屋高裁の判決は、傍論のなかではありますが、イラクの戦争の実態を非常に詳細に分析した結果、航空自衛隊が多国籍軍の武装兵員を戦闘地域であるバグダットに空輸している行為は、戦闘に加担する行為であり、武器を取って戦っていると同じであって、これは戦場で戦闘に加わることはないというイラク特措法にも反し、戦争・武力の行使を禁じた憲法9条1項に反する違法・違憲の行為であるとハッキリ言い切ったのです。またそれだけでなく、国民は、戦争のない平和な世界で生きる権利(平和的生存権)を、単なる理想ではなく、国家に対して要求できる具体的権利としてもっていることも初めて明確に判示しました。これはわが国裁判史上画期的なことです。
この判決は、裁判官が、政治的権力を恐れずに、自らの良心に従って、アメリカの戦争に全面的に追従し加担している自公政権の政策の誤りを鋭く批判したもので、戦争に反対し世界の平和を願う私たちを限りなく勇気づけてくれます。 (貝塚町・伊藤 清)
当日の会場の様子
平和的生存権とは
・「戦争と軍備及び戦争準備によって破壊されたり侵害ないし抑制されることなく 恐怖と欠乏を免れて平和のうちに生存する権利」
・「戦争や武力行使をしない日本に生存する権利」
・「戦争や軍隊によって他者の生命を奪うことに加担させられない権利」
・「他国の民衆への軍事的手段による加害行為と関わることなく、自らの平和的確信に基づいて平和のうちに生きる権利」
・「信仰に基づいて平和を希求し、すべての人の幸福を追求し、そのために非戦・非暴力・平和主義に立って生きる権利」
「4.17イラク派兵違憲判決・判決文」(A4.33P) 残部僅少300円お分けします。世話人まで。(K.)
定例会報告 Ⅱ
8月31日(日)14:00~16:30
カント著「永遠平和のために」を読む
2007年11月集英社版 池内 紀 訳
で平和論の古典を読みました。200年も前に書かれたものとは思えないほど、現在の世界にピッタリでした。
カント「永遠平和のために」について みつわ台・山田安太郎
第1)憲法は、国民主権、三権分立の制度、基本的人権を保障し、永久平和主義を定めている。憲法は、カントが、「永遠平和のために」の中で述べていることを受け継いでいる。カントの主張は、「永遠平和を築くためには、議会制民主制、国民の自由の保障、法の下の平等の保障がなければならない。また、共和制が必要である。」「なぜならば、戦争をする主体は、国家であり、平和への責任を持つのは国家であり、戦争を起こすことと各国の民主制とは関連し、戦争の開始には、国民の同意が必要であるからである。」また、権力分立制度、国民主権の民主制が採用されても、戦争のない社会にはなりがたい。カントは、「民主制は、必然的に、専制になる」と主張する。民主制のもとで、戦争に同意しない者がいても、過半数の国民の賛同があったとして、多数決 で戦争を決めていくことになるからである。 更にカントの主張は、「国家間の永遠平和のためには、市民のありかたは共和的であるべきであり、国際法は、自由な国家の連合に基づくべきである。戦争をおこさないためには、常備軍は廃止されるべきであり」、「いかなる国も、他国の体制や政治に、武力でもって干渉してはならない」のである。
第2)民主主義、国民主権は、人民の、人民による、人民のための政治であり、国民の政治的自治を認める原理である。国民の自由が保障されることは、民主政 治に欠くことの出来ない前提であり、国民を自由にするためには、国家権力の濫用を防ぐ権力分立が必要である。
第3)憲法9条は自衛戦争を放棄し、軍隊を持たないとの定めは、世界史的意義を持っている。他の国の憲法は、自衛戦争の放棄と軍隊の不保持を定めていないからである。カントの主張は、「民主国の帰結は、平和国でなければならない、徹底的な平和国であるためには、民主国でなければならない」である。平和主義は個人の尊厳に基づく。国民の生命を危機にさらし、自由を制限する戦争は、個人の尊厳を侵害するからである。
<九条の会会員が市長に>
四街道市で10月5日行われた市長選挙で小池正孝氏(無・新)が、高橋操(無、現、自・公推薦)を破って初当選しました。小池氏は「四街道・九条の会」の会員です。「憲法を、九条を、守らなければ政治家にはなれない」が常識になる社会へ!
<お出かけ情報>
★オーラル・ヒストリーの力住民証言から見える沖縄戦
日時:10月30日(木) 開始:18:00
場所:文京区民センター 3A会議室
講師:中村政則(一橋大学名誉教授)大江・岩波沖縄戦裁判 大阪高裁の報告
資料代:500円
主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会
★ミニシンポジウム「自衛隊イラク派兵違憲判決が意味するもの」
日時:11月3日(祝)、13時開場 13:30 開演
場所:千葉市文化センターセミナー室
演題:「自衛隊イラク派遣違憲判決が意味するもの」
講師:西川研一(弁護士、イラク派兵差し止め名古屋訴訟原告弁護士)
パネルディスカッション
司会:大野博美(千葉県議会議員)
西川研一(弁護士イラク派兵差し止め名古屋訴訟 原告弁護士)
小林正弥(千葉大学教授)
広瀬理夫(弁護士)
参加費:500円
主催:平和への大結集・千葉
★生きたい!平和に
2008年11・3憲法集会
日時:11月3日(月・休日)開演13:30 開場13:00
場所:星陵会館
講師:香山リカ(精神科医)
湯浅誠(NPO法人自立生活支援センター・もやい 事務局長)
谷山博史(日本国際ボランティアセンター 代表理事)
韓国からの発言
歌:じょうづか さえこ(リブシンガー)
主催:11・3憲法集会実行委員会
参加費:700円 学生500円 高校生以下無料
★第3回「九条の会」全国交流会
日時:11月24日 受付開始 9:45
会場:日本教育会館
参加費:1,000円
主催:「九条の会」全国交流会運営委員会
(事前申し込みが必要です。若葉九条の会から2名申し込みました。)
★笑って泣いて憲法九条
日時:11月29日(土)開場13:30 開演14:00
場所:市原市民会館小ホール
講談:「ホタル帰る」室井 梅星
落語:「生き字引」寝床屋 道楽
木戸銭:1,000円 (高校生以下無料)
手話通訳、託児所(予定)
*平和と文化のつどいin四街道
=核兵器廃絶平和都市宣言25周年=
日時:12月21日(日)13:00〜16:30
場所:四街道市文化センター
大ホール式典 オープニング演奏
記念講演:アーサー・ビナード
「戦争に勝つとう災難」
第2部:市原悦子と共に学ぶ平和と文化のつどい
参加費:大人999円 高校生以下無料
主催:四街道市核兵器廃絶平和都市宣言 25周年実行委員会
編集後記
9月24日と25日には横須賀ヴェルニー公園で原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の横須賀寄港に反対する集会が開かれました。石原都知事がかつて原発は東京湾に建てても大丈夫なほど安全と言って物議をかもした事がありました。まさに原発よりも危険なGWが、超過密都市に隣接する超過密な横須賀港を母港としようとしています。その割には市民の反対運動には切迫したものが感じられませんでした。(H.S)
カンパのお願い
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