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「若葉・九条の会」ニュースレター 25号

(発行 2009.4.20)

ホームページ http://homepage2.nifty.com/wakabaarticle9/

 

お知らせ
憲法九条 守る?変える? 全国シール投票のお知らせ

日時: 2009年5月5日(こどもの日)14時〜16時
場所:モノレール動物公園駅前 (雨天中止)
憲法九条守る?変える?の全国シール投票は、2006年から毎年憲法記念日をはさんで行われています。昨年の参加は全国で88ケ所(30 都道府県70 市町村区)で行われ、守るが81%でした。読売新聞の世論調査でも九条の会が発足した当時から“守る”が増加し、昨年“変える”を上回りました。マスメディアとはひと味違う市民の手による世論調査に是非ご参加下さい。

5・2 憲法九条の集いin千葉
日時:5月2日(土)午後1時(12:00開場)
場所:習志野文化ホール
講師:高遠菜穂子さん(イラク支援ボランティア)
奥平康弘さん(九条の会・呼びかけ人)

(詳細はお出かけ情報)

5月例会
時:5月24日(日) 午後1時30分〜4時
場所:みつわ台公民館
勉強会:DVD上映「伊藤真インタビュー:憲法とは何か」、なし崩し的憲法破壊の現状

第5回若葉九条の会総会が行われました。
3月29日(日)、みつわ台公民館で行われた総会の詳しい報告は、別紙に掲載致しますのでご覧下さい。当日予定していたDVD「伊藤真インタビュー:憲法とは何か」の上映がプロジェクターの不具合で中止となりました。ご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
次回例会で上映致します。

「グアム移転協定」って何? 命・税金・自然を捧げて米国の楯に?

土面積の0.6%の沖縄には米軍専用の施設面積の75%が集中しており、それにより県民は騒音、米軍兵士による犯罪など耐え難い被害を受け続けています。その県民の負担を軽減するために普天間基地から海兵隊をグアムに移動させ、その費用を日本政府が負担する、というのがグアム移転協定だと一般には信じられています。しかし、日米協定に署名したクリントン米国務長官は、日米外相会談後の共同会見で、協定は「太平洋におけるわれわれの軍事態勢を最新のものにするもの」だと述べました。これからも分かるとおり、この協定は米国の軍事強化に日本が荷担するものなのです。
グアム移転協定は2006年5月の日米安全保障協議委員会での在日米軍再編行程表から始まる米軍再編計画の要に位置します。表向きは沖縄県民の負担軽減を謳いながら実際は、むしろ負担増になります。再編は日本国内にある他の米軍基地周辺の人々や納税者にも大きな負担となります。
衆議院外務委員会の質疑から浮かび上がってきたいくつかの問題点を挙げます。
1.この協定がいわゆるパッケージ論といわれるように、海兵隊がグアムに移動する前提条件として、辺野古にV字形滑走路を含む基地を建設する。この滑走路では現在普天間基地で行われており、騒音をまき散らすことで知られるタッチ・アンド・ゴーなどの訓練が一日300回以上繰り返される可能性がある。
2.海兵隊 8,000人、家族約 9,000人がグアムに移動するというが、その数は変わる可能性もあり、移動後の住宅等は日本に返還されず、かわりに別部隊が配備される。
3.グアムへの移転費用、グアムの米軍基地、米軍住宅、滑走路等の建設費は日本負担である。しかも、グアム移転後、海兵隊が沖縄に移動する場合などの費用も日本側負担の可能性がある。
4.米軍再編の当面の費用は 6,000億円、全体で 3兆円を超える。
5.海兵隊の移動のために辺野古に滑走路だけではなく大きな軍港が建設される恐れがある。
6.辺野古には絶滅危惧種のジュゴンが生息し、特別な配慮が必要な評価ランク1の自然保護区である。珊瑚礁やジュゴンに悪影響を与える基地建設に対する環境アセスメントが正しく行われていない。
7.米軍再編に伴い岩國、座間等他の米軍基地も強化拡大される。現在岩國の愛宕山に米軍住宅建設計画があるが、岩國住民はこれに反対している。(反対署名は現在までに11万筆)
沖縄の負担軽減を前面に出したグアム移転協定には、このような問題があり、県民の70%が反対しています。沖縄県議会でも反対決議が行われ、県議員代表団はその決議に基づく意見書をもって、4月7日国会議員に要請活動を行いました。
日本国民は今深刻な雇用不安に悩まされ、自殺者の数も増え続けています。更に医療、福祉、教育費は削減され後期高齢者医療制度などといって、これまで社会に貢献してきた高齢者の生活基盤も破壊しています。行政当局はこれらの政策を予算がないという理由で正当化しています。しかし、上に述べたように米軍に捧げるお金はあるのです。政府は支出先を間違えています。税金は米軍にではなく、納税者に還元されるべきではないでしょうか。 崎山比早子(西都賀)

 なしくずしの「憲法違反」海賊対処法」は 憲法違反
1. 政府は、ソマリア沖での海賊対策として海上自衛隊を派遣し、海賊対処法案を国会に提出、質疑が開始されました。海賊対処法案は、憲法9条が禁止している、自衛隊の海外での武力行使を認め、恒久的に、海外派兵を許す法案です。海賊対策は、自衛隊の派遣ではなく、ソマリアや周辺国の協力で、警察の派遣で協力すべきです。国際紛争の解決は、武力によらず、話し合いで解決すること、そのために戦争を放棄し、軍隊を持たないと定めている、世界史的意義を持つ憲法九条に違反しています。
2. もう一つの問題は武器使用を拡大していることです。自衛隊員の武器使用は、正当防衛や緊急避難などやむを得ない場合に限られていますが海賊対処法案では、正当防衛等の他に、海賊船を停船させるために危害射撃を行うことができると定めています。自衛隊の武力行使により、外国人の命を奪うことになりかねません。
3. また、地理的限定がないので、海賊船の退治を理由に世界のどこにでも、自衛隊を派遣できることになります。
4. 更に問題は海賊対処法案は、特措法ではなく、恒久法になっています。自衛隊の海外派兵のために、いちいち国会で審議する必要はなく、恒久的に派遣できます。 
山田安太郎(みつわ台)
北朝鮮の飛翔体発射騒動で問われたこと
この半月というもの、政府もマスコミも北朝鮮の飛翔体発射に大騒ぎし、まるで「日本がミサイルに狙われている」みたいな報道と政府(自衛隊)の対応ぶりであった。ジャーナリストの石川文洋さんは「不安や恐怖心をあおって防衛の必要性をアピールする雰囲気は戦争中のよう」と話しており、田島泰彦上智大学教授は「メディアは有事さながらに、『お国の一大事』と先導した。特にテレビは過剰報道だった」と批判していた。このたびの騒動は、自衛隊の有事訓練と国民の北朝鮮敵視を植え付ける格好の機会となっていた。飛翔体にミサイルで迎撃し、撃墜するということは、まさに「戦争」であり、アメリカに向かっている「ミサイル」を撃墜することは、集団的自衛権の発動で、明らかに憲法九条に違反する。    
一番怖かったのは、この間の日本の政府、マスコミ、国民の状況が「異議を唱えることも冷静に判断することもできないような雰囲気」だったこと。冷静に判断すべきマスコミが真っ先に政府のお先棒を担いでいたことだ。世界でも日本が一番大騒ぎをしていた。必要なのは、「最初に北朝鮮敵視ありき」「軍事解決」ではなく、平和憲法の精神に立ち戻り「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」すべきだと思う。                   藤木武夫(原町)

[行 っ て き ま し た]

4月4日「九条の会」事務局員、川村俊夫氏「憲法をめぐる情勢と<九条の会>運動の役割」(5.2プレ集会)
「憲法9条、25条から28条を生きたものにする対話と学習を通して世論をつくる。」と話されました。3月29日総会でも問題提起されました。<九条の会>運動のこれからについては5月24日(日)2:00~の定例会にておおいに、話し合いを!

お出かけ情報
◇4月25日(土)13:30~
東京・九段会館(地下鉄東西線、九段下)
特別講演:益川敏英「教育と自由」パネルディスカッション:小森陽一ほか
◇ 4月26日(日)13:00~プラザ菜の花(JR本千葉、モノレール県庁前)「アフガニスタンの現状と日本に求められる復興支援」レシャ-ド・カレッド九条の会・千葉医療者の会
◇ 5月2日(土)13:00〜 5.2憲法九条の集いin 千葉 
習志野文化ホール(JR津田沼駅南口)
講演:高遠菜穂子「命に国境はない・・」奥平 康弘「九条の会とぼく」
参加費:500円  九条の会・ちばけん 九条の会・千葉地方議員ネット
◇5月3日(日)13:30~ 
日比谷公会堂
スピーチ:落合恵子・益川敏英・福島みずほ・志位和夫。パレードあり。(市民連絡会―03-3221-4668)
◇5月3日(日)14:00~ 千葉県憲法集会 
講演:渡辺治一ツ橋大教授 
千葉市文化センター大ホール 500円
◇5月24日(日)10:30~16:00 
フリ-マ-ケット、展示、音楽、パフォーマンス 海浜幕張公園DEブロックにて    
主催:アースデイちば
◇5月24日(日)14:00~ 「若葉・九条の会」例会 
みつわ台公民館 「憲法を読む会」DVDを見て話し合います。みなさま、どうぞご参加下さい。
◇6月2日(火)18:30 (17:30開場)
九条の会講演会――加藤周一さんの志を受けついで
東京・日比谷公会堂井上ひさし・大江健三郎・奥平康弘・澤地久枝。
前売り券1000円(残少木村まで)
「千葉市平和都市宣言20周年記念事業」をみんなの手で・・近く実行委員会発足。平和を願って多彩な活動をしている千葉市内の多くの団体、個人のみなさんに実行委員会への参加をよびかけて、「千葉市と市民の共同で、記念事業を行えたら・・」と準備を進めています。時期は子どもが夏休みの8月お盆前を検討中。
編集後記
憲法九条を守りたいと考える私たちが見過ごすことが出来ない政治的事件があまりにも多く、文字過剰のニュースレターNO.25となりました。ウンザリしないで読んでいただければうれしいです。                             鎌倉(都賀の台)