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「若葉・九条の会」ニュースレター第16号
(2007年10月25日発行)
9月9日のシール投票結果
9月9日午後3時から5時30分までJR千葉駅で行われたシール投票風景です。高校生らしい若者が沢山シール投票に参加してくれ大変楽しい行動でした。
9の日で毎月行われている「憲法九条を変える?変えない?」の投票と一緒に「テロ特措法」の延長に賛成?反対?の投票も行いました。
投票結果は
憲法九条を変えない226(79.6%)、変える35(12.3%)、わからない23(8.1%)
テロ特措法の延長に賛成11(5.4%), 反対170(82.9%), わからない24(11.7%)
(参考:テロ特措法全国集計 賛成1,136(10.8%), 反対(82.9%), わからない(12.8%))
全国45カ所で一斉投票が行われた結果は http://terotk.exblog.jp/にありますのでご覧下さい。
海上自衛隊によるインド洋での給油は主にアメリカ艦船に対して行われ、イラク戦争に使われたことが今では明かになっています。
「集団的自衛権とは何か」
豊下楢彦著 連続学習会( 9/30,10/21)
最終回12月16日13:30みつわ台公民館
個別的自衛権・・「自らの国が攻撃された場合に自衛する権利」
集団的自衛権・・「国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃をされ
ていないにもかかわらず、実力を持って阻止すること」
今日までの政府見解・・自衛権は有している。国際法上、集団的自衛権も保有はしているが、
憲法上行使不可。自衛権も憲法9条の下において、わが国を防衛するた
めの最小限度にとどめるべき。
◇ 国際的経緯・・・国際連合と国連
憲章・・1945年設立、憲章採択。
国連憲章51条・・個別的自衛権、集団的自衛権共に個有の権利と規定。
(「自衛権概念」導入の歴史的経緯、米、英、仏などの思惑と1979年、1981年レーガン政権
を経て、2002年「米国の国家安全保障戦略」(ブッシュドクトリン)に至るまでの状況、米戦
略を詳細に検証。.2002年イラク戦争開始のアメリカの理屈→先制攻撃の拡散という危険に
至る。
◇ 日米安保条約(旧1951)、新は1960年署名「日本国とアメリカ合衆国との相互協力及び安全保障の条約」と「平和憲法」の関係の50年の歴史。
「集団的自衛権」→ 日本にある米軍基地のみを防衛。
アメリカにとっては日本の米軍基地確保が最重要。沖縄の犠牲。
広義の集団的自衛権・・基地提供、経済援助。
狭義の集団的自衛権・・武力行使(憲法上不可)。
自衛隊がイラクに派兵されても武力行使はできなかった。
◇ 政府解釈・・1996年、安保条約の目的が「極東」から「アジア太平洋地域」に拡大。2001年「テロとの戦い」がアメリカの国家戦略に。「米国の世界戦略」への「日本の一体化」が要求されている。
アーミテージ“憲法9条が日米同盟関係の妨げになっている”
◇ 日本はアメリカと対等か。
「主体的判断」が可能か。
米軍は日本を守ってくれるのか。
「核の傘」とミサイル防衛の現実。
武力による「テロとの戦い」の結末は?
(以上第四章まで終了)
12月16日の最終回にどうぞお出かけ下さい
内閣法制局とは? 長官って、今だれ?
「核の傘の下」とはどういうこと?それって「安全なの」?
一つ 一つ 立ち止まって、考えています。週刊誌のコピー、新聞の切り抜きなどを持ち
寄って、喧々諤々。議論は佳境です。(第五章から<おわりに>まで)
忙しくてテキストが読めなくてもいいです。
テキスト(岩波新書)残部少しまだあります。
インド洋での給油が国会で問題になっています。
今、私たちが選択する道は,アメリカの戦争に まきこまれるか。世界の平和を目指すのか
問われているように思います。
行ってきました
千葉大学公開講座
10/13,10/20 西原博史・・ 憲法改正論における国民と国家の関係
岩間昭道・・ 憲法9条と解釈・変遷・改正
阪口正二郎・ 改憲問題とその現在
巻 美矢紀・ 憲法改正の限界
○ 憲法を使って国民が権力を監視していかなければならない(西原氏)
○ 9条は50年間ずっと拡大解釈されてきた。憲法の理念より安保条約が
優先されてきた現実。真の護憲政党不在。国民が支え手。(岩間氏)
○ いま憲法を変える必要はどこにあるのか。自衛隊の合憲化ではなく
「集団的自衛権を認めさせること」が9条の“改正”の最大のねらい。
改憲派は96条を変えることにより日本国憲法を「硬性憲法」から「軟性憲法」に変え、憲法
を単なる一つの法律にしようとしている。9条は一国平和主義ではなく、アジア諸国への謝罪
と非軍事化の表明。(阪口氏)
○ ネオコン的アメリカの憲法学⇒多数決による民主主義(小泉内閣の手法も同)。
憲法とは多数決で負けたもの、少数をも重視するもの。(巻氏)
われわれ地域で悪戦苦闘している市民としては違和感もあったが、千葉大と市民との連携には意味があると思った。(事務局長・藤木武夫)
“平和憲法”を学ぶチャンス 出来るところに参加しよう
「敬愛大学生涯学習講座」(第5回)
日時:10月27日(土)13:30 ~15:00
講師:館 正彦さん(千葉市・九条の会)「国連と人権」
場所:敬愛大学 当日直接参加可 有料
憲法学習会第1回 日時:11月3日 (土・祝) 14:00~
講師:吉沢 弘志さん 9条と自衛隊の現在(いま)」
場所:千葉県労働者福祉センター 参加費:500円
主催:平和への大結集・千葉
11・3市民集会 武力で平和は作れない!
日時:11月3日(土・祝)14:30〜 コンサート、リレートーク
場所:日比谷野外音楽堂
主催:11・3市民集会実行委員会
講演と文化のつどい 日時:11月10日(土)13:30 ~
講師:品川 正治さん 「憲法と日本経済の展望」
場所:千葉県労働者福祉センター
主催:千葉県革新懇
憲法講座 第2回 (第1回は10/18)
日時:11月15日(木) 18:30 ~21:00
講師:井口秀作「本番を迎えた改憲攻防」
場所:日本キリスト教会舘(西早稲田)
参加費 1000円
12月例会 日時:12月16日(日)13:30〜16:00
場所:みつわ台公民館
勉強会:『集団的自衛権とは何か』(豊下楢彦著 岩波新書)
5章から最後までの予定です
千葉県内「九条の会」交流集会 日時:2007年1月12日(土)
10:00から16:00まで
場所:千葉大学ケヤキ会館
午前:伊籐真さんの講演
午後:分散会 県内12団体からの報告と交流
「新春平和の集い」のお知らせ 日時:2008年1月26日(土)
開場:13時30分、開演14時
会場:若葉文化ホール
第1部:(浪岡浩子さんを中心に)
第2部:若葉地域の文化活動から 全員合唱
参加費:大人500円 学生、子供200円
若葉九条の会ではこれまで2回にわたり「新春コンサート」をみつわ台公民館で催しました。今春は参加者も120人以上になり、好評だったためより多くの方にご参加頂きたく会場を若葉文化ホールにいたしました。新春に平和を願い地域の文化交流を深めたいと思います。お誘い合わせの上是非ご参加下さい。
編集後記:毎月行われるシール投票も定着した感があります。特に若い人が積極的に参加してくれるのが嬉しいですね。自分たちの思いを表現しやすいからでしょうか?憲法9条を知らない人達もいます。会話しながら9条を広めるチャンスです。
11月4日のシール投票では「テロ特措法」に替わる「給油新法」の賛否も合わせて問います。多数のご参加をお願い致します(H.S.)。
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「若葉・九条の会」ニュースレター第15号
(2007年8月28日発行)
シール投票 憲法九条守る 86.4%
8月12日(日)千葉市中央公園で子どもの権利を守るための「チャリティライブコンサートin ちば」が催されました。戦争の犠牲になるのは子どもや弱いものという見地から『若葉九条の会』も参加し、「憲法九条 変える?変えない?」のシール投票を行ないました。ぎらぎら照りつける真夏の太陽の下、集まった人は残念ながら少なかったのですが。「九条は変えない」が圧倒的多数でした。
投票の結果九条を変えない 114人(86.4%) 変える 10人(7.6%)わからない 8人(6.1%)
多くの人に観てもらいたい 映画「日本の青空」
8月15日の空は今年も青空でした。広島原爆投下、長崎原爆投下、そして終戦。明治天皇が定めた大日本帝国憲法は、「戦争の放棄」を掲げた国民主権の新しい憲法にかわりました。しかし、終戦から62年目の今年、日本国憲法をかえるための手続法が成立する動きの中で、戦争被害や原爆被害の実態、新しい憲法の成り立ち等、知らないことばかりだと気づかされます。
映画「日本の青空」は現日本国憲法誕生の物語です。日本国憲法は押し付けられた憲法ではないと主張するこの映画を「わかば文化ホールで上映しましょう」という呼びかけが「日本の青空」千葉市上映連絡会の方からあり、5月には20名の参加を得て実行委員会ができました。多くの方に観てもらいたいと千葉市教育委員会の後援を得て、公民館や学校、地域の自治会、老人会などに広報することができました。
上映日当日は大型台風の影響も心配されましたが、530名の参加がありました。会場では平和活動等を行っている市民団体のブースも開設し、活動の紹介や署名等、市民間の交流ができました。アンケートには「憲法を考えるきっかけとなった」「憲法誕生までの経緯を知らなかった、多くの方に知ってほしい」等が記されていました。映画「日本の青空」をもっと多くの人に観てもらいたい。93万人を擁する千葉市での上映会は、まだ2回だけ。実行委員会形式であるいは団体で、上映会が開かれるよう応援したいと思います。(千城台・高野晴美)
8月15日、敗戦記念日を前に映画「陸に上がった軍艦」を観た。
新藤兼人の帝国海軍水兵体験物語だが、30歳過ぎの社会人が召集され遭遇する人間性をとことん否定し愚劣で滑稽で残酷極まる現実を語る。
1943年3月召集された100人の二等水兵のうち6人だけが宝塚(宝塚劇場)で生き残るのだが、あとの94人は転属の度に海の藻屑となった。
人間がこれほど、チリ、アクタ、ウジムシの如く貶められる状況は戦前の大日本国憲法下では当たり前のことであった。私も同時期陸軍二等兵として、中国で苛酷な兵隊生活を経験したが陸海軍とも全く同じだ。日本の軍隊――戦争の全ての事柄は「朕の命令」という構図で、天皇と支配階級、陸海空軍戦争屋の呆れるほどの無知、無定見、無節操、非人間性に満ち満ちたものだ。 映画を観終わって、現憲法九条の重要さ、大切さ、いとおしさを今更の様に心の奥でかみしめた。(都賀の台・鎌倉忠三郎)
日本軍遺棄毒ガス弾事故現地(敦化)調査に参加して
7月20日から25日までの日程で、中国吉林省敦化市へ行って来ました。敦化市の郊外は旧満州時代、軍事的な要塞の地として飛行場をつくり、日本軍の指揮機関と大量の部隊が駐留していました。
そして大量の武器弾薬の集積地にもなっていた所です。その武器弾薬の中には国際条約で使用を禁じられていた毒ガス弾が大量にあったのです。敗戦の時毒ガス弾は地中に埋められたり、山中に捨てられたりして隠されたのですが、処理しきれずに放置されたままのものもあったということです。1950年代には事故が多発したので新中国政府が重視し、かなり力を入れて遺棄弾薬の処理をしたのですが、まだ大量に残っているのです。
さて今回私たちが訪ねようとした所は、敦化市北の郊外で2004年7月23日、子どもたち四人が川遊びをしている時に偶然見つけた砲弾をいじっているうちに毒液が出てきて二人の子どもの手足に付着する事故があった所です。ここ蓮花泡林場は林業局(営林署のようなもの)が管轄する村で1960年頃から入植した杣夫たちが、家を建てるとき、道をつくるとき、あるいは畑をつくるときに遺棄砲弾がゴロゴロ出て来たそうです。村人たちは1950年代に処理事業が行われたことを知らなかったようです。2004年の事故以前に何件も被毒事故が発生しているのですがなぜか表沙汰にはならず(つまり経験が継承されてなかった)たまたま2004年、被毒した二人の子どもが村の診療所(医者はおらず看護師一人のみ)で手当てを受けているところを林場の場長が見て、これはただごとではないと上級に報告、救急車で二人は市民病院に運ばれ61日間の入院になったのです。
しかし、不思議なことに入院中も退院の時にも、病気についても、入院費用についても、退院後のケアについても一切説明がなく、退院してから2度チェックを頼んだが門前払いだったそうです。二人の子どもは外面的な傷跡はもちろん、風邪をひきやすい、集中力や持続力がなくなった等の後遺症があります。また、事故が原因で疎外されたり、いじめがあったりで一人の子どもは中学二年で自主退学をしています。
この事故をきっかけに村人たちは漸く毒ガス弾の怖さに気づき、自分達の村が他の村に比べてガンによる死亡が多いのはなぜか、痺れや震えの症状、腰の回りなどに発疹がでる、喉の炎症が多いのはなぜなのか、原因は井戸水ではないのか調べてほしいと、林業局の民生部門や市政府等に何度も要求書を出しています。市政府からは一度だけ井戸水を採取に来たけれどデータは見せてもらえず、回答は口頭で一回だけ「大丈夫だ」だそうです。
現在、中国政府は人民の生命の安全を守るために、日本政府と協定を結び何十億円もの予算を使って遺棄毒ガス弾の処理事業をハルバ嶺で進めています。しかしその生命の安全を守るとは、砲弾は危険だから近寄るな、禁止地区に入るなということであって、今現在、被毒して苦しんでいる人や、毒が入り込んだかもしれない水を飲んで病気になっている人たちのケアをしていないのです。
私たちは2004年の事故現場はおろか、蓮花泡林場への入村もできませんでした。上級からの指示ということで理由はわかりません。私たちが敦化に着いた1週間ほど前にも、黒龍江省の最北の地、孫呉にある旧日本軍の地下要塞内で、農民が換金しようと砲弾を堀だし信管を抜く作業中に突然爆発、農民は重症を負うという事故があったそうです。この事故は公表されていません。この様な事故がなぜか隠蔽されようとしている気配が強く感じられます。
市内に転居する若者が多くなっているとは言っても、この村蓮花泡林場にはまだ200人ぐらいの人口があり、未処理の砲弾、毒ガス弾の真っ只中で農業と林業で生活をしています。村の人たちは次のように言っています。
・ 無条件で早く砲弾処理をしてほしい。
・ 子孫のためにもクリーンな土地にしてほしい。
・ ドイツでは処理済と聞いているが、日本はなぜできないのか。日本に持って帰ってくれ。これに対して私たち日本人は何ができるのか、どうしなければならないのか、大きな課題をつきつけられています。(千城台西 渡部 操)
参考:「ぼくは毒ガスの村で生まれた。」 合同出版 2007/5 1,300円
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「若葉・九条の会」ニュースレター 第14号
(2007年7月8日発行)
映画 「日本の青空」上映会
7月15日(日)午前10時・午後2時
千 葉 市 若 葉 文 化 ホ ー ル(モノレール千城台駅徒歩3分)おさそいあわせ お出かけ下さい
日本国憲法誕生の真相を今!
現在の「日本国憲法」の原型となった「憲法研究会・草案要綱」を起草した鈴木安蔵(1904~1983年)は、様々な国の憲法や明治の自由民権憲法案に精通していた。彼は、民間の「憲法研究会」案を通して、日本人のこころにかなった日本国憲法の基礎をつくり上げた立役者である。憲法公布直後には憲法普及会の理事を務め、後に大学で教鞭(憲法学)をとり、日本国憲法の普及に尽力した。高野岩三郎らの活動、GHQと吉田茂、白州次郎らの息詰まるやりとりが描かれています。若き日のベアテ・シロタ・ゴードンさんも登場。大沢豊監督。高橋和也、藤谷美紀、田丸麻紀、加藤剛出演。国立国会図書館の場面は、千葉市の経済大学図書館が撮影に使われました。現代の若者たちが爽やかです。
前売:1000円 当日:1500円 小中高生:800円 チケットの申し込みは「若葉・九条の会」世話人へ どうぞ 木村――043-255-3904 崎山――043-287-2443 鎌倉――043-252-1852
主催:若葉区「日本の青空」上映実行委員会
後援:千葉市教育委員会
「日本の青空」を見て
敗戦後、まっ先に上陸してきたのが米軍偵察隊で、その米軍を受け入れたのが、佐官級宿舎として接収された新橋の第一ホテルでした。
戦争中、始めから日本の敗北を信じていた私はこっそりと英語の勉強をしていた。日本人第1号としてホテルのフロントに就職出来たのは、非常にラッキーな24歳の私だった。
そこで見たり聴いたりした彼等の紳士的な言動と優秀さは、今迄、鬼畜米英のスローガンで教えられて来た日本政府の宣伝が、如何に間違っている情報だったかと思わされた。
その当時の人々(日本人も)とまるで再会出来た様な映画の中の将校たち。涙が流れました。 又、安蔵の妻の「女は子どもを戦争に行かせたくない」というその気持ちが如何に切実か。現在でもまわりのお母さん達から聞こえています。二度と徴兵などしないで下さい!
私は今では86歳の老女ですが現在「九条の会」のビラ配りに毎日の散歩を有効に活かしています。女が力を合わせれば「九条」は守れると信じます。がんばりませんか!(原町・竹田 郁子) (7月15日の本上映に先立ち6月14日に試写会をしました。)
6.16 平和憲法を護るぞ!
千葉市民集会去る6月16日、千葉市内の9条の会が連携協力して「平和憲法を護るぞ!千葉市民集会」を千葉県労働者福祉センター大ホールで開きました。
佐高 信氏の講演会「護憲から好憲へ」に引続き、「千葉市内9条の会」交流集会が開かれました。交流会では思い思いの参加の仕方、楽しいアイディアが発表され、椅子がたりなくなるほど。これからも連絡をとりあうことを決めました。
~~~アンケートから~~~・佐高さんのお話はおもしろかった。・著書を買いました。・日米安全保障条約も軍隊というものも、私たちの安全を守らないのではないか。
関連した図書「護憲派の一分」 (土井 たか子 佐高 信著 2007/4 角川書店 刊 686円)「ひとりひとりのいのち、ひとりひとりの人生」 (佐高 信 著 2005/7 七つ森書舘 刊 1800円)千葉市図書館(公民館図書室でも)にて 借りられます。
「9.11の嘘をくずせ」上映会開催
6月24日(日)の例会で「9.11の嘘をくずせ」上映会が開催されました。アメリカによるアフガニスタン攻撃の発端となった2001年9月11日の同時多発テロ。公式発表では「19人のハイジャック犯が4組に分かれ1」、アメリカ航空機を乗っ取りアメリカ国防総省(ペンタゴン)、2)世界貿易センタービルの北塔と3)南塔に激突。ビルは火災のために崩壊。4)ユナイテッド航空93便はハイジャック犯が乗客の抵抗のために目的地に行けずペンシルバニア州シャンクスビルに墜落した。」ことになっている。しかし、このドキュメンタリー映画は多発テロに関する公式発表に対し多くの疑問を投げかけている。1)で誰の目にも明らかなのはペンタゴンに突入したと言われるボーイング757型機の大きさと建物にあいた穴の大きさの不一致、旅客機の残骸が見あたらない、乗客の死体がない等々。2)3)世界貿易センタービルに関しては旅客機の燃料が高熱で燃焼したことによってビルが倒壊したとされているが、これまで火災で鉄筋コンクリートのビルが倒壊した記録はない。又、おおくの人が爆発音を聞いており、ビルの倒壊のし方は解体時のそれと非常によく似ている。飛行機がぶつかっていない第7ビルが倒壊した。しかも、倒壊原因の調査は全く不十分にしか行われておらず、瓦礫は早々にリサイクル業者に売り払われ、残りは海に捨てられた。4)シャンクスビルに墜落したとされる飛行機からは乗客が家族に携帯電話をかけているが、旅客機の高度と飛行速度から電話がかかる可能性はほとんどないこと、93便が墜落したとされている地点に機体の残骸も人の死体も見つからず火災も起きていない。又、19人のハイジャック犯の内9人が生きている。これらは一体何故なのか、多くの疑問は政府の調査報告書では答えられていない。
この映画の製作者は、市民の一人一人がこれらの疑問をぶつけ、真相究明を要求して欲しいと強く訴えかけている。誰がこのようなテロを行う動機を持ち、実行する能力と強い意志があり、それによって何を得たかを明らかにすることによって、我々市民がおかれている状況を把握することが可能になる。
9.11は言うまでもなくアメリカ一国の問題ではない。このテロを契機として世界中にテロに対抗するためと称したテロ戦争が広がっていった。
日本国憲法を改悪しようとする動きにはアメリカが強く係わっている。1953年ニクソン副大統領は日本の国会で「アメリカが日本国憲法を作ったのは間違い。日本は再軍備をすべきだ」と演説した。それ以後この路線は一貫して今日に至っている。40年近く前私がボストンに住んでいたときにテレビで見たニュースを今でも思い出す。そのニュースではこれから30年後に、アジア沿岸地域一帯を日本の軍隊が守るというようなものだった。その時私は「バカげた構想だ、日本には平和憲法がありそんなことをするはずはない」と思った。しかし、今それが殆ど現実になろうとしている、アメリカの計画通りになるかもしれない、日本はそこまで追い込まれてきてしまったという感じを持っている。日本政府がひたすら付き従ってゆこうとしているアメリカという国はどんな国で、何をしようとしているのか。日本人の大部分、いやアメリカ人すら知らないアメリカの暗い深淵をこのドキュメンタリーは見せてくれた。もしこのテロが、アメリカ政府内部組織の自作自演であったとしたら?・・崎山比早子
参議院選挙に当たって-憲法九条を護る候補に一票を-
いよいよ「日本国憲法の改正の手続きに関する法律」(国民投票法)の成立後最初の国政選挙として、第21回参議院選挙が7月12日公示、29日投票で実施されます。この選挙では、年金問題、格差社会の是正問題等とともに、憲法とりわけ憲法九条の改定問題が大きな争点となってきました。
安倍首相は、かねてより「自分の任期中に憲法を改正したい。自民党の憲法草案はすでに出来ている。7月の参議院選挙において憲法改正を争点にしたい」と述べ、改憲に強い決意を示してきました。今回の自民党参議院選挙公約では、「平成22年の国会において、憲法改正案の発議をめざし国民投票による承認を得るべく、新憲法制定推進の国民運動を展開する」を第一番に詠っています。
自民党の憲法九条の改定の目的は、自衛隊を「軍隊」にかえ、日本のその軍隊をアメリカ軍と腕を組んで海外で戦争することができる国にすることです。「戦争できる国」になれば、戦前と同じように、軍備増強のため増税が必要になって国民の生活が圧迫されます。戦争を批判する言論が封殺されて自由にモノがいえなくなります。
憲法九条の改定を推し進めているのは、慰安婦問題などに象徴的に見られるように、先の戦争の反省をせず、戦前の国家体制を美化している人々です。このような過去の戦争に反省の無い勢力が、憲法を変えて、武力で海外に打って出ようとしているわけですから、こんな恐ろしいことはありません。
今回の選挙で選出された議員が参議院における憲法改定問題を審議することになります。如何なる党であろうと、憲法九条の改定を目指す勢力の進出を許してはなりません。憲法九条を護る候補に一票を投じることを訴えます。 若葉・九条の会世話人会
映画「日本の青空」千葉県上映予定
9/1 (土)我孫子けやきプラザふれあいホール
9/2 (日)市川市民会館大ホール 9/9 (日)鎌ヶ谷・三橋記念館ホル
9/23 (日)船橋市・高根台公民10/23(火)柏アミュゼクリスタルホール 03-3549-06
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「若葉・九条の会」ニュースレター 第13 号
(2007年6月5日発行)
九条守る 77% 憲法九条の改訂を問う全国一斉街頭シール投票発表結果
憲法交付60周年の今年4月29日(土)から5月3日(水)の5日間、憲法9条改定の賛否を問う全国一斉街頭シール投票が行われました。投票結果は9条を変えることに反対 21,652(77%)、賛成 3,270(12%)、わからない 3,247(11%)合計 28,169 となり、反対が圧倒的多数を占めました。若葉九条の会も、都賀駅と動物公園前で投票を行いその結果はそれぞれ 632(73.2%),96(11.1%)135(15.6%)でした。若葉九条の会ではこれからも”9”の日にシール投票を継続してゆく予定です。シール投票を実施希望の場所がありましたら、事務局又は木村までご連絡下さい。
「日本国憲法の改正手続に関する法律」の国会成立にあたって
若葉・九条の会世話人会
5月14日「日本国憲法の改正手続に関する法律」が参議院本会議において自民党・公明党のみの賛成で可決・成立しました。
この法律が実際に施行されるのは3年後の2010年で、それまでは憲法改正原案の提出・審査はできません。しかし、次の国会(参議院選挙後に臨時国会が開催されればこの夏)から衆参両院に設置される「憲法審査会」において、憲法調査という名目で、3年を待たず、憲法改正原案の骨子・要綱案の作成など実質的な憲法改正論議は始められる可能性があります。
施行以来60年間、堅持し、今日の日本の平和的繁栄の基礎となってきた日本国憲法、特に第9条の改定が具体的な日程に上ってきたことを実感します。
わたしたち若葉・九条の会は、「憲法九条を変え、日本を米軍と肩をならべて戦うことができる国にする」ことに反対します。日本国憲法とりわけ第九条を守るために一層粘り強く運動を展開して、国会での「憲法改正の発議をさせない世論」を、つくりだしましょう。
次の国会で設置される憲法審査会は、附則および付帯決議で提起された諸課題を始め、この法律が持つ国民主権や民主主義に反する条項を見直し、主権者である国民が自由に国民投票運動に参加できる法律に変えるための審議に集中することを要求します。 2007年5月
“国民投票法”の国会審議を傍聴して
2007年5月14日、憲法改正のための国民投票法が成立しました。私はこの法案が4月13日午後衆議院本会議で採決された時と、5月11日参議院憲法調査特別委員会で可決された日に国会に傍聴に行きました。国会議員はどんな顔をしてこの法案を審議し採決するのかこの目で確かめたかったからです。衆議院本会議場の傍聴席から見下ろすと議席の大半は改憲勢力であり、恥ずかしくなるようなヤジを飛ばす多くの議員によっていとも簡単に、国の根幹である憲法を変えるための投票法が可決されてしまいました。これらの議員を選んでしまった国民の責任は重いと感じました。国会前では60年安保闘争世代が連日ハンストを行い教職員組合、労組、市民団体、宗教者、全学連、個人などさまざまな立場の人々が集まって演説をし、シュプレヒコールをあげ、強行採決に対する抗議を表明していました。この法律は何がなんでも憲法を改悪するために成立させたとしか考えられません。がしかし、国民投票の一票を行使するのは私たちです。戦争はいやだ、平和がいい、憲法を変えさえしなければ、その願いはかなうのです。 (西都賀 崎山 比早子)
● 5月6日、若葉区都賀コミュニテイセンターで憲法を護る学習集会を行いました。講師は「千葉市・九条の会」代表の弁護士、度会久実さん。*「改憲手続き法案としての国民投票法案」は何故問題なのかがよくわかった(参加者の感想)46名参加。
「九条の会・ちばけん」が発足
5月27日(日)千葉市民会館小ホール早乙女勝元さんの記念講演「憲法九条の伝書鳩に~ある作家の体験から」、九条の会事務局川村俊夫さんによる情勢報告の後、交流の時間もあり、「美術家・九条の会」などユニークな9条の会のパフオーマンス、さまざまな独創的な活動が紹介されました。350名の会場は満席に。今後県内の「九条の会」の連携をはかる。
●ニュースレター12号(前号)3P「憲法9条について考えること」に対して、Eメールで、お返事を頂きました。みなさまも、議論の輪に参加して下さい。 編集係
斉藤博子様
<「戦争反対」「9条を守る」でも愛する者が殺されそうになったらどうする?無防備、無抵抗でいいのか。私は立ち向かうと思う。このギャップについて問いたい。>とのご意見であったと思います。 <軍隊は国家権力者の命令に従う組織であって、愛する家族を守ってくれるとは限りません。将来子どもが戦争に行って人殺しをしないためにも、また殺されないためにも、理想の憲法9条をより現実にするために考え行動しましょう。> この文章を夫に見せたらきれい事と言われました。夫の意見は、「9条の拡大解釈で自衛隊も海外派遣も認められるのだから九条を変えたらもっとひどい事になる。海外に派兵しないという条件の下に自衛隊は認め、理想としての憲法九条は変えてはならない」 というものです。 この日、憲法論議で、我が家は あつーくなりました。 殺される恐怖だけでなく、殺す恐怖も感じなくてはなりません。 世界各国が憲法9条を守れば人類悲願の平和がかなうでしょう。莫大な軍事費を使わなくなれば、飢えや貧困が無くなり世界はもっと豊かになるでしょう。理想論かもしれませんが、究極の核戦争を考えた場合、人類が滅ばないためには、軍隊を、武器を捨てるしかないと思います。(都賀の台・主婦 53歳)
これからの予定、お知らせ欄● 6月9日:午前11時から12時30分シール投票動物公園前で「憲法九条変える?変えない?」シール投票を行います。憲法記念日を中心に行われたシール投票は大きくマスメデイアにも取りあげられ全国的な広がりを見せました。この機運をさらに継続させるために若葉九条の会では、これからも毎月9日、あるいはそれに最も近い週末にシール投票を行います。多数の御参加をお願いします。● 6月9日(土)九条の会勉強会講師:渡辺治「安倍内閣と集団的自衛権」時間:午後1時30分から場所:日本教育会館8階(一ツ橋ホール)● 6月10日(日)午後1時開場講師:きくち ゆみ場所:四街道商工会議所参加費:500円● 6月14日(木)「日本の青空」試写会時間:午後7時から9時場所:若葉文化ホール(モノレール千城台駅 より3分)。● 6月16日(土)平和憲法を守るぞ! 千葉市民集会時間:午後1時30分から5時場所:千葉県労働者福祉センター講師、演題:佐高信、「護憲から好憲へ」参加費:500円 (詳細は1頁参照) ● 6月24日(日)6月例会 「9:11の嘘をくずせ」上映会時間:午後1時30分から4時場所:みつわ台公民館日本国政府がひたすら追随してゆくアメリカという国は一体どのような国なのか?多くの日本人、いやアメリカ人すら知らないアメリカ!映画「日本国憲法」でも指摘されているように、戦後アメリカは一貫して九条を変えるよう日本政府に圧力をかけ続けてきました。憲法を変えて戦争の出来る国にし、付き従って行く先には何が待っているのでしょうか?このドキュメンタリーを見て立ち止まり、よく考えることが必要でしょう。映画上映後自由討論を予定しています。
「平和憲法を守ろう!」をつけて走ろう!九条を守るために簡単に出来ること。あなたの車に「平和憲法を守ろう!」のステッカーをつけてみませんか?方法、費用などのお問い合わせは岡本さんまで(Tel:090-1435-4667)。
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「若葉・九条の会」ニュースレター第12号
(2007年4月26日発行)
「日本国憲法」施行六十周年によせて
国民主権、基本的人権と民主主義に反する「改憲手続き国民投票法案」を廃案にしましょう。
21世紀、憲法九条が世界中に広がることを願います。
今から60年前、「新しい日本国憲法」が、国民の熱狂的な支持のもとに施行されました。以来、「国民主権」「基本的人権」「平和主義」の3原則は 私たちの<平和な暮らし>と<人として自由に生きる>ことの支えでした。
しかし、安倍内閣は、大多数の国民が、審議が不十分だと考えている「改憲手続き国民投票法案」を衆議院で強行採決しました。
この国民投票法案が成立しますと、法が施行される3年後には私たち国民は、憲法九条を守り「平和国家として、武器によらない国際貢献をしていく国」であり続けるのか、憲法九条を捨て去り「軍隊を外国にまで送る国」になるのか、二つの道の選択を迫られることになります。
みなさん、この記念すべき日に、「戦後の焼け野原の風景が、被爆体験が、憲法の原点」(鶴見俊輔氏)だったことを思い出して、平和について、核や戦争の恐ろしさについて、子どもたちの未来について考えて見ましょう。
私たちは、「二度と戦争はしない」、「他国を侵略しない」、「全世界の国民が恐怖と飢えから解放されるようにする」ことを誓って、この憲法を日本国民と世界に向かって公布し施行したことを、忘れません。
3月若葉九条の会例会(総会)報告
3月若葉九条の会総会を開催しました。お彼岸で何かと忙しいなか、30名の会員が参加し、熱心な討論がなされました。おおよその内容をご報告します。
日時:2007年3月21日(水) 13時30分-16時30分
場所:みつわ台公民館講堂
参加者:30名
司会:小宮豊治(渉外担当世話人)
議題並びに討議事項
1.開会挨拶並びに改憲をめぐる情勢報告 木村忠彦 (スペースの関係で項目のみ)
1)改憲手続き法案について、
(1) 国会等の動き、(2)改憲手続き法案の問題点、(3)国民に知らされていない法案の内容
2)安部晋三首相の考えとその弱点
3)安全保障についての国際的流れと日本 の安全保障
4)大きく且つ着実に発展する改憲反対運動:「九条の会」
2.若葉九条の会2006年度活動報告 藤木武夫(事務局担当世話人)。会員は106名(呼びかけ人73名)から118名(呼びかけ人81名)に増加。例会を6回、九条と平和の夕べ、新春平和のつどい、教育基本法学習集会を各1回開催した。延べ約520名の参加があった。これまで一度でも会の催しに参加して頂いた人数は約300名である。会誌「若葉・九条の会ニュースレター」をNo.6からNo.11まで各300部発行した。
2006年11月3日「日本国憲法公布六十周年によせて」のチラシ約6,000枚を各戸配布。また都賀駅、みつわ台小売市場において街頭宣伝。以上の他に、県九条の準備会、千葉市九条の会、「日本の青空」上映相談会などにも会から参加してきた。その詳細についてはその都度ニュースレターに報告してきましたのでご参照下さい。
3.今後の活動について 鎌倉淑子(副代表世話人)、小野寺力(庶務担当世話人)が、今後の活動の提案を行った。
①当面の課題
●国民投票法案に反対する活動 ○教育九条の会、年金者九条の会等との
学習集会(5月6日予定)を開催する。○ 署名活動、国会議員、国会への要請 活動等を行う。
●憲法施行60周年ウイーク一斉行動○街頭行動:チラシ配布、シール投票 場所の候補:JR都賀
駅、モノレール千城台駅、みつわ台小売市場、動物公園等、
●「日本の青空」上映運動の取り組み
○7月15日若葉文化ホール上映会 (500×2=1000名)を成功させる。6月中頃に100-200名規模の試写会を。(協力者を招待)
● 6月16日(日)千葉市内九条の会共催の佐高信講演会を成功させる。
● 改憲反対世論を高める活動(「国民の過 半数」獲得を展望して
○憲法について普段考えたこともない人に知らせる活動をやろう
● 学習活動
○テーマの例が沢山出されました:日本および世界の安全保障、テポドンが来たら、経済と戦争、天皇制、改憲勢力のイデオロギー、かってはどういう時代であったか、世界における日本国憲法、憲法が生活とどうのように関係しているか、科学、文学、戦争体験、等々
○戦争を知らない世代へ伝える活動、子
供たちの中で語る場を持てないか。
○映画・ビデオの活用:「映画日本国憲法」、「戦争をしない国」等々
●若葉区全域に「九条の会」を広げる活動
○現在若葉区内の九条の会は、若葉九条の会(120名の会員の8割以上がJR総武線以北に集中)、教育九条の会(主に千城台およびその周辺でで活動)、若葉区年金者九条の会、であり、広大な若葉区の殆どの地域に会員がいない状況である。
○若葉区の中に、若葉九条の会とは独立に、
地域九条の会が必要ではないか?これは今後の検討課題。
●会の運営
○総会を年1回開催し、1年間のまとめと次1年間の活動目標を立て。会計報告、
世話人の選出することになった。③次期世話人は現在の世話人が継続§ 総会の自由討論で発言された齋藤さんにその要旨をご寄稿いただきました。
「憲法9条について考えること」―その「総論」と「各論」― みつわ台 齋藤博子
1942年6月5日、父は空母「蒼龍」で亡くなった。父は、自分の子供が生まれる事も・娘が生まれた事も知らない。私は物心つくころから、戦争を憎んでいる。個人的な原因を含め、侵略や戦争はするべきではなく、絶対にしてはならない。私も憲法9条を守ることに、「総論」賛成である。「戦争反対」、これは誰もが思い・願う事であり、「言うは易い」のだ。
然しである。愛する家族・殊に子供が、殺されたり又殺されそうになったら、守らずにいられようか。まざむざと蹂躙されるままにさせておくのだろうか。皆さんに問いたい。私は「否」である。必死で攻防するし、もしかしたら先制攻撃をし、相手を殺してしまうかもしれない。世の中には無法者も多く、それに対し、全く無防備ではいられない。愛する者(物、生き物を含めて)を守るためには、自分の命が失われても、戦う。例え攻防であれ戦いは戦いであり、憲法9条は個人的には守れない。これは、「各論」では、判らない・もしくは守れないと言うことであり、「行うは難し」である。
「総論」と「各論」が異なるこのギャップをどの様に考えたら良いのだろう。この文章をお読みになった皆様、是非、憲法9条の基本的な考え方と共に教えて頂きたい。
<広報部より>
齋藤さんの上のご意見に対して、反論、感想などありましたら編集部まで是非お寄せ下さい。メールアドレス:鎌倉
「千葉県9条連の会」に参加して
それは全くの偶然からの始まりでした。去る3月21日に行われた当会の例会で販売されていた「みんなの憲法」と言うタイトルの本。これまでに何冊も同じ趣旨で編集された本を読んでいて、いまさらと言う気持ちでページを繰っていたら、ふと「音楽」と言う言葉に目が止まりました。環境と護憲の活動を続けている歌手の早苗NeNeさん。新曲「サヨナラ戦争」。早速、CDを購入し聴きました。「目から(耳から) 鱗」とはこのことです。独断で、千葉に来てもらえるかどうかを打診したところ、4月21日に「千葉県9条連」の会で千葉には行くとのこと。インターネットで九条連のサイトを探し、4月21日の午後、生涯学習センター地下のホールに行って来ました。
イントロが長くなりましたが、皆さんは9条連と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。 「憲法9条−世界へ未来へ連絡会」が正式名で1995年8月に結成された全国組織です。私はホームページ立上げの時より、関連サイトにリンクを張る関係で、全国にある様々な団体の動きを表面的にはフォローしてはいました。しかし、その会の千葉支部がどんな組織でどんな活動をしているかについては知る由もありませんでした。
当日は、「戦争をしない国日本」(監督:片桐直樹)短縮版の上映、金子勝氏(鈴木安蔵氏の直弟子で現在立正大学教授)による講演「改憲で日本はどんな社会になるのか=憲法の“語り部”になるために=」、NeNeさんの歌とトークと続いたのですが、2時間半があっという間のひと時でした。映画のことは紙面の関係で割愛しますが、金子氏は、ちょっと漫談調で随所で笑いを呼びおこしながら、「国民運動の一体化」を如何に速やかに効率よくするかに全てがかかっていると明確な語りぶりで力説、「九条の会」と「9条連」が未だに充分な話合いの場を持っていないことへの苛立ちに触れ、参院選に向けて党や思想の壁を越えた候補者選びの緊要さを訴え、その他にも新聞紙面等への投稿の推進、国民会議の設置等など盛り沢山な提案がありました。全ての改憲反対グループが、小を捨てて大を取り連帯することの必要性を感じている一人として胸を打たれるところ誠に大でありました。NeNeさんの部は、若者の持っている「地球市民」感覚に触れることで彼等を改憲反対の仲間として共に歩める可能性は大きいとのトークに続き、全員参加での「サヨナラ戦争」の合唱、最後は、彼女自作の「君が代」の替え歌「民が代」で幕を閉じました。
偶然から始まった今回のエピソードで感じたこと。情報の公開、交換がかくも充分でなく活用されていないか;あらゆるメディアを介した情報共有が如何に必須であるか等でした。 (崎山 樹)