ニュースフラッシュニュースレター119号(2024.10.1発行)を掲載しました(2024.10.1)ニュースフラッシュ

若葉・九条の会ニュースレター No 105

2022.6.15発行
 
発行責任者:木村忠彦  043-255-3904
              
 

6月定例会 お知らせ
       
日 時:2022年6月26日(日) 午後2時~4時30分
 
会 場:みつわ台公民館 講堂
 
内 容:「第20回 語り継ぐ」 
 
今年から「戦争を語り継ぐ」プラス「憲法とわたし」とします 

    
話す人:大網白里市在住 吉川 等さん 
 
憲法第26条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、 
ひとしく教育を受ける権利を有する
            在職中はいつも憲法の基本的人権をベースにとりくむことが多かった
   
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参議院選挙は
 
6月22日公示 7月10日投票です
 
岸田政権、米国バイデン大統領に 自分の運命を預けるわけにはいきません。
 
①  選挙公報で候補者の政策を見極める 直接本人に聞くこともできる 
 
②  憲法を変える人(緊急事態条項創設・自衛隊明記)に投票しない
 
③  私たちの税金で軍事費を増やす人に投票しない 福祉重視の政党は?
 防衛費5兆円 ➡ 大学授業料無料、給食費無料、医療費負担ゼロ
 
④  武力によらない平和外交を行える政党 緊張をやわらげ先制攻撃をしない
 アメリカの戦争に巻き込まれないようにする
   武器を供与しないし 武器見本市に反対 私たちは、物騒なものは持たないので
 敵基地攻撃能力を持つ、核を(米国と)共有する、という政党に投票しない
 
⑤  原発は稼働していなくても 原爆になるから、即廃炉 再稼働はとんでもない
 
私たちの願いは平和のうちに生きること  平和って どんなこと?
        
ご飯、勉強、遊べるってこと
        
家族がいっしょにいること
       
自分が思っていることを 言えること
 
 
JR千葉駅前、 時間帯12:30~13:30 で スタンディングアピール
 
下記の予定で行います
 
6/8(水)  6/11(土)  6/15(水)  6/19(日) 6/22(水) 6/25(土)
6/29(水)  7/3(日)  7/6(水)   7/9(土)

 
【総会報告】4/24 参加者:16名
      みつわ台公民館講堂
 
舩澤弘行さん講演
 
「侵略戦争に日本国憲法は無力なのか?」から
 
☆ 戦争の実態を踏まえて、交戦権も武力も持たないことを規定した憲法9条の効果
 
(1)戦争に加担しない
朝鮮戦争(1950)ベトナム戦争(~1970)
湾岸戦争(1990)アフガニスタン(2001)
対テロ戦争に参戦拒否
 
  (2)侵略の口実を与えない
 
(3)自衛隊の矛盾 実態は世界5位ともいわれる軍事力
 
☆ 第2次安倍政権以降の憲法改正案とは?
 「緊急事態条項」は不要。悪用の危険性大
 パンデミックには法律で十分対処できる
 「9条の今日的、世界的価値」
 
参考資料:「現代ロシアの軍事作戦」小泉悠著
    「物語 ウクライナの歴史」黒川祐次著

総会議事
 
議長に大城戸紀子さんを選出して
2021年度活動報告、決算報告、2022年度活動方針案、予算案を審議、採決、承認。

【用語解説】
 
ネオナチ Neo は 新の意味
1933年から1945年 ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)の理念の復興運動を行う
 
ネオコン Neoconservatism 新保守主義
米国ブッシュ大統領の頃から盛んになった考え方
 
抑止力 攻めてきたらこうやり返すからせめないほうがいいよという原語。戦争になったら戦うという話ではない。危なくなってぶつかったら最悪の状態になる。安全保障のジレンマといわれる。「抑止」と「安心供与」がセットになっていなくては「抑止」はきかない。その意味からも憲法9条を壊してしまうと安心供与のタガが完全に吹っ飛ぶわけです。
それによって抑止に頼るしかない政治になっていく。2022/5/3 憲法集会での中野晃一さんの発言
    
5/22拡大世話人会報告 参加者:9名
                               千城台公民館
 
【問題提起】
 
木村 「ロシアのウクライナ侵略と日本の針路」
 
鎌倉 「ハトの顔をしてタカの政策をすすめる岸田政権」
 
ロシアのウクライナ侵略を理由に日本の岸田政権、マスコミが煽る現在の社会状況について話し合い。
 
① 日米同盟の強化
 
② 米国からの武器買い入れ、武器見本市開催
 
③ 軍事費をGDPの2%とする
 
④ 9条改憲 緊急事態条項創設
 
⑤ 敵基地攻撃能力→専守防衛の否定
 
⑥ 核共有論
 
対して
日米安保に頼れば安心か?
軍事vs軍事は 軍拡競争をまねくだけ
外交対話、相互の歩みよりと妥協により解決。
「核共有論」ではなく
 
核兵器禁止条約 への努力を!
 
2017年にNGO ICANの活動が評価されノーベル平和賞を受賞。被爆国の日本がなぜ参加しないのか。
 
2021年1月22日 発効(59ヵ国批准)
 
核保有国(米 英 仏 中国 ロシア)反対。日本、韓国など米の核の傘下の国不参加。
 
南半球はすでに非核兵器地帯。
 
日本政府は締結国会議へのオブザーバー参加を行い、核兵器禁止条約の署名・批准に向けて
核政策を根本から転換すべき。
 
東南アジアにおける友好協力条約(TAC)第2条から
 締約国は、その相互の関係において、次の基本原則を指針とする。
・意見の相違又は紛争の平和的手段による解決
・武力による威嚇又は武力の行使の放棄
 
ケニア国連大使の演説から
「私たちの国境は私たちが自分で引いたものではない。・・・しかし我々は受け継いだ線で国境を定め民族、人種、宗教の同質性に基づく国家を追求していれば、何十年も血にまみれた戦争を続けることになっていた」


書評 
 
『日米同盟・最期のリスク』布施祐仁著 
 
日米安保条約は日本を守るものではない     創元社2022/5 刊 千葉市図書館蔵
 
 内閣府の調査によると日本人の約8割が日米安保条約(安保条約)は日本を守るために存在していると考えており、著者もかっては何の疑いもなくそう信じていたそうです。しかし著者は安保条約や在日米軍について取材しているうちに安保条約は却って日本に危険をもたらすものであることを示すいくつもの文書にぶつかりました。
 
 本書は著者が過去20年間の取材と情報公開法によって得た一次資料に基づいて日本がアメリカの戦争に巻き込まれるという日米同盟のリスクを実証的に描いています。「米中対立」の時代に入った今、「いざとなったらアメリカが守ってくれる」「アメリにくっついていけば大丈夫」という「安保神話」はもはや通用しないことを確かな裏付けをもって示しています。著者は本書を日米同盟を冷静に見つめ、日本が米中戦争に巻き込まれる最大のリスクを乗り越えることができるよう役立てて欲しいと述べています。
 
 本書は日米同盟の実態の変遷を 1960年代(三矢研究)、1970年代(日米共同作戦計画)、1980年代(シーレーン防衛)、1990〜2010年代(日米軍事一体化)、2010年代〜(米中対立と核ミサイル戦争)、に分けて解説し、最後に「日本を再び戦場にしないために」で結んでいます。この歴史は日本の平和憲法がアメリカの軍事的要求に対する防波堤になっていたことを示していますが、同時にそれが徐々に崩されていっている歴史でもあります。
 
 現在はどうでしょうか?九州南方から台湾北東へと連なる日本の「南西諸島」が今ミサイル配備の最前線となっています。沖縄県選出の伊波洋一参議院議員はこの南西諸島のミサイル配備はアメリカの対中戦略に基づいて行われており、島を守るものではなく逆に島を戦争に巻き込むものだと警鐘を鳴らしています。
 
 『琉球新報』のスクープによると米政府関係者が、新たに開発する中距離弾道ミサイルを沖縄だけでなく日本全土に大量配備する計画があることをロシア大統領府関係者に伝えていたそうです。これは日本防衛のためではなくアメリカの国益と覇権を守るためのものであることを認識し、「安保神話」から脱却する必要があると著者はいいます。
 
 最後に著者が繰り返し警告していることを引用しておきます。
 
 いま、アメリカは自らの世界制覇権を脅かす存在になりつつある中国を封じ込める「防壁」として、日本を世界戦略の中に位置づけようとしています。そして自民党政権は、アメリカと「一蓮托生」といわんばかりに、自ら進んで「防壁」としての役割を果たそうとしています。しかし、万が一にもアメリカが中国と戦争する事態になれば、「戦場」となるのは日本なのです。(中略)戦場となったときに圧倒的に死ぬのは日本人なのです。
 
 日本人が自らの手で平和を作り出す選択肢はあるのです。
 
 いま日本が行うべきは「抑止力」の強化ではなく、緊張を和らげ衝突を予防する「仲介外交」の促進です。
         
                         西都賀・崎山比早子



近 詠 5 句
 
怖気立つ今の時代にジェノサイド
 
プーチンの罪科冥罰どんと科せ   
 
プロパガンダこの日本にもあったこと
 
軍拡のいたちごっこが浅ましい
 
反撃能力名を変え世論チトかわし
        
                 みつわ台 大城戸紀子


お 出 か け 情 報

千葉市平和のための戦争展
ピースフェア2022 in 千葉 憲法と戦後77年

6月22日(水)~26日(日) 10:00~17:30     最終日は16:00終了
 
Qiboll(きぼーる)1階アトリウム 入場無料

主催 ちば・戦争体験を伝える会
代表:市川まり子 080-5017-1584
千葉空襲と戦争を語る会
代表:千葉 通子 043-231-2419
後援:千葉市 千葉市教育委員会
   朝日新聞千葉総局 千葉日報社
   東京新聞千葉支局 毎日新聞千葉支局
   読売新聞千葉支局
協賛:千葉市民活動センター活動部会

2022年度世話人と担当者は下記です
どうぞよろしくお願いします
 
小野寺 力     (みつわ台)
鎌倉 淑子     (都賀の台)
木村 忠彦     (みつわ台)
坂本 政美     (美浜区)
崎山比早子     (西都賀)
神保 義信     (千城台南)
浪岡 尊志     (高品町)
渡辺 正史     (加曾利町)
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会計担当 坪井はるか  (都賀の台)
会計監査 関口  甫  (小倉台)
HP担当   崎山  樹      (西都賀)
 
♡ お便りをお寄せ下さい
 近況、感想文、本の紹介、俳句、川柳など
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FAX : 043-252-1852 (鎌倉)
郵 送 :264-0032千葉市みつわ台5-41-6  木村忠彦
 
♣ カンパをありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします
郵便振替番号は 00130-3-723858
「若葉・九条の会」です
 
DVD・本を貸し出します
 
DVD  ・ 荒野に灯をともす(1時間28分)
                ~医師中村哲 現地活動35年の軌跡~
    ・中村敦夫・朗読劇「線量計が鳴る」

 本   ・「自民党改憲案にどう向き合うか」 飯島滋明他編
     ・「日米同盟・最後のリスク」 布施祐仁著
 
貸出期間:原則2週間
返却時郵送料のみご負担ください。返送先は、発送時に明記します
申込先 090-9304-1030 鎌倉
 
若葉・九条の会 ニューズレターNo.105
2022/6/15 発行   編集人:鎌倉・崎山(比)
発行責任者: 木村忠彦
千葉市若葉区みつわ台5-41-6