ニュースフラッシュニュースレター119号(2024.10.1発行)を掲載しました(2024.10.1)ニュースフラッシュ

若葉・九条の会ニュースレター No 98

2021. 4. 19 発行
発行責任者:木村忠彦 043-255-3904
 

4月例会 ご案内

日 時:2021年5月2日(日) 
            午後2時~4時30分
会 場:みつわ台公民館 講堂 

講 演:弁護士 舩澤弘行さん  
             「アフターコロナと憲法」(仮題)

 未だ収束が見えない 新型コロナヴィルス感染は私たちの社会が抱える様々な矛盾、歪みを浮き彫りにしています。
 自由で、普通の暮らしは「不断の努力」によって初めて保証されるのではないか。命が守られる、人権が守られるとはどういうことなの?
 船澤弘行さんを囲んでご一緒に考え、学びましょう。



こ れ か ら の 予  定

♣ 5月3日(月・憲法記念日) 
  午後 シール投票 モノレール動物公園駅陸橋上
  又はスタンディングアピール  JR千葉駅
  4/24以降世話人に問い合わせてください

♣「若葉・九条の会 2021年度総会」
  5月30日(日)
  午後2:00~4:00 みつわ台公民館

(活動報告・決算報告・活動方針案・予算案・世話人選出)


長期戦になり、コロナ疲れが出てきています。
鎌田 實さん(諏訪中央病院名誉院長・原発事故被災者への医療支援に取り組む)のアドバイスです。いま大事なのは身体を動かすこと、太陽の光に当たること、タンパク質をとること。
                (東京新聞4/6日 6頁から)
 
 
2月例会報告 2/28 千城台コミセン
「コロナのトリセツ」DVDをみて、話し合い相互学習  参加者7名
 
 新型コロナヴィルスに感染した八街市Nさん(68歳ひとり暮らし男性)の場合
 
 1月2日39.5度の熱が出たため、昼12時からコールセンターに電話をかけ続け、友人3人にも頼んだが全く繋がらず。15時間かけ続け3日未明にやっと繋がったコールセンターは「保健所に相談するように」と指示するだけ。1月4日高熱のなか保健所の指示で、成田駅近くの病院まで自分で車を運転して行く。PCR検査で陽性と出たが「自宅で保健所からの連絡を待つように」と言われ運転して帰宅。夜も39.6度の熱で寝られず。5日午前3時、救急車を自分で手配するが、受け入れ病院が見つからず、救急隊はNさんを寝室に戻し、帰って行った。6日保健所の指示で印西市の病院に高熱の中、自分で運転して行く。CTで肺炎と診断されたが、自宅待機を指示され自分で運転して帰宅。7日発症5日目。やっと成田市の病院に入院できたが、両肺は真っ白で重症だった。現在は退院。

日本国民の命は守られているか!              千城台北・渡辺政一
 
 政治家はよくおっしゃる。”国民のくらしと命をまもるために”――を行うと。ほんとに守ってくれるのか、安全神話をふりまいた末に起きたフクシマの事故から10年、未だ故郷に帰還できない人たちが何万人もいる。政府はその数を調べようとはしないが、平常時一般人は年間1mSv以上の被爆をさせてはならないと法律にはある。政府は閣議決定で20mSv以下の地域の避難指示解除を決定した。なぜそんなことができるのか。それは今も緊急事態宣言下にあるからだ。チェルノブイリの法律では5mSv以上では義務的移住で国の支援がある。日本政府はどんな顔して”くらしと命を守る”と言えるのか。
 
 新型コロナヴィルスが蔓延し始めた昨年春、政府は「発熱4日待機」の通達をした。有名な女優さんがこの待機後病状が悪化し緊急入院するも及ばずなくなられた。政府(加藤前厚労大臣)は「通達」の誤解と言い抜けた。ひどい話である。命を守るとは先手を打つことだが新型コロナのこと勉強していないのではと怒髪天を衝くおもいだ。命は“鴻毛より軽い”という戦前の悪しき伝統がどこかに内在しているにちがいない。
 
 昨年10月の総務省のデーターによると完全失業者数は215万人に達する。生活基盤の最も弱い人々(非正規雇用者特に女性)にコロナ禍が直撃し、ホームレスや自殺者も増えている。菅首相は最後のセーフティーネットとして「生活保護法」があると国会で胸を張って答弁しているが、生活困窮者を支援する民間団体「新型コロナ災害緊急アクション」によると、困窮者からのSOSが連日あちこちから届き急増しているという。生活保護の申請に同行し、自治体が受付を違法的に拒否する事例も多数報告されているともいう。本来は民間の共助に任せるのではなく公助即ち政府が担うべき支援であるはずだ。コロナ禍、人の命は特に軽い。感染が急拡大し病床がひっ迫する昨年末、内閣府は「GoToトラベル事業が感染の主要な要因であるとのエビデンスは現在のところ存在しない」とこの事業に固執していた。分科会での話し合いからの結論と推測する。
 
 しかしアドバイザリーボードADB(厚労省所管の専門家集団)の数理疫学の第一人者西浦教授は感染者の増加とGoToトラベルの因果関係を示す論考を提示していた。昨年2月組織された専門家会議は6月突然廃止され、経済の専門家、地方自治体の長を含む現在の分科会に替わったのだが、科学的な真実、正直さはここからは期待できそうもないようだ。現在、国の感染症対策の戦略を示しリーダーシップをとれる人物が渇望されている。 国が国民の命をほんとに守るというのであれば、全ての戦力を持たず、防災医療福祉体制を整備し、憲法の理念に従い、外交を重視する平和国家になることであろう。


3月例会報告 3/28
 
千城台コミュニティーセンター 参加者14名
「終わりのない原子力災害―3.11東日本大震災から10年」DVDを見て、崎山比早子さん(元国会事故調査委員会委員)を囲んで討論
 
◇ 10年経っても原発過酷事故による災害は終わっ
ていない。被災者にとって終わっていないのは勿論だが、私たち全員にとって終わっていない。汚染はつづき、東電も国も誰も責任を取っていない。伝承館では再び「安全神話」が子どもたちに伝えられている!
 
◇ 福島第一原発事故による避難等による損害賠償を求めて国と東電を被告として全国各地で約3 0の集団訴訟が提起されている。地裁段階で14の判決が出され、その半数で国の責任が認められている。
 福島県内から千葉県内に避難を強いられた原告18世帯4 5名については、第一審の千葉地裁で国の責任を否定した(2017年)が2021年2月、東京高裁判決は国の責任を認めた。(控訴審判決)ただ損害賠償額は十分ではない。このように、高齢化する原告にとって時間がかかる裁判、被害を償う十分な賠償が実現しない裁判に疑問。
 
◇ 東海第二原発の安全性に問題ありとして日本原
子力発電に運転差し止めをもとめる県内外の住民訴訟の判決で3月18日 水戸地裁前田英子裁判長は防災体制が極めて不十分として住民の請求を認め運転差し止めを言い渡した。原電は控訴した。
 
◇ 2021/3月 稼働している原子力発電所は
 関西電力高浜の1基・大飯の1基
 九州電力玄海の2基・川内の2基
   計          6基
核のゴミ、汚染水は増え続けている。
 
◇ トリチウムを含む福島第一原発の汚染水125
万トンを現地漁民の反対を押し切って海に流すことを4/13 閣議決定。どこまで民意を無視する!?

安易な海洋放出はするな     渡邊政一
 
 政府と東電は、全国漁業協同組合連合会や福島県水産加工工業連合会の絶対反対を無視し、ろくな議論や説明もなく海洋放出ありきで決定した。トリチウム(放射性水素)を含む汚染水は魚介類を経由して人体に取り込まれ健康への被害(したがって風評被害)が懸念される。海洋放出しない安全な方法としては、①石油備蓄などで多くの実績ある堅牢なタンクで長期保管しトリチウムの減衰を待って処理する方法と②汚染水をセメント、砂とともにモルタル固化させ地上或いは地下に保管する方法(現在米国で大規模に実施されている)がある。
 更にデブリの水冷却を止め(汚染水が出ない)現在の状態のまま(コンクリートで囲い)空冷し放射能レベルの低下を待つ長期遮蔽管理方式も提案されている。東電が計画しているデブリ取り出し保管は高放射能レベル下の危険な作業が必須で現実的ではない。汚染水海洋放出の問題は廃炉作業全体計画の中に位置づけられ、オープンな議論がなされるべき問題であろう。[引用文献「世界」2021/2月号
「汚染水の海洋放出は必要ない」筒井哲郎]


日本学術会議 会員任命拒否問題
 
1) 2020年9月、内閣総理大臣菅義偉が日本学術
会議が推薦した会員候補者の中、6名を任命せず。
2)10月日本学術会議は任命をしなかった理由の説明を求めた。
3)菅義偉総理大臣は知らんぷり。
4)「日本野鳥の会」や「イタリア学会」など日本の学術団体が次々と任命拒否の撤回を求める声明をだす。2020/10/15日現在大学関係者を含め300団体以上。海外の学術団体も。
5)井上科学技術担当大臣が問題をすり替え「日本学術会議」のあり方を検討するように指示。
6)2021年2月井上大臣「日本学術会議の改革」を
要求。
7)4月、日本学術会議は臨時幹事会を開催。「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて(素案)」(HPに掲載)を決定。
 
政府の介入に抗して、任命拒否撤回を求める姿勢。私たち市民は学術会議支持のこえをひろげよう。


お 出 か け 情 報

5月3日(月・憲法記念日)13:30~ 
 5.3 憲法大行動 PEACE FESTIVAL

 
国会議事堂正門前&オンライン中継
  挨  拶:小森陽一さん
  スピーチ:雨宮処凛さん・羽場久美子さん
       清水雅彦さん・田中優子さん
       山口二郎さん
  行動提起:菱山南帆子さん
主催:平和といのちと人権を!5・3実行委員会
共催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

5月9日(日)13:30~
 5.9千葉県憲法集会
   ――憲法を変えさせない市民のつどい
会場:千葉県教育会館 新館会議室501
講演:半田滋さん(元東京新聞論説委員)
「先制攻撃は憲法違反!どこまで伸びる防衛予算」
 資料代:500円
 主催:憲法を活かす会・千葉県協議会

6月9日(水)~13日(日)10:00~
千葉市平和のための戦争展
   
ピースフェア2021 in 千葉
「憲法施行74年・千葉空襲76年戦争を繰り返さないための集い」
会場:Qiball(きぼーる)1階 アトリウム
入場無料

貸 し 出 し ま す
DVD 「新聞記者」
DVD 「新聞記者 ドキュメント」
DVD 「菱山南帆子さん講演記録」
DVD 「伊藤千尋さん講演記録」
DVD 「終わりのない原子力災害
   ――3・11東日本大震災から10年」


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本の紹介  「昭和史 1926-1945」
半藤一利著 平凡社2004年2月発行
         千葉市図書館 蔵
 
編 集 後 記 に 代 え て
             鎌倉淑子
 昭和史の中心テーマは、日本は何故、勝つ見込みのない戦争に突き進んだのか だ と思う。半藤さんはこの本の中で、当時の日常生活の記憶をたどりラジオと新聞がはたした役わりを言っている。「負け戦」を隠す。「勝利した! 勝った、勝った」とウソを言いふらす。「バンザイ!」を叫ぶ。
(私も覚えている)
ウソと隠蔽。アレ?今も?
現代は、テレビとインターネットが加わってフェイクニュースが溢れている。ウソを見抜き、ホントを掴む力をつけないと、また騙される。・・・・のは 馬鹿である。
 半藤さんの語り口は講談のようで面白く読める。「昭和史 1945-1989戦後編」もある。
 半藤さんは今年1月に亡くなった。遺言のように1冊の絵本を出して。
絵本「焼けあとのちかい」絵・塚本やすし
         大月書店刊 2019年
 
若葉・九条の会ニューズレターNo/98’21/4/19発行
編集人:鎌倉淑子       発行責任者:木村忠彦
〒 264-0032 千葉市若葉区みつわ台5-41-6