若葉・九条の会ニュースレター No 83
2018.10.15
HP http://wakabaarticle9.com
発行責任者:木村忠彦 043-255-3904
10月例会ご案内
日 時 10月21日(日)午後2時~4時30分
会 場 みつわ台公民館講堂
講 師 浅尾弘子先生(現在県立柏井高校で歴史を教える)
~~~高校生も感動する弘子先生の歴史講座~~~
『明治150年』を考える
第1章「明治150年」を問う
第2章「明治150年」を叫ぶ人は何をしたいのか
第3章 考え行動しましょう
「みつわ台公民館文化祭」に今年も参加します
展示、発表をご家族で 見にお出かけ下さい。
大人も子どもも楽しめます
10月27日(土)10:00開会、28日(日)15:00閉会
展示:昭和の記憶(ロビー)
発表:28日(日)13:00~14:30 和室
紙芝居・お話し会・折り紙つくり創り・縄文かるた
11月例会ご案内
日時:11月25日(日)午後2時〜4時30分
会場:みつわ台公民館講堂
講演:「朝鮮の植民化と日本の朝鮮支配」
講師:超景達氏(千葉大学文学部教授、朝鮮近現代史)
11月3日 恒例のシール投票を行います。
時間:11月3日(土・文化の日)14:30-16:00
場所:JR千葉駅前元クリスタルドーム
「憲法9条 守る? 変える?」
スタッフ募集中
9月例会でDVD「コスタリカの奇跡」をみました。
▽ コスタリカは軍を持たないことで最善の安全保障としている国だと思いますが9条を持つ日本の安全保障はどうなのでしょうか。
▽ 教育が素晴らしい。日本では政治や社会のことを言わない、教えない。これでは、考え、自分で判断できる有権者が育たないのでは?等意見が出ました。
そこで今回は防衛費について少し詳しく・・・。
書く人・加曾利町 渡辺正史
日本の防衛予算は長くGNPの1%以内という枠内にするというのが与野党の共通の認識となっていた。しかし平成31年度の概算要求では約5兆3000億円となっており、伸び率は7.2%になる。社会保障・公共事業・文教科学・地方交付税等の項目を尻目に大きな伸びとなっている。
一方で生活保護の給付金を削減する等の弱者に冷たい政策が行われており、「軽武装で軍事費の負担を抑え、産業を育成し、厚い中間層を作る。」というこれまでの有り方を否定する自民党安倍内閣のやり方である。防衛費を徐々に減らし半分にし、その分を社会保障の充実と赤字財政の改善に向けていくべきと思います。
自衛隊の新しい装備には問題が大きい。
★一つは次期主力戦闘機F35A1機100-150億円×100機。合計で1兆円を超る。
★次には全通甲板を持ちF35Bを搭載すれば空母としても運用できる護衛艦7隻(建造費272億円~1155億円)。
★三つめはイージス艦、本年度「まや」が進水2020年就役し7隻体制に。来年度にも1隻進水します。1隻1700億円前後。
★そしてイージスアショアです。これは従来イージス艦に搭載されているシステムを地上に設置するもので、現在はハワイ(実験施設)・アラスカ・ルーマニアに設置されており、ポーランドにも設置の予定です。これらの費用は基本的にアメリカ持ちです。
日本では北朝鮮のミサイルを打ち落とすという名目で設置が予定され、秋田県と山口県の陸上自衛隊の演習場が候補地になっています。地元では、「攻撃目標にされる。付属のレーダーの強力な電磁波で健康障害が起きる。」という理由で自治体からも反対の声が上がっています。政府はイージス艦の用途について北朝鮮のミサイルからの防衛に2隻を日本海に置かねばならず、尖閣諸島等本来の防衛任務に支障をきたす。長く日本海に留まる為、隊員の負担が大きいとしています。しかし7隻、8隻体制となっていけば、十分回していけるはずです。またミサイルが新型になれば一隻で日本海総てをカバー出来ます。
イージスシステムのミサイルは命中精度や、出来るだけ日本から離れたところで相手の大陸間弾道型や巡航ミサイルを迎撃する為には、正面から迎撃するのが望ましく、北朝鮮北部から発射されると仮定した場合、陸上に固定するのであれば東京を守るには能登半島、大阪を守るには隠岐が望ましく、現在の候補地秋田の延長線上にはハワイが、山口の延長線上にはグアムが有ります。安保法制による集団的自衛権の行使可能化により、ハワイ・グアムのアメリカ軍基地等を守る為に、これらの基地から日本の自衛隊により、迎撃ミサイルが発射される事となり、その為の設置場所の選定とも思われます。またレーダーのシステムもアメリカ軍のものと一元化されアメリカのミサイル防衛システムの傘下に入るものとなります。誰の為の、何の為の、イージスアショア設置か明らかです。
設置費用も当初は一基800億円と言われていましたが、現在2基の設置と維持・運用で4664億円と見込まれています。FMSでの購入ですので、アメリカ政府の言い値です。他のイージスアショアはアメリカが費用を出しますが日本に設置するものだけは日本持ちです。
北朝鮮情勢が変わりミサイル攻撃等を受ける危険性が大きく減少しつつある現状であっても、イージスアショアの設置方針は変わりません。これでは何の為の購入・設置なのか?アメリカに対する日本の、トランプ大統領に対する安倍首相のごますりの為としか考えられません。予算の半分が国債の現状で、国民一人当たり5000円の費用を使って無用の長物を買うような愚行は改め、「イージスショアは買えません。」と安倍首相はトランプ大統領に速やかに言うべきです。
交 流 広 場
沖縄県知事選挙
9月30日、翁長雄志知事の急逝に伴う沖縄県知事選挙が行われ、名護市辺野古への新基地建設反対を訴えた前衆院議員の玉城デニー氏が、佐喜真淳氏(前宜野湾市長)ら3氏を下して、初当選しました。選挙には4人が立候補しましたが、事実上、翁長知事を支えた共産党、社民党、労組、一部の企業人などで作る「オール沖縄」が擁立し、立憲民主党や自由党など野党が支援した玉城氏と安倍政権の支援を受けた佐喜真氏の一騎討ちになりました。
僕は玉城氏の当選を望んでいましたが、落選の不安もありました。2月の名護市長選で安倍政権の支援を受けた候補者が当選したからです。
今回の知事選は、玉城氏と佐喜真氏のどちらが当選しても、僅差の票数になるだろうと思っていましたが、結果は玉城氏が大差をつけて当選しました。玉城氏は、39万6,632票を獲得。佐喜真氏の得票数(31万6,458票)より、約8万票も上回り、沖縄県知事選挙では過去最多得票でした。
この結果、前回の知事選挙に続いて沖縄県民が改めて「辺野古に新基地建設はさせない!」という強固な意志を明確に示したことになります。
沖縄の面積は、国土の0.6%しかありません。そこに在日米軍専用施設面積の70%が集中しています。知事選挙で新基地建設反対を訴え、翁長知事の遺志を継ぐ玉城氏を沖縄県民がリーダーに選んだ意味は、非常に大きいと思います。12月頃には、辺野古の是非を問う「県民投票」が実施される見通しです。選挙後も、政府は「辺野古移設が、唯一の解決策である」と繰り返しています。
翁長知事は、亡くなる直前の7月27日に辺野古埋め立て承認の撤回を表明し、県が8月31日撤回に踏み切りました。以来、建設工事は一時的に止まっています。政府は撤回の効力を失わせる執行停止の申し立てなどを行わずに、2度の知事選挙で明確に示された「辺野古新基地建設NO(ノー)!」の民意を重く受け止めて、辺野古で進めている建設工事を直ちに中止、断念すべきだと思います。米軍基地問題や安全保障問題は、沖縄県だけの問題ではありません!日本全国の問題です。
知事選挙後に沖縄県在住の従姉(いとこ)と知人から、メールが届きました。その一部です
・「千葉県の方々も沖縄のことを思って、玉城デニーさんを応援して下さった事は、1沖縄県民として感謝しています」(従姉)
・「玉城デニーさんの当選は、沖縄県のために県外からの応援の賜物だと思います。本当にありがとう。翁長知事の遺志を継ぐ玉城デニーさんとオール沖縄、県外の応援してくれる皆さんと一緒に、政府の辺野古新基地建設断念を実現できるように頑張りましょう」(知人)
みつわ台・琉風
アリが象を動かす
沖縄知事選のボランティア体験
「デニーさん当確」の報を聞いて、知事選ボランティアの疲れも吹っ飛んだ。
現地では、朝夕の通勤時間帯に幹線道路を移動しながら交差点でスタンディング(Vロード作戦)。午前と午後は那覇と周辺市内を政策チラシのポスティング。赤い帽子の似合う「カープファン9条の会」の人とも一緒した。台風の直撃をうけた29日はホテルに篭城せざるを得ず、「本土の沖縄論は語らないこと、説得するのでなく対話を心がけて」のアドバイスを受け、携帯電話での不慣れなデニー支援のお願い。「大嵐時に電話なんかよこすな」と言う人もいたが「デニーさんの政策に夢がある」、「負けたら沖縄の恥」など好意的な反応も。
結果は組織力、資金力の劣勢を押し返しての勝利。めでたし、めでたし。
そして、悪政を退ける鍵と確信したのはデニーさん達のモットー「諦めない」と「小さなアリも力を合わせれば、象の足を動かせる」だった。
みつわ台・小野寺 力
お知らせ・お出かけ情報
■東海第二原発運転延長STOP!首都圏大集会
10/20(土)18:30~20:40
日本教育会館 一ツ橋ホール
(地下鉄 神保町A1出口5分)
参加費:500円
鎌田慧・おしどりマコ&ケン・吉原毅・村上達也
●斎藤貴男が語る「共謀罪と監視社会」
10/26(金)18:30~
千葉市民会館小ホール
資料費:500円
主催:共謀罪廃止千葉県連絡会
043-225-4567
🔶市民政治を強くする
10/27(土)9:50~11:50
千葉市民会館小ホール
山口二郎(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)
~2019年夏 安倍政権退陣まであと一歩~~
主催:千葉県市民連合 090-5552-6445(関根)
■「第12回 美浜平和と文化の集い」
11/10(土)14時開演
美浜文化ホール2F
第1部 漫才 おしどりマコ・ケン
第2部 講演 高田 健さん
「安倍9条改憲で何が変わるのか」
参加券:1000円(大学生以下無料)
主催:実行委員会
後援:千葉市教育委員会・朝日新聞社千葉総局
川柳投稿(大城戸紀子)
接待へ 気軽になびく 文科省
生産性 無いが 百寿も恋をする
国民の 底辺は見えない 幸福度
伊方オーライ 社会通念ひん曲げて
関税という武器かざすトランプ氏
◯貸し出します
DVD 「コスタリカの奇跡」「憲法ってなあに」「日本と原発」「放射能のホントのこと」「小さき声のカノン」「9条を抱きしめて」
◯御礼とお願い
例会会場でのカンパ、振込でのカンパありがとうございます。
9条の会・憲法を読む会はカンパのみで運営しています。
自分が知りたいこと、確かめたいこと、みんなで学び合っていきましょう。
郵便振替口座番号 0013-3-723858
編集後記
この度、初めてA4版4ページのニュースレター83号を発行いたしました。紙面が大きくなった分、みなさまのご協力を得て、記事の内容の充実を図って、読みやすい紙面づくりをしていきたいと思います。日頃思われているなど、お気軽に投稿してくださいますようお願いします。一言メッセージ、感想文、近況などFAXまたはメールにてお寄せください。
043-252-2036(鎌倉FAX)E-mail このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
〒264-0032 若葉区みつわ台5-41-6 木村方 若葉・九条の会 編集担当 高見美保子