ニュースレター
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ニュースレター 第6号(2006.3.15発行)
新春コンサート開催こどもたちに戦争のない平和な世界を!
「新春/平和の集い」の当日(1月22日)は、前日降り積もった雪が凍りつく寒い日曜日でした。この日のために歌手の浪岡浩子さんとピアニストの木村佐穂子さんは、何度も練習や打ち合わせを重ねてきました。お金をかけない手作りのコンサートですから演奏者へのお礼はなく、会場も音響効果の良くない公民館の講堂です。盛会への願いと裏腹に観客は集まるだろうかという不安もありました。でも、いざ蓋をあけてみると80名もの人が集まり、うっとりとするような歌とピアノの曲が会場を満たし、ゆるやかな時間が流れてゆきました。高校生の平和メッセージも聞く人に感動を与えました。会の成功は皆の力の結集によって齎されたのだと思います。 本間陽子
新春のつどいを終えて
若葉・九条の会の皆様、そして当日ご参加くださいました皆様、あいにくの天候だったにもかかわらず、良い出会いに恵まれましたことを心より感謝申し上げます。世話人の方々のご苦労にも本当に頭の下がる思いでございます。音楽の“生”の力にふれて頂くことで一人でも多くの方々と平和の尊さを共感できましたことは、私に取りましてもこの上ない喜びでございました。今後も皆様と共に憲法九条を守りぬいてゆきたいと願っております。 浪岡浩子
アンケートから
25名の方がアンケートをよせて下さいました
♪コンサートについて・ 選曲が大変良かった・ 心にしみる歌のかずかずでした・ しっとりとした気分のコンサートでした・ ピアノ伴奏もよかった。自由に歌い、自由に意見を発表できる、当たり前のことができる世の中こそ大切・ 歌がすばらしかった・ 解説と浪岡さんのひとことが、歌をさらに印象深いものにした・ 浪岡さんのうたう声から平和を願う気持ちが伝わってきました・ クラシック音楽フアンにとり、大変良い企画でした・ 自然体で共感できた・ なつかしい歌、そうして新鮮な感じ
全体を通して・ 楽しいひとときでした・ 心、あたたかな感じ・ 平和なればこそと幸せを感じた・ 平和の大切さを実感しました・ 楽しいことをしながら、大切なことをきちんと伝えていく雰囲気がよかった。詩の朗読がよかった・ 「憲法」を読んだことが「よい締め」だった・ 学習会と思って来たら歌のプレゼント。そそっかしい自分のうれしい時間でした
高校生による平和メッセージ・ 自分の言葉できちんと語っていた・ 若い人の声を聞く機会がこのごろ少なかったので、印象深いよいメッセージ・ 三人の若い人たちがしっかりと自分の考えをつたえてくれたことに感銘を受けました。大人がきちんと若い人たちにわかるように伝えることをしていけば、このように、率直に対応してくれると思います・ こんなにも平和にたいして感じている高校生がいる。胸つまる思いです・ 頼もしい三人の高校生・ 若い人に未来を感じ、未来をたくせる・ 緊張しました。気持ちが伝わったかな(高校生)・ 本当にたくさんの人が平和をねがっているんだなと、あらためて思った・ 大切な人を戦争で失いたくありません。むだな命などないことを、忘れないで!・ 今のこの時間は平和がなかったら、ないものなんだなとすごく感じました・ あらためて平和について考えることが出来ました(高校生)・ できたらまたこのような会を開催してください
あなたのメッセージを・ こどもたち、孫の世代に平和な世界、平和な日本を遺したい・ 今危機的な状況にあるとわかりながら、なかなか行動できないが、平和のためにできることから、少しでも行動に移していきたい・ 九条あっての平和。日本だけでなく世界の平和を願う人々、すべてにとって「日本国憲法第9条」はたからもの。・ 戦争体験を後輩たちにさせたくない・ 一人ひとりが声を出すことでしょうか。平和と幸せのためには、憲法九条が大切だと・ 戦後60年、戦争しなかったことは、平和憲法があったため。世界に日本が誇れる唯一のもの。・ 戦争は二度としてはならないと強く思った・ 平和のありがたさ、をあらためて感じました・ 小さな点が、手をつなぐことで、あちこちに”自分の言葉で九条を話そう“の広がりを!・ 「憲法を守る」草の根のような集い、その一つの輪に入れて良かった
勉強会「憲法を「改正」したがる人々と愛国心」
2月26日、城丸章夫千葉大学名誉教授を講師に迎えて標記勉強会をみつわ台公民館講堂において開催しました。生憎の雨模様でしたが27名の参加があり、米寿を過ぎたにもかかわらず約2時間の熱のこもった講演でした。紙面の制約で論点のみ記します。
1.いま教育勅語について研究している。現在の視点から研究する必要がある。例えば、徳、忠あるいは忠節という言葉はあるが、道徳、忠義、愛国心という言葉はでてこない。
2.愛国心を持つのはあたりまえである。戦争を進めたものには愛国心がなかった。これは彼らの敗戦後の生き様を見れば分かる。
3.現在日本を支配しているのは「憲法」「教育基本法」「日米安保」である。始めの二つが「改正」されると、「改正」されないのは「安保条約」だけになる。その結果、自衛隊は米軍の指揮の下に事実上統合され、米国の第一線、旅団(直ぐに出撃する部隊)になる。日本の愛国者と称する連中は誰を愛しているのか、誰に忠義を尽くしているのか。
4.米軍は動くものがあれば殺す。いまイラクでやっている掃討作戦はこれである。イラクでは職の無い移民米国人にやらせているが、この役を自衛隊にやらせることになる。
5.外交関係というものはどれ程うそをつくものなのか。まともに政府の発表を信じないで、なぜそうするのかと自分の頭で考える必要がある。相手方の立場に立って考えることが大事である。特に1900年以降の戦争の特徴は戦争の目的が鮮明でなく、目的もころころ変わっていく。日清戦争、日露戦争、太平洋戦争、今はイラク戦争しかりである。ポツダム宣言、ヤルタ会談、日本国憲法制定、対日平和条約も分析しなおす必要がある。
6.戦争に負けるとはどういうことか?今日の日本人はその結果のもとで生きている。米軍機が飛び回っていても不思議に思わない不思議な国民になってしまっている。日本を守ってくれているという人までいる。外国基地がある、それも治外法権的にある。これは侵略以外の何ものでもない。
7.戦後のアメリカの政策をきちんと見て欲しい。アメリカは最初から天皇を利用しようとしていた。アメリカは、沖縄を琉球国としてアメリカの属国に、日本をアメリカの「家来」の国にすることを考えていた。沖縄と日本本土は大きく異なった状況であった。沖縄は米軍の占領下にあり、日本本土は連合国の占領下にあった。
8.日本国憲法は連合国が作った憲法である。積極的に日本の話も聞き取り入れている。教育基本法は殆ど日本側が作った。マッカーサーは、憲法は連合国の立場で作るという立場に立っていた。各国の世論、日本の意見を考慮し、アメリカが勝手に作ってはいない。幾ら立派な憲法が作られても、米軍の占領下のもとでは実質的な発効はしないと考えていた。アメリカの立場からは、早く講和条約を結び、日本を連合国から切り離しアメリカが単独支配する日本にし、安保条約を飲ませたい、そうすればアメリカの「家来」の日本ができると考えていた。安保条約を結んだ場所が、将校集会場ではなく、下士官集会場であったことは象徴的である。(木村忠彦)
§参加者の感想から
・敗戦間際の沖縄戦や敗戦直後のドタバタの裏話にはハッとする発見もあり有意義でした。
・海賊船の旗印が「日の丸」のルーツだったと聞き驚きました。アジア侵略のシンボルとして使われたのもそのルーツ故でしょうか。何となく納得してしまいました。ところでドイツではナチス時代に国旗代わりに使われていたハーケンクロイツ(カギ十字)は連合軍により使用禁止になったそうですが、「日の丸」が生き伸びたのは何故なのでしょうか。知ってる方は教えてください。
・武士の世界には忠と義(君子からのリターン)があったが軍人勅語は恩のみ求めた。この話にはますますヤラズ・ブッタクリになってきたサラリーマン世界に共通するものを感じてしまいました(もっと後の時代に生きたかった・・)
・火をもって火を消すことはできない。正規軍が勝っても国民の抵抗により敗退するとベトナム戦争の事などを例に取りながら戦争の愚かさを語った点に共感を覚えました。イラク戦争の顛末が予測できますね。中国古代の孫氏も戦争をしないのが最大の「ヒューマンセキュリティー」と説いたそうですが、今を生きてれば9条の会に賛同しているでしょうね。
・戦後日本の「国のかたち」を作ってきたのは、平和憲法と日米安保条約のダブルスタンダードであった事が判りました。一方のスタンダードを貫徹するには9条が障害になっていることも。・戦争と教育に関してもう少し聞きたかった。何故なら戦争を合法化したとしても。それをバックアップする国民の心の動員に成功しなければ、仏を作って魂を入れずとなるだろうから。・戦争を推進した愛国者と阻止しようとした愛国者がいたが、前者は戦後裏切ったのが多数いた。自分の国への思いとおなじみて、他国を尊重できたなら「鬼畜米英」という言葉は生まれなかったと思います。
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ニュースレター 第5号(2005.12.15発行)
10月例会・勉強会
「国民投票法と憲法を巡る国会状況」開催
10月23日にみつわ台公民館で10月例会と勉強会を開催しました。勉強会は上記のテーマで筑紫建彦氏(憲法を生かす会事務局次長)に話してもらいました。講師は長年の衆議院議員秘書経験をもとに永田町の裏話も含めて国会での憲法を巡る政党間の取り引きや、やり取りについてリアルな話に引き込まれました。
発表されたばかりの自民党新憲法案を中心に「九条」ばかりでなく「前文」や「国民の権利・義務」「政教分離」「憲法改正規定」など広範囲にわたる改正についてその危険性と実現性についてあらためて危惧をアピールされました。また、民主党や公明党の憲法改正への対応についても危険性を指摘された。
「国民投票法案」をめぐる動きとその狙いについて国民の監視と阻止する活動を呼びかけました。(藤木武夫)
やはり世論がカギ
筑紫さんの講演を拝聴しました。国会で9割以上を占める改憲派議員の唯一のアキレス腱が“国民の根強い9条支持”という指摘に共感を覚えました。自民党の中川国対委員長は「発議は4,5年先」と発言していますが、その真偽はともかく、9条を支持する国民世論が障碍になっていることは確かだろうと思います。今後、世論の分断に向けて『平和のための軍隊』などといった喧伝が強められる可能性があります。私達の活動をどう広げていくか、正念場を迎えているのではないでしょうか。(村松 勇)
自民党憲法改正草案を学ぶ
内藤専大教授を招いて
11月の勉強会は内藤光博専修大学法学部(憲法学)教授を招いて、11月22日に自民党結党50周年大会で発表された「新憲法草案」の狙い、真意、内容について約2時間にわたり質疑も含めてじっくりお話していただきました。
この草案はたんなる憲法改正ではなく、まったく「新しい憲法を制定」しようというもので、その狙いは逐条投票でなく一括投票にしようというところにある。またこの草案は日本国憲法の基本理念である「前文」の全文削除・改定に象徴されるように、「基本的人権の尊重」「平和主義」「国民主権」という現憲法の3大原則が骨抜き変容されることになる大変な改悪であると鋭く指摘された。 この草案の狙いと意味するものを次の5点にまとめられた。
1) 国益と国家の利益を第一とする 2) 戦争が出来る国にする 3) 国民の権利を制限する 4) 思想・言論・表現の自由を抑制する 5) 総理大臣独裁への道を開くもの。質疑のなかで、「若い人をどう取り込むか」「戦争の現実を若者に知らせていく」「政権交代がほとんどなかったため民主主義が機能しなかったため憲法遵守がおろそかになった」というような意見がだされた。そして最後に先生から「憲法は市民の闘いの武器である」という締めの言葉がありました。
(藤木武夫)
語り継がなくては・・・!
「若葉9条の会」世話人会恒例の学習会。今回は、専修大学法学部 内藤光博教授から、自民党憲法改訂案のねらいと問題点について学びました。内藤教授は憲法学者という立場から、現憲法と自民党憲法案の違い、例えば、「てにをは」や「修飾語」の追加などで趣旨がどう変わるか、主客がどう転倒するかなど鋭い分析をされていました。私自身大学で憲法を学んできましたので、今回は40年ぶりのゼミ参加の気持ちに浸れました。
この討論では、「教育の憲法」といわれる教育基本法改悪の策動や、現場で進んでいる基本法骨抜きの状況報告もありましたが、内藤教授への参加者からの「今の大学生は現憲法についてどう考えていますか?」との質問に、「7-8割は改憲派でしょう」との回答。これには私に少々ショックを受けましたが、続いて、「将来に希望が無く、現状肯定の若者が多いが、戦後の日本の平和維持に憲法第9条がどれだけ寄与してきたかを具体的に話すと『9条守れ』に変わります。人は変わるのです。ですから多いに語ることが重要です」の報告にホットさせられもしました。やはり教育が大切だと言う事を実感させられました。
今、日本も戦争を体験した方々が少なくなってきています。私も戦争を知らない世代です。それでも親からは戦争の悲惨さ・悲劇を聞いてきました。戦争を知らない私達が、戦争を知らない息子や娘達に、そして彼等・彼女達がその息子や娘達にどう伝えるのか?これは私達たちだけでなく、本来は国家としても大きな問題のはずです。ヨーロッパや日本を除くアジアの国々では、それを語り継ぐために官民上げて取り組んでいる。大変うらやましい事です。残念ながら日本は逆の方向に行っています。だからこそ「9条守れ」の声を上げ、この策動を打ち破りたいと思っています。(小宮豊治)
「若葉・九条の会」の輪(和)を広げましょう 織旗もできました 「若葉・九条の会」の旗を作りました。例会で旗とかでアッピールするものがほしいと話がでていました。年金者・九条の会で「平和憲法を守ろう」と緑地に白ぬきの字の旗を販売していました。団体名が入っていないものがありましたので、「若葉・九条の会」と緑のフェルトでアップリケをし、シンボルマークを刺繍しました。集会や宣伝の時に使っていただければと思います。旗竿はお貸しします。(森村 敏子)
呼びかけ人メッセージその5
§「戦争をしない国から戦争をする国」にしようと,今、憲法第9条がゴミ箱に捨てられようとしています。日本の,そして世界の平和のために「憲法守れ」の多数派づくりをめざします(小宮豊治 会社員)
§世界に誇る憲法第9条を世界の常識に!私達の闘いは,日本と世界,そして地球の未来を賭けた,壮大なロマン実現の運度でもあります。頑張りましょう!(小宮美津枝 主婦)
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ニュースレター 第4号(2005.10.13 発行)
大成功だった「井上ひさしと平和のつどい」!
四街道を中心に千葉県、関東全域から1,100人が参加!四街道・9条の会が中心となって若葉・佐倉・八街・八千代の各九条の会が初めて協力して「井上ひさしと平和のつどい」を9月19費(敬老の日)、四街道市文化センターで開催しました。当日は真夏を思わせる残暑の中、四街道市を中心に千葉県だけでなく東京初め関東全域から1,100人を超える参加者がありました。
主催者は当日まで四街道市内で宣伝カー等で必死で参加を呼びかけていただけに会場が満員となり胸をなでおろしていた。
当日は、11日の総選挙で自民党圧勝となった重苦しい空気があったが、井上ひさしさんの、予定を20分以上オーバーするほどの熱の入った講演に参加者は最後まで一人の退場者もなく熱心に聞き入っていました。井上ひさしさんの講演は「絶妙な笑いと風刺のなかに肝心な点を鋭く突く」もので聴衆の心に響きものがありました。
講演後、井上ひさしさんがご自分の著書へサインをするサービスもあり、多くの人が「父と暮らせば」等の著書を買い求めていました。その他の憲法や平和に関する本も多数売れ、関心の高さを示していた。講演後、四街道市内の中高生と視覚障害者からの感動的なメッセージがあり感銘をよびました。その他、トランペットやギターと歌の演奏もあって、午後5時40分に実りある一日が終了しました。若葉・九条の会としてこの催しに全面的に協力し、実行委員会にメンバーを派遣したほか、チラシ5,000枚を地域に配布したり、チケット120枚を販売し、多くの区民が当日参加しました。この催しを機会に四街道・佐倉・八街・八千代各市の九条の会と連携を広めていきたいと思っています(藤木武夫)
憲法は国家をしばるもの
井上さんの強く訴えられたこと さきの戦争で、私たち国民はこれに反対する自由はなく、東アジアで2千万人が殺され、日本人も4百万人が命を落としました。その反省のうえに、戦後、主権者となった私たち国民が、再び戦争をさせず、国民の自由を制限させないよう、国家をしばることにしたのが、いまの日本国憲法です。特に重要なのは戦争してはならないとした憲法9条です。この憲法の規定があるために、戦後今日までの60年間、日本の国民は平和に暮らすことができているのです。しかし、いま、自公民連立政権や民主党の連中は公務員として憲法を守るべき義務に背き、日本の国家をアメリカの手足として戦争させるために、憲法をかえようとしています。私たちは再び戦争の悲惨を繰返さないために、主権者として、今こそ力を合わせ改憲の企てを打ち破ろうではありませんか。井上さんもそのことを強く私たちに訴えられ、励まされました。(伊藤清)
《勉強会から》自民党憲法改正第1次案のあらまし
去る8月21日、みつわ台公民館において当会の呼びかけ人である弁護士の山田安太郎さんを講師に迎えて、自民党の憲法改正案についての勉強会がもたれました。下にその概要をお知らせします。 憲法改正の動きが強まっている中で、九条の会の結成が、全国で2,000を超え、9条を守る活動が活発にされています。
その中で、自民党の憲法改正第1次案が、平成17年8月1日に発表されました。その主な改正の内容は、第9条に自衛軍の明記と憲法改正手続きを容易にすることです。基本的人権の制限や新設、天皇の元首化はありません。
1. 第9条改憲の内容 9条2項(戦力の不保持、交戦権の否認)を削除する。 自衛軍の保持の明記、新設する。 I 我が国を防衛する自衛軍を保持 II 国際活動の協調(海外派兵) 「公共の維持」(治安活動)を行う。自衛隊は、米軍と一緒に海外で、戦争(武力行使)をすることができる。 III 自衛軍の組織、運営は法律で定める。 IV「自衛軍の統制」を新設、内閣総理大臣の指揮監督に服する。第2章「戦争の放棄」のタイトルを「安全保障」に変える。第9条1項の「戦争の放棄」の文言を削り、「行わない」に変える。軍事裁判所の設置
2. 憲法改正の手続きの改正 この憲法改正手続きは、両議院の総議員の過半数の賛成で国会が議決し、国民に提案して、その承認を得る。この承認には、特別の国民投票において、その過半数を必要とする。このことで、憲法改正はやりやすくなります。しかし、これは、憲法改正第1次案です。今後、どのように変更されるかを見守る必要があると思います。
呼びかけ人メッセージ その4
§中国東北部、長春(旧満州、新京)で敗戦を迎え、ソ連軍の占領、八路軍と国府軍の内戦下に1年を過ごし引揚げた体験から、戦争は「国際問題」を解決しえないこと、またその犠牲となるのは常に弱者であることを学んだ。憲法9条の「不戦の誓い」を守り、人権を尊重する真の民主主義の実現以外に世界平和への道は開けない。(西都賀5丁目 千葉胤道:大学名誉教授 )
§日本人で良かったと思うこと。誇りに思うこと、それは、日本の四季の移ろいと自然、細やかな情感。っそして「日本国憲法」それが、今、危機!!何としても守りたい。(みつわ台5丁目 小野寺栄子:管理栄養士 )
「若葉・九条の会」申し合わせを改定しました
9月25日の「若葉・九条の会」会員・呼びかけ人の集いにおいて「若葉・九条の会」申し合わせを下記ように改定しました。この改定の目的は、世話人を大幅に増やし多くの会員が役割を分担し多彩な活動を行えるようにすることです。会員数も「会」設立当時の20数名から80名を越えるようになりました。
『若葉・九条の会』申し合わせ』
1 名称:『若葉・九条の会』とします。
2 目的:日本国憲法第九条を守るために活動します。
3 会員:憲法九条を守る意思のある方は誰でも会員となることができます。
4 活動:「九条の会」アピールの賛同の 輪を広げていくため、集会や学習会、署名活動などを行います。
5 呼びかけ人:必要に応じて名前を公にできる会員をよびかけ人とします。
6 世話人:会の日常活動を進めるため世話人をおきます。世話人には日常的な会の運営に参加できる会員は、例会の承認の上、誰でもなれます。代表世話人1名、副代表世話人若干名をおきます。
7 例会:原則として毎月1回開催し、憲法学習、「会」の基本方針の決定・確認を行います。8 世話人会:原則として毎月1回開催し、「会」活動の企画・具体化を行います。
9 財政:会員の寄付金などによって賄います。
10 事務所:千葉市若葉区みつわ台2丁目38−8本間陽子宅(043−255−4384)
11 施行日:2005年2月27日(2005年9月25日一部改定)
「若葉・九条の会」世話人を募集します
「若葉・九条の会」申し合わせの改定に伴い、当面下記の世話人体制を取ることになりました。多くの会員の皆さんが世話人になって頂けるようお願い申し上げます。世話人になって下さる方は、10月23日(次回「若葉・九条の会」例会)までに、事務局までご連絡下さい。〈世話人体制〉代表世話人 1名 会の取りまとめ副 代 表 若干名 代表世話人の補事務局 1名 各種資料・テキストの保管、入会窓口庶務担当 数名 会場確保、組織管理、会議等連絡、宛名作成、郵送・配達等広報担当 数名 ニュースレターおよび各種宣伝資料の企画・編集・作成企画担当 数名 学習会、講演会、催しの企画 渉外担当 数名 講師依頼、他九条の会との連携等会計担当 1名 会計処理監 査 1名 会務および会計の監査9月25日の集いでは、次の会員が推薦されました。(敬称略)代表世話人:木村忠彦、副代表表:鎌倉淑子、崎山比早子、武藤昌博、事務局:本間陽子、庶務担当:岡本和子、小野寺力、木村忠彦、森村敏子、広報担当:鎌倉淑子、上林紘子、崎山比早子、藤木武夫企画担当:藤木武夫渉外担当:小宮豊治、藤木武夫、山田安太郎会計担当:村松勇監 査:伊藤清
会員、呼びかけ人をもっと、もっと増やして、輪を広げる必要があります。皆さんの協力を!!呼びかけ人で未だメッセージを寄せていない方は、是非世話人までお願いします。
貸出し用資料
下記の本、ビデオ等はどなたでも貸出し可能です。書籍「憲法九条、いまこそ旬」(井上ひさし、大江健三郎他九名の呼びかけ人メッセージ)「憲法改正」(渡辺治著、旬報社)「憲法九条の戦後史」(田中伸尚著、岩波新書)ビデオ DVD「9−NINE−憲法九条は訴える」(井上ひさし、大江健三郎他九名の九条呼びかけ人メッセージ)「日本国憲法」(ジャン・ユンカーマン監督)「911ボーイングを捜せ」(製作/ハーモ二クスプロダクション)事務局:本間(電話255-4384)までどうぞ
あとがき 世界中いたる所で戦争をしているこの世の中で、九条を持つ私たちは本当に幸せだと思います。 第九十七条にいうように「これを現在及び将来の国民に対し侵すことの出来ない永久の権利として信託されたもの」とするためには「国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。(第十二条)」のです。私たちはこのすばらしい憲法を実現するために、国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員に、この憲法を尊重し擁護するように要求していかなければならいでしょう。彼らはその義務を負っているのですから。井上さんのお話をうかがい、このニュースレターを編集しながら強くそう思いました。(比)
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ニュースレター第3号(2005. 7.17発行)
<私と憲法九条>
◎私の父は60年前シベリアに抑留され死にました。遺骨は勿論何も残らず、どこで、いつ死んだのかもわかりませんでした。モ捕虜で病死モのため、当時はモ靖国神社モにすら入れてもらえませんでした。その時以来、私は子どもながらモ決して君が代は唄うまい、靖国には絶対行くまいモと誓っていました。しかい今急速に時計を逆戻りさせ、九条をはじめ平和憲法を改悪し、アメリカと一緒に世界中どこへでもでかけて"戦争をする国"にしようとしている小泉内閣、何としてもストップさせなくてはいけません。66歳 男性
◎憲法九条こそが国民主権や基本的人権を保障する条文です。戦争をする国が生命の大切さを教えることはありません。九条を守り抜きたいと思います。 貝塚町 男性
◎1949(昭和24)年には米統合参謀本部は「日本の再軍備と憲法改正」を正式に決定。朝鮮戦争勃発後、警察予備隊が発足、やがて保安隊、そして自衛隊へと再軍備は進みました。強大化した自衛隊をアメリカの世界戦略にそって自由に使うには憲法改正が必要ーー九条除去。超大国アメリカと日本政府の力をもってしても、再軍備は進めたが九条は除けなかった。日本国民の力ですね。「九条の会」はこの国民の力をまとめる柱だと思います。もっと多くの人に知らせ、力を合わせるよう呼びかけを広めましょう。みつわ台 80才 男性
◎あのような悲惨な戦争はもうごめんです。憲法九条を変えて日本を「再び戦争できる国」にすることはとんでもないことです。みつわ台5丁目 木村慶一
◎戦争で国民の命と平和は守れません。戦争と戦力を放棄した憲法九条はみんなの願いです。いまこそ世界へ拡げていかねばと思います。みつわ台5丁目 木村佐穂子
<ピースフェスティバル2005に参加して>
◎夜の部に参加しました。「九条の会」事務局長・小森陽一さんが講演。アメリカの世界戦略と日米軍事同盟にとって邪魔な九条こそが21世紀の分岐点になると訴え、平和憲法を守る国民運動を鼓舞しました。映画「父と暮らせば」は奇跡的に原爆死を免れた娘の葛藤を描いた作品で、庶民の目線で人間力を問いかけるものでした。国家権力が暴走し出している時、主権者である私たち一人ひとりが何をなすべきかを再確認できたイベントでした。(村松勇)
◎井上ひさし先生の講演はユーモアに富み、真実を明快に解説し、久しぶりに感銘を受けた。これからもこのような運動を広げていってほしいと実感した。同時に上映された映画「父と暮らせば」を見、原爆の恐ろしさと今の平和とのギャップを感じ、二度とあの時に少しでも近付けてはいけないと強く感じた。 (武田康雄)
◎昼の部で特に印象に残ったのは「民間軍事(戦争)会社」の存在です。高額なお金で戦争している国を警備したり、命がけで様々な業務を受け持つ社員。そんな会社がいくつも存在していること。アメリカ副大統領も軍事会社を経営していること。戦争という恐ろしい状況下で莫大な利益を得ている会社や人がいる現実。何て恐ろしく悲しいことでしょう。各国は一日も早くイラクから撤退し、世界平和に努力すべきだと思います。(岡本和子)
<7.10 憲法の集い みんなでつくろう「千葉・九条の会」>感想
船橋市民文化ホールで開催された表記集会に参加しました。所用で最後まで参加できなかったのは残念でした。1,000名以上は参加したのではないかと思います。主催者の「千葉・九条の会」準備会を代表して水内宏さん(千葉大名誉教授・教育学)のお話では、憲法九条が国際的に評価されている例としてオハイオ大学に「憲法九条を守る会」が作られていること、イラクへ派兵しているイタリアにおいて「イタリアの憲法には九条の第一項(戦争放棄)に対応する条項はあるが第二項(戦力放棄)に対応する条項がない。それでイラクへの派兵がなされた。第二項に対応するものが必要」という声があがっているという話が印象に残りました。
次に挨拶された石川浩徳さん(日蓮宗現代宗教研究所顧問)のお話では、「宗教者で"九条の和"というものを作っており、ご自身も呼びかけ人となり憲法九条を守るために奮闘している」、「世界宗教者会議で日本の平和憲法をお手本に自分たちの国に帰ってこのような憲法を作る為に努力しようと決議した」「大変な世界の現状だ、この現状に合わせて憲法を変えようというのは本末転倒で、大変な状況を変えるために憲法を生かしていかねばならない」「戦争で国民の安全と平和が守れるか、守れないというのが歴史が証明しているところである」というお話が印象に残りました。石川文洋さん(報道写真家)の講演「武力では平和を築けない」は大変迫力のあるお話でしたが、用事のために30分位で退席しました。なぜ今改憲しようとするのかというお話では「わが国では、教育において前の戦争がどんな戦争であったのか教えられていない、戦争のために実態が知らされていない、そのために戦争に対する想像力に欠けている。憲法九条を守るためには想像力が必要である」と話し、ベトナム戦争、カンボジア戦争に報道カメラマンとして米軍えお共にされた時の写真を写しながら、「戦争はいかに人を暴虐無尽なものに変えそれに慣れさせ日常化させるのか」と話しました。(木村忠彦)
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ニュースレター第2号 (2005.5.20 発行)
<憲法九条と私>
戦争、武力を「永久」に放棄することは、日本とアジアの人々への約束である。六十年で破られてはならない。乙部宗徳(文芸評論家)
『新しい憲法の話』を読みたいと思っていました。今からでも遅くない、憲法について学んで行こうと思います。高野晴美(主婦)
戦争のない日本に生まれ育ち、戦争のない毎日を普通の毎日と思ってきた。イラク戦争がおこり、傷ついた多くの人たちをテレビ、新聞でみた。ボランティアの方が人質となるなど、普通では考えられない「普通」がみえてきた。戦争は、人も物も良心もすべて破壊する再び許してはいけないものであると思う。子育てに悩み生き方に悩むそんな普通の毎日を送りたいと思う。森田みどり(主婦)
憲法九条は人類の恒久平和への羅針盤。戦争の惨禍を代償に身につけた日本人の意思、そして何よりアメリカ一国覇権主義を打ち砕く鉄槌。関口勲(編集者)
《問》北朝鮮という危険な国が、いつ日本に攻撃をしかけてこないとも限らないので、日本を防備するためには憲法九条を改正して、アメリカと組んで集団的自衛権の行使ができるようにしなければならないという政治家がいますが、本当にそうなのでしょうか?
《答》いや北朝鮮にそんな力はありません。北朝鮮が「核があるぞ、核があるぞ」と大声を上げているのは、アメリカが「イラクの次にはお前をやるぞ」といわんばかりの脅しをかけているので、アメリカから攻撃をされるの恐れ、力のない北朝鮮が必死になってアメリカを牽制しようとしているのです。私たちは政治家の宣伝に惑わされずに、憲法九条の平和思想を広め、まずは東アジアを、そして世界を戦争のない、書くのない非核地帯とするために力を合わせようではありませんか。いとうきよし(税理士)