「若葉・九条の会」 ニュースレター  第20号
(2008年6月14日発行) 発行/「若葉・九条の会」広報部
6月例会のお知らせ
日時:6月29日午後2時から4時半まで
場所:みつわ台公民館 講堂
講師:荻野仁司氏 荻野氏がインタビュー・撮影したジミー・マッシー
元海兵隊員による、米軍のイラク市民無差別殺戮の証言
「カルバラでモーゼを見た」のDVD上映とお話
イラク派兵違憲判決(2008年5月17日)
名古屋高等裁判所の青山邦夫裁判長はイラク派兵差し止め訴訟において、自衛隊のイラク派兵は憲法9条にもイラク特措法にも違反するという、これまで裁判所が避けてきた憲法判断を下しました。
イラク・バクダッドを戦闘地域と認定し、自衛隊の空輸活動を武力行使と評価しました。更に「平和的生存権」を、すべての基本的人権の基礎にある基底的権利と認めました。
この判決を生かし、憲法9条の精神を実現するためにイラク弁護団は各地に講師を派遣しています。
若葉九条の会でも9月の最終週末に永井敦史弁護士を迎えて勉強会を持つ予定です。
4月の「憲法9条守る?変える?」シール投票結果
4月29日(休)午後2時から4時まで動物公園前で「憲法9条守る?変える?」のシール投票を参加者15名で行いました。これは4月20日から5月3日にかけて全国30都道府県70市町村区88カ所で行われた全国投票の一環です。岡山大学の野田隆三郎さん他のボランティアは5月12日この結果を国会議員に配り、民意を尊重し憲法9条改定を行わないよう強く要望しました。
若葉九条の会の投票結果      全国の投票結果
守る  243(85.9%)      18,666(81%)
変える  18( 6.4%)       1,991( 9%)
わからない 22( 7.8%) 2,375 (10%)
合計 283 23,032
9条世界会議開催
9条世界会議が5月4日、5日に 幕張メッセで開催されました。
6日には「戦争を廃絶するための9条世界宣言」「核不拡散条約」(NPT)再検討準備委員会に対する9条世界会議の声明」「G8に対する9条世界会議声明」*(長文なので転載できません。http://whynot9.jp/ をご覽ください)を出して、成功裏に幕を閉じました。
海外から150人以上(31カ国)、日本各地から延べ2万人以上の人々が集いました。何と多くの切実な言葉が語られたことでしょう。それらは、じっくりと日本の「憲法を守り、武力によらない平和を求める」私たちの土壌に浸透していくに違いありません。私たちもいろいろなやりかたで、参加しました。電子メールで、フアックスで学んだこと、想い、感想を寄せていただきました。
後から、後から人の群れ  貝塚町・伊藤 清
昨日、昼から「9条世界会議」に出かけました。会場へ向かう通路は人の群れであふれています。途中出会った知人が「とても入れませんよ。予定以上に参加者が多くて、仕方がなく入れない人には入場料金をはらい戻しています」と教えてくれました。
会場入り口まで、腰の痛むのを我慢しながら行き着いたのですが、入れない人が群がっているのです。正面入り口付近に一脚の椅子をみつけて、これ幸いとそこに座り込んで、集まってくる老若男女を眺めていましたが、とても入ることは出来そうにありません。それでも後から
あとから参加するつもりの人たちが、ひっきりなしにやってきているのには驚きました。
会場に入れなかったのは残念でしたが、これだけ一般の関心が高まっていることに何か心が満たされたような満足した気持ちで、家に帰りました。それにしても
会場に入り切れない人が大勢でたことは
予想外の失態で、前売り入場券の販売数量に問題があったといわなければならないでしょう。
会場に入りきれなかった参加者は外で盛り上がりました
空軍は空を飛ぶ鳥で
陸軍は行列を作って歩く蟻で
海軍は水の中を泳ぐ魚で・・・十分です みつわ台・岡本 和子
会場は,すごい熱気でした。
第一部はノーベル平和賞受賞者ワーガリ・マータイさんが,非暴力の文化を築くこと。そのためには,敬意をもって相手との対話を求めることが大切であり,問題を解決するには,長い期間根気よく努力すること。平和をつくることは可能であり,それは人権を守ることであると主張しました。
第二部では,元GHQのシロダ・ゴートンさんは憲法24条を担当された女性で,九条が世界のモデルになり,九条は平和を求める全人類のものであると主張。そして今,日本が何をすべきか考える時であると話されました。
軍隊を持たないコスタリカの例なども出され,空軍は空を飛ぶ鳥で十分であり,陸軍は行列をつくって歩く蟻で十分であり,海軍は水の中を泳ぐ魚で十分であると,ユーモアを込めて軍隊が必要ないことを訴えました。今,世界の国々の中で軍隊を持たない国が30ヶ国になったそうです。
2日目の分科会で私は,「9条とマスメディア」に参加。朝日新聞の記者の方が,とにかく皆さんの声を,どんどん新聞社なり,NHKに届けることが大切だと話されていました。このような大規模な9条世界会議が日本で開かれたことは,大変意義深いもので,九条を守ることは日本だけでなく,世界全体の問題であると強く感じました。
知らなかった!
東京のど真ん中に米軍基地                西都賀 崎山比早子
六本木に米軍基地があるのをご存知ですか?
世界会議の展示場で「米軍は約束通り青山公園を返して!」という麻布米軍ヘリ基地撤去実行委員会からのパンフレッドを貰いました。六本木ヒルズをバックに米軍ヘリコプターが飛んでいる写真を見て驚きました。米軍ヘリ基地は青山霊園の隣にあります。1983年、基地の下に六本木トンネルを通すことになり、その工事中は青山公園を臨時ヘリポートとし、工事終了後は原状に戻す協定を結びました。それが未だに変換されていないのです。早朝、深夜にも住宅密集地にヘリコプターの騒音がまき散らされ、墜落したら大惨事になります。東京のど真ん中に米軍基地があるのを今まで知らなかったのは恥ずかしいことでしたが、この会議のおかげで、首都からの基地撤去を求めて活動している方々と繋がることができました。
第9「合唱」に参加して      高品町・浪岡 尊志
9条世界会議「市民と弁護士が歌う第九」に参加してきました。本番では「ねがい」と「交響曲第九番・合唱つき」の第4楽章をオーケストラで歌いました。
900名の大合唱で、広い舞台が埋め尽くされました。「ねがい」は広島の中学生が創った平和を願う名曲で、世界中に広まっているそうです。「第九」と「九条」の精神は以前から同じものだと思っていました。シラーの詩による「歓喜の歌」は「世界中すべての人々に喜び、幸せを」
「人は皆兄弟」と合唱とオーケストラで壮大に繰り返されます。200年も前に、
ベートーヴエンの想いが結実した至高の作品です。都内での事前練習は一体感と熱気に満たされました。そして本番はまさに打ち上げ花火を上げているような気分で、満席の会場は一つになり、改めて九条を守り広めることを誓って、コンサートは幕を閉じました。感謝の気持で一杯です。
インドから参加したジョンのグループ
MUSIC LIVE は 若者に魅力
娘と行きました が 入れませんでした 美浜区・西田 洋子
5月4日(日)
入場制限にて帰宅。大勢の人が集まったのは、喜ばしく、大成功だと思いました。主催者の皆様のご尽力に感謝いたします。しかし、何故入場できなかったのかを娘と話し合いました。
1.参加チケットが安かった。(だから大勢の人が集まれたとも思いますが。)
2.MUSIC LIVEは別料金でもよかった。若者でも1,000円~3,000円位まで可能だったと思います。(今回の予定されたアーティストでしたら、最高5,000円も可能だったかも知れませんが・・・。)
5月5日(月)
①シンポジウム2『アジアのなかの9条』、②草の根メディア9条の会の『海外から見た9条』③シンポジウム6『9条の危機と未来』に参加した。
②の“外国ジャーナリストが語る『海外から見た9条』”は定員が70名のため参加希望者があふれた。司会者は、多くの参加者に感動しながら「これほど多くの参加者があるとは思わなくて、一番小さい部屋を選んだ」と説明をした。シンポジストの顔ぶれをみても、もっと自信を持っても良かったのではと思った。
シンポジストの符祝慧さん、ゲプハルト・ヒールシャーさん、ジャン・ユンカーマンさん、コーディネーターの杉田明宏さん4人の率直の語りは迫力があり、しみこんできて学ぶところが多かった。著書やテレビと違い、生で話を聴く事は顔・声・表情などを真近で確認できるので、迫り方が違います。ミーハー的に言わせていただくならば、特にユンカーマンさんは写真より数倍素敵でした。
終了後、入り口で販売していた“ドキュメンタリー映画「チョムスキー9.11Power and Terror」監督ジャン・ユンカーマン大いに語る”を購入した。部屋に戻り、おそれおおくも著書の表紙に監督のサインをいただいた。
「9条の危機と未来」の会場でのお話。「今日ここに多くの人が集まっていますが、外に出ると少数派かもしれない(?)。一人一人が一人一人に伝えて仲間を広げていきましょう」との話が、耳に残っている。参加した3シンポジウムで、大いに勉強させていただいて、心豊かに帰宅できた。内容は、報告集などで確認したい。
9条世界会議で「ねがい」を歌って みつわ台・森村 敏子
私は「9条世界会議」で900人以上の人と「ねがい」を歌いました。池辺晋一郎指揮、オーケストラの演奏で歌えると参加したのですが、ケニアをはじめ4カ国の言葉で歌うソロの方たちが間に入り「戦争を棄てて世界に愛と平和を、この願いかなうまで私たちは歩み続けることをやめないだろう」と歌い終った時、感動で胸がいっぱいになりました。歌うことで自分の思いが強くなりました。広島の中学生の作詞の素晴らしさと合唱の迫力で会場でも涙をぬぐう人がみられたそうです。
千葉県実行委員開催風景
航空自衛隊のイラク派遣について
<名古屋高裁違憲判決>の意義
そのことについて、日本の裁判所で、自衛隊が違憲であるとの初めての判決を下した長沼ナイキ訴訟の裁判長であった福島さんが、次のように述べています。
「国防など高度に政治性のある国家行為については、司法判断権を有しないとする、いわゆる<統治行為論>という考え方がある。しかし私は、判決でこれを採用しなかった。なぜなら憲法に違反する考え方と言わざるを得ないからだ。憲法81条は<最高裁判所は、一切の法律、命令、規則または処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である>と規定しており、このような憲法もとで、<司法の審査に服さない国の行為>の存在を考える余地はないと言える。そもそも三権分立の中で、司法が一定の分野について判断を避けるという姿勢は、政治に追従、譲歩することにほかならず、日本が『法治国家』でなくなってしまう。」 福島さんは、司法としての良心に基づいて違憲判決を出したことによって、政府をはじめ日本の支配勢力によってとことん叩かれ、東京地裁の手形部に飛ばされた後、地方の家裁回りをさせられることになります。「合憲であれ違憲であれ、裁判所は証拠に基づいて堂々と判断を示し、それを積み重ねることによって国民の間で議論が深まることが、法治国家のあるべき姿である」(5/1朝日新聞)この福島さんの言われていることは、当たり前のことですが、残念なことにそうなっていないのが、日本の今日の司法の現実ではないでしょうか。(伊藤)
《これからの予定》
会場はいづれも「みつわ台公民館」
6月例会
6月29日(日) 14:00~16:30
「イラク帰還米兵の証言」
DVD 上映とお話・討論
7月例会
7月27日(日) 14:00~16:30
「憲法9条と経済」
――日本の軍事費――
8月例会
8月31日(日) 14:00~16:30
「永遠平和のために」
カント著・池内 紀訳を読む
・わかりやすく親しみやすい言葉で訳した「16歳からの平和論」・・・
9月例会
9月28日(日) 14:00~16:30
憲法9条と自衛隊の海外派兵恒久法案
講師:「名古屋高裁自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団」から
<お出かけ情報>
特別展「ある日、日本軍がやってきた」
ー中国・戦場での強かんと慰安所ー
日時:6月7日〜2009年5月24日
開館、水〜日の13時〜18時、
月・火・祝日・年末年始は休館
場所:WAM(女たちの戦争と平和資料館)
沖縄・ヤンバルの森から
日時:6月20日(金)よる6時半〜9時
講師:森住 卓 フオトジャナリスト
場所:JR御茶の水・明治大学リバティタワー
地下1001号室
主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の
真実を広める首都圏の会
<新着図書の紹介>
『戦争案内』高岩仁著 技術と人間 2200円
日本の歴史書が書かないこと「戦争を必要として、計画して、金で軍人や政治家を操って莫大な利益を上げてきたのは、財閥・資本家である」という視点から戦争を見る。
『ストップ海外派兵恒久法』150円 現政府がもくろむ9条の形骸化。勉強会に使います。
『平和憲法誕生の真実』岩田行雄編・著500円(岩田さんの憲法の本、2冊目)。
いずれも申し込み先:木村、鎌倉、崎山
「九条は日本の宝物」「平和憲法を守ろう」の
九条ステッカー普及のお願い
あなたの愛車が「九条を守ろう」を普及します。いつでも、どこでも取り付け、取り外しが自由自在に出来るマグネットです。広く大衆の意識を高める九条ステッカーにご協力を。
1枚1,000円 色はいろいろ 注文先:090-1435−4667
編集後記
20号は熱気にあふれた9条世界会議の感想で埋まりました。また、自衛隊イラク派兵違憲、イラク特措法にも違反するという判決が出され、久しぶりの明るいニュースを載せることができました。この判決をこれからの運動の励みにしましょう。
カンパのお願い
会の活動を支えるためにカンパ(1口千円)をよろしくお願い致します。
振替口座00130−3−723858若葉・九条の会

「若葉・九条の会」ニュースレター 第20号 
 
                                                                       (2008年6月14日発行)

6月例会のお知らせ
日時:6月29日午後2時から4時半まで
場所:みつわ台公民館 講堂
講師:荻野仁司氏 
荻野氏がインタビュー・撮影したジミー・マッシー元海兵隊員による、米軍のイラク市民   無差別殺戮の証言「カルバラでモーゼを見た」のDVD上映とお話
イラク派兵違憲判決(2008年5月17日)
名古屋高等裁判所の青山邦夫裁判長はイラク派兵差し止め訴訟において、自衛隊のイラク派兵は憲法9条にもイラク特措法にも違反するという、これまで裁判所が避けてきた憲法判断を下しました。イラク・バクダッドを戦闘地域と認定し、自衛隊の空輸活動を武力行使と評価しました。更に「平和的生存権」を、すべての基本的人権の基礎にある基底的権利と認めました。
この判決を生かし、憲法9条の精神を実現するためにイラク弁護団は各地に講師を派遣しています。若葉九条の会でも9月の最終週末に永井敦史弁護士を迎えて勉強会を持つ予定です。
4月の「憲法9条守る?変える?」シール投票結果 
4月29日(休)午後2時から4時まで動物公園前で「憲法9条守る?変える?」のシール投票を参加者15名で行いました。これは4月20日から5月3日にかけて全国30都道府県70市町村区88カ所で行われた全国投票の一環です。岡山大学の野田隆三郎さん他のボランティアは5月12日この結果を国会議員に配り、民意を尊重し憲法9条改定を行わないよう強く要望しました。       若葉九条の会の投票結果      全国の投票結果       
守る       243   (85.9%)      18,666(81%)       
変える      18    (6.4%)        1,991 (9%)       
わからない  22    (7.8%)          2,375   (10%)       
合計       283                   23,032


9条世界会議開催
 9条世界会議が5月4日、5日に幕張メッセで開催されました。6日には「戦争を廃絶するための9条世界宣言」「核不拡散条約」(NPT)再検討準備委員会に対する9条世界会議の声明」「G8に対する9条世界会議声明」*(長文なので転載できません。http://whynot9.jp/をご覽ください)を出して、成功裏に幕を閉じました。 
海外から150人以上(31カ国)、日本各地から延べ2万人以上の人々が集いました。何と多くの切実な言葉が語られたことでしょう。それらは、じっくりと日本の「憲法を守り、武力によらない平和を求める」私たちの土壌に浸透していくに違いありません。私たちもいろいろなやりかたで、参加しました。電子メールで、フアックスで学んだこと、想い、感想を寄せていただきました。 


 会場に入りきれなかった人たちも外で盛り上がりました。
 
後から、後から人の群れ
貝塚町・伊藤 清 
昨日、昼から「9条世界会議」に出かけました。会場へ向かう通路は人の群れであふれています。途中出会った知人が「とても入れませんよ。予定以上に参加者が多くて、仕方がなく入れない人には入場料金をはらい戻しています」と教えてくれました。
会場入り口まで、腰の痛むのを我慢しながら行き着いたのですが、入れない人が群がっているのです。正面入り口付近に一脚の椅子をみつけて、これ幸いとそこに座り込んで、集まってくる老若男女を眺めていましたが、とても入ることは出来そうにありません。それでも後からあとから参加するつもりの人たちが、ひっきりなしにやってきているのには驚きました。 
会場に入れなかったのは残念でしたが、これだけ一般の関心が高まっていることに何か心が満たされたような満足した気持ちで、家に帰りました。それにしても会場に入り切れない人が大勢でたことは予想外の失態で、前売り入場券の販売数量に問題があったといわなければならないでしょう。
 
空軍は空を飛ぶ鳥で陸軍は行列を作って歩く蟻で  海軍は水の中を泳ぐ魚で・・・十分です みつわ台・岡本 和子
会場は,すごい熱気でした。第一部はノーベル平和賞受賞者ワーガリ・マータイさんが,非暴力の文化を築くこと。そのためには,敬意をもって相手との対話を求めることが大切であり,問題を解決するには,長い期間根気よく努力すること。平和をつくることは可能であり,それは人権を守ることであると主張しました。 
第二部では,元GHQのシロダ・ゴートンさんは憲法24条を担当された女性で,九条が世界のモデルになり,九条は平和を求める全人類のものであると主張。そして今,日本が何をすべきか考える時であると話されました。 
軍隊を持たないコスタリカの例なども出され,空軍は空を飛ぶ鳥で十分であり,陸軍は行列をつくって歩く蟻で十分であり,海軍は水の中を泳ぐ魚で十分であると,ユーモアを込めて軍隊が必要ないことを訴えました。今,世界の国々の中で軍隊を持たない国が30ヶ国になったそうです。 
2日目の分科会で私は,「9条とマスメディア」に参加。朝日新聞の記者の方が,とにかく皆さんの声を,どんどん新聞社なり,NHKに届けることが大切だと話されていました。このような大規模な9条世界会議が日本で開かれたことは,大変意義深いもので,九条を守ることは日本だけでなく,世界全体の問題であると強く感じました。
 


 

第9「合唱」に参加して 高品町・浪岡 尊志  
9条世界会議「市民と弁護士が歌う第九」に参加してきました。本番では「ねがい」と「交響曲第九番・合唱つき」の第4楽章をオーケストラで歌いました。  900名の大合唱で、広い舞台が埋め尽くされました。「ねがい」は広島の中学生が創った平和を願う名曲で、世界中に広まっているそうです。「第九」と「九条」の精神は以前から同じものだと思っていました。シラーの詩による「歓喜の歌」は「世界中すべての人々に喜び、幸せを」「人は皆兄弟」と合唱とオーケストラで壮大に繰り返されます。200年も前に、ベートーヴエンの想いが結実した至高の作品です。都内での事前練習は一体感と熱気に満たされました。そして本番はまさに打ち上げ花火を上げているような気分で、満席の会場は一つになり、改めて九条を守り広めることを誓って、コンサートは幕を閉じました。感謝の気持で一杯です。
インドから参加したジョンのグループ

MUSIC LIVE は 若者に魅力 娘と行きましたが入れませんでした 美浜区・西田 洋子
5月4日(日)入場制限にて帰宅。大勢の人が集まったのは、喜ばしく、大成功だと思いました。主催者の皆様のご尽力に感謝いたします。しかし、何故入場できなかったのかを娘と話し合いました。1.参加チケットが安かった。(だから大勢の人が集まれたとも思いますが。)2.MUSIC LIVEは別料金でもよかった。若者でも1,000円~3,000円位まで可能だったと思います。(今回の予定されたアーティストでしたら、最高5,000円も可能だったかも知れませんが・・・。)
5月5日(月)①シンポジウム2『アジアのなかの9条』、②草の根メディア9条の会の『海外から見た9条』③シンポジウム6『9条の危機と未来』に参加した。
②の“外国ジャーナリストが語る『海外から見た9条』”は定員が70名のため参加希望者があふれた。司会者は、多くの参加者に感動しながら「これほど多くの参加者があるとは思わなくて、一番小さい部屋を選んだ」と説明をした。シンポジストの顔ぶれをみても、もっと自信を持っても良かったのではと思った。
シンポジストの符祝慧さん、ゲプハルト・ヒールシャーさん、ジャン・ユンカーマンさん、コーディネーターの杉田明宏さん4人の率直の語りは迫力があり、しみこんできて学ぶところが多かった。著書やテレビと違い、生で話を聴く事は顔・声・表情などを真近で確認できるので、迫り方が違います。ミーハー的に言わせていただくならば、特にユンカーマンさんは写真より数倍素敵でした。
終了後、入り口で販売していた“ドキュメンタリー映画「チョムスキー9.11Powerand Terror」監督ジャン・ユンカーマン大いに語る”を購入した。部屋に戻り、おそれおおくも著書の表紙に監督のサインをいただいた。
 「9条の危機と未来」の会場でのお話。「今日ここに多くの人が集まっていますが、外に出ると少数派かもしれない(?)。一人一人が一人一人に伝えて仲間を広げていきましょう」との話が、耳に残っている。参加した3シンポジウムで、大いに勉強させていただいて、心豊かに帰宅できた。内容は、報告集などで確認したい。

9条世界会議で「ねがい」を歌って                                           みつわ台・森村 敏子        私は「9条世界会議」で900人以上の人と「ねがい」を歌いました。池辺晋一郎指揮、オーケストラの演奏で歌えると参加したのですが、ケニアをはじめ4カ国の言葉で歌うソロの方たちが間に入り「戦争を棄てて世界に愛と平和を、この願いかなうまで私たちは歩み続けることをやめないだろう」と歌い終った時、感動で胸がいっぱいになりました。歌うことで自分の思いが強くなりました。広島の中学生の作詞の素晴らしさと合唱の迫力で会場でも涙をぬぐう人がみられたそうです。

 実行委員会風景 ご苦労様でした


知らなかった!東京のど真ん中に米軍基地 

六本木に米軍基地があるのをご存知ですか? 世界会議の展示場で「米軍は約束通り青山公園を返して!」という麻布米軍ヘリ基地撤去実行委員会からのパンフレッドを貰いました。六本木ヒルズをバックに米軍ヘリコプターが飛んでいる写真を見て驚きました。米軍ヘリ基地は青山霊園の隣にあります。1983年、基地の下に六本木トンネルを通すことになり、その工事中は青山公園を臨時ヘリポートとし、工事終了後は原状に戻す協定を結びました。それが未だに変換されていないのです。早朝、深夜にも住宅密集地にヘリコプターの騒音がまき散らされ、墜落したら大惨事になります。東京のど真ん中に米軍基地があるのを今まで知らなかったのは恥ずかしいことでしたが、この会議のおかげで、首都からの基地撤去を求めて活動している方々と繋がることができました。
西都賀 崎山比早子

空自衛隊のイラク派遣について<名古屋高裁違憲判決>の意義
  そのことについて、日本の裁判所で、自衛隊が違憲であるとの初めての判決を下した長沼ナイキ訴訟の裁判長であった福島さんが、次のように述べています。 「国防など高度に政治性のある国家行為については、司法判断権を有しないとする、いわゆる<統治行為論>という考え方がある。しかし私は、判決でこれを採用しなかった。なぜなら憲法に違反する考え方と言わざるを得ないからだ。憲法81条は<最高裁判所は、一切の法律、命令、規則または処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である>と規定しており、このような憲法もとで、<司法の審査に服さない国の行為>の存在を考える余地はないと言える。そもそも三権分立の中で、司法が一定の分野について判断を避けるという姿勢は、政治に追従、譲歩することにほかならず、日本が『法治国家』でなくなってしまう。」 福島さんは、司法としての良心に基づいて違憲判決を出したことによって、政府をはじめ日本の支配勢力によってとことん叩かれ、東京地裁の手形部に飛ばされた後、地方の家裁回りをさせられることになります。「合憲であれ違憲であれ、裁判所は証拠に基づいて堂々と判断を示し、それを積み重ねることによって国民の間で議論が深まることが、法治国家のあるべき姿である」(5/1朝日新聞)この福島さんの言われていることは、当たり前のことですが、残念なことにそうなっていないのが、日本の今日の司法の現実ではないでしょうか。(伊藤)

《これからの予定》会場はいづれも「みつわ台公民館」
6月例会6月29日(日) 14:00~16:30 「イラク帰還米兵の証言」 DVD 上映とお話・討論
7月例会7月27日(日) 14:00~16:30「憲法9条と経済」 ――日本の軍事費――
8月例会8月31日(日) 14:00~16:30「永遠平和のために」カント著・池内 紀訳を読む・わかり                                              やすく親しみやすい言葉で訳した「16歳からの平和論」・・・
9月例会9月28日(日) 14:00~16:30   憲法9条と自衛隊の海外派兵恒久法案講師:
                                                         「名古屋高裁自衛隊イラク派兵違憲訴訟弁護団」から

<お出かけ情報> 
 特別展「ある日、日本軍がやってきた」 ー中国・戦場での強かんと慰安所ー
日時:6月7日〜2009年5月24日開館、水〜日の13時〜18時、月・火・祝日・年末年始は休館
場所:WAM(女たちの戦争と平和資料館)

沖縄・ヤンバルの森から
日時:6月20日(金)よる6時半〜9時
講師:森住 卓 フオトジャナリスト
場所:JR御茶の水・明治大学リバティタワー 地下1001号室
主催:大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会

<新着図書の紹介>
『戦争案内』高岩仁著 技術と人間 2200円日本の歴史書が書かないこと「戦争を必要として、計画して、金で軍人や政治家を操って莫大な利益を上げてきたのは、財閥・資本家である」という視点から戦争を見る。
『ストップ海外派兵恒久法』150円 現政府がもくろむ9条の形骸化。勉強会に使います。『平和憲法誕生の真実』岩田行雄編・著500円(岩田さんの憲法の本、2冊目)。
いずれも申し込み先:木村、鎌倉、崎山

「九条は日本の宝物」「平和憲法を守ろう」の九条ステッカー普及のお願い
 あなたの愛車が「九条を守ろう」を普及します。いつでも、どこでも取り付け、取り外しが自由自在に出来るマグネットです。広く大衆の意識を高める九条ステッカーにご協力を。1枚1,000円 色はいろいろ 注文先:090-1435−4667

編集後記 20号は熱気にあふれた9条世界会議の感想で埋まりました。また、自衛隊イラク派兵違憲、イラク特措法にも違反するという判決が出され、久しぶりの明るいニュースを載せることができました。この判決をこれからの運動の励みにしましょう。

カンパのお願い 会の活動を支えるためにカンパ(1口千円)をよろしくお願い致します。振替口座00130−3−723858若葉・九条の会