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若葉・九条の会ニュースレター No 109

                       2023. 2. 13発行
 
                                                         HP http://wakabaarticle9.com
                                                発行責任者:木村忠彦 043-255-3904
 

     
2月例会 ご案内
 
 ~「台湾有事」の行きつく先~と日本国憲法第9条
                
              本号後述の「南西諸島への••」の記事を参照して下さい
 
日 時       2月26日(日)14:00~16:30
 
会 場       みつわ台公民館講堂
 
講 師       舩澤弘行弁護士
            
                                         1/28日 弁護士会館での布施祐仁さんの資料ほかを用意します                       
資料代 300円      ふるってご参加下さい

               
総会のお知らせ

日 時 3月26日(日)14:00~17:00
 
会 場 千城台公民館  どなたでも こ参加ください
            
13:30 開場
           
14:00 講演 アジアと日本を戦争に巻き込む大軍拡と改憲
                   
     高田健さん(九条の会事務局)
            
15:30 総会議事
                
 2022年活動報告・会計報告・監査報告
 
 2023年活動方針案・予算案・世話人選出
 
 
♯3月3日(金)12:30~13:15 まで
 
JR千葉駅前でスタンディングアピールを行います




第15回わかば新春平和と文化のつどい開催

2023年1月29日 若葉文化ホールにて フィナーレ 「見上げてごらん夜の星を」






【報告】12月例会
 
12月18日 2022年をふり返って
       
参加者:10名

1月 オミクロン株の感染拡大
 
2/24 ロシアによるウクライナ侵攻
 
  南西諸島の軍事化
 
7/8 安倍元首相暗殺
 
7/10参院選
 
  安倍政権と統一教会の関係が明らかに
 
9/27 安倍元首相の国葬

 時系列の出来事を見ながら「激動の年」をふり返りました。敵基地攻撃能力保有と防衛費増大に話題は集中しました。
 
「日本国憲法」は骨抜きになっているが、2023年は明文改憲を許さない年にしなければならないとそれぞれ思いを語り合いました。

このひどい17年・・・・・
 
2006/第1次安倍内閣
 
2012/第2次安倍内閣
 
2020/菅義偉内閣
 
2021/10月第1次岸田内閣
極め付きは2022年12月16日、閣議決定された安保3文書です。
 
○a国家安全保障戦略
 
○b国家防衛戦略
 
○c防衛力整備計画 からなり
*「戦後の安全保障政策を実践面から大きく転換」
*相手国の領土を直接攻撃する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有
*「反撃能力」には安保法制で定めた集団的自衛権行使の適用も可能
*「反撃能力」は日米協力で対処
*トマホークの導入
*「反撃能力」発揮とミサイル防衛の一体化
 米軍推進の「IAMD(統合防空ミサイル防衛)の導入」が明記されています。

 
「熊谷さーん 幕張メッセを武器見本市に貸さないでー」
 
―県庁前羽衣橋周辺集会―
 
 千葉県は幕張メッセで3月15日〜17日に開かれる予定の武器見本市に幕張メッセを貸し出しすることにしました。これに対し「安保関連法に反対するママの会@ちば」 と「幕張メッセでの武器見本市に反対する会 」が貸し出し取り消しと、今後二度と武器見本市に幕張メッセを使用させないことを要求したネット署名を呼びかけ、1月25日迄に9,000筆近くの署名が集まりました。
 
 署名は1月26日に県庁前で「武器見本市をもう開催しないで!」「幕張メッセを貸さないで!」を要求するスタンディングを行った後に熊谷俊人千葉県知事に届けられました。(崎山(比))             

     
 
 1/26 県庁前にて 写真撮影(鎌倉)
 
 またこの行動とは別に市民ネットワーク千葉県 緑の党千葉県 新社会党千葉県 社民党千葉県の四団体が「幕張メッセの『武器見本市』に協力しないでください」の要請書を熊谷俊人知事に届けました。
 非戦を誓った憲法を持つ日本で武器見本市が開催されるなどあってはならないことです。
 憲法第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。と規定された公務員が率先してこれに背いているのです。この現状を変えるのは私たち国民の責任ではないでしょうか。


南西諸島への中距離ミサイル配備の意味するもの
 
〜「台湾有事」の行き着く先〜
          
布施祐仁講演会に参加して      西都賀 崎山比早子

 千葉県弁護士会館で行われた布施祐仁氏による講演会「南西諸島への中距離ミサイル配備の意味するもの〜「台湾有事」の行き着く先〜」に参加しましたので報告致します。
 
 主催者発表による参加者数は105人だったそうです。講演内容は布施氏が昨年出版した『日米同盟・最後のリスク なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか』(創元社)をベースにしたものでした。参加できなかった方はこの本を読まれることをお勧め致します。
 
 現在南西諸島には地対艦・地対空ミサイル部隊の陸上自衛隊配備が進んでいます。実際与那国島や石垣島では戦争前夜のように、住民や小中学校でミサイルが飛んできた場合の避難訓練が行われています。その様子は第二次世界大戦の時の竹槍で敵兵に立ち向かう訓練を見ているような感じでした。島民の多くも戦争が始まったらこんな訓練で助かるわけがない、全島民が避難しなければならなくなるが、行き場所はないと言っています。
 
 なぜ米国は南西諸島に中距離弾道ミサイル基地を配備しようとしているのか?(それ以前にここは米国の領土か?と聞きたいです。)米国の「国家安全保障戦略」によると米国は中国を「世界をリードする大国になる野望を持った国」「国際秩序を再形成する意図と能力を併せ持つ唯一の競争相手」と位置づけ、中国との競争に勝利することを最優先の目標に設定しています。その競争に勝つために米国は中国に対する優位性を保ち米軍の強化・近代化を進めているのです。そして日本をはじめとする同盟国と最大限強力な連携を築こうとしています。中国が米国を攻撃する意図もその可能性もあるとは言えません。要するに米国は中国との覇権争いのために南西諸島にミサイルを配備し中国を封じ込めようとしているのです。中国がこれを傍観するはずはなく、対抗措置をとるでしょうし、その結果緊張が高まり、偶発的な衝突から戦争が始まってしまう危険性が高まります。  
 
 これは第一次世界大戦に到る過程を見れば明らかです。もし戦争が始まった場合には日本の自衛隊は米軍の指揮下におかれ最前線に立たされ、戦場になるのは米国ではなく確実に日本です。米軍は日本列島全域にミサイル配備を計画していますが、その日本の沿岸には原発が54基も建ち並んでいます。ウクライナ戦争で明らかになったように原発を持って戦うことは通常兵器での原発攻撃でも原爆を落とされた以上の被害を被ることを意味します。更に農林水産省によると日本の食料自給率はカロリーベースで38%です。戦争が始まれば貿易が滞り、戦うよりも先に食料不足に陥り餓死者が出ることは想像に難くありません。第二次世界大戦で死没した日本兵の大半は餓死や栄養失調によるものでした(『餓死した英霊たち』藤原彰著 筑摩書房)。もし日本が戦場になれば兵士だけではなく民間人にも同じことが起きますから、日本にとって戦争をすること自体不可能だといえます。
 
 今、日本は大きな岐路に立っています。米国と一体となって中国との軍事的緊張を高め自滅の方向に向かうのか、それとも現状を正しく認識し、平和憲法を生かしてアジア諸国と力を合わせて外交によって米中戦争を阻止する方向に進むのか。
 
 米中戦争を起こさないために必要なのは軍備ではなく、緊張を緩和し、信頼関係を築く外交です。それを既にやっているのが「東南アジア諸国連合(ASEAN)」です。ASEANは1967年に創設され、「平和共存」を目指して紛争の平和的解決を原則とする「東南アジア友好協力条約(TAC)」を結びました。2003年には中国が、2009年には米国も「東南アジア友好協力条約」に加入しました。そして1988年に中国とベトナムの間で行われた南沙諸島海戦以後、東南アジアに戦争は起きていません。
 
 布施氏は最後に「力には力」の論理では平和は創れないこと、平和外交こそが戦争を防ぐ唯一の方法であることを自信を持って訴えてゆくことが重要であり、今こそ九条を生かす時であると強調されました。
 
 私たちは今「戦争の準備ではなく、平和の準備をする」べきなのです。

 
訃報
 
「若葉・九条の会」世話人の山田安太郎さんが去る1月24日にお亡くなりになりました。
 
「生前父とお付き合い下さいましてありがとうございます」とご家族からご連絡がありました。
 
ご冥福をお祈りいたします

 
お 出 か け 情 報
 
2/26 若葉・九条の会 例会
 
3/3 千葉駅前スタンディングアピール
 
◇ 学習講演会 敵基地攻撃能力は必要か
3月25日(土)3:30~5:30
場所:都賀コミュニティセンター2階講習室
講師:植竹 和弘弁護士
主催:千葉9区市民連合若葉区運営委員会

◇ 若葉・九条の会総会
3月26日(日)2時~
高田健さん講演 2時から
アジアと日本を戦争に巻き込む大軍拡と改憲
 
後半総会議事
会場:千城台公民館

◇ 流すな汚染水!止めよう原発!4/29集会
4月29日(日)13:30~
場所:千葉県弁護士会館3F講堂
お話:崎山比早子さん
主催:放射能汚染水を流すな!千葉市実行委員会
 
 消費者団体の「主婦連合会」と「日本消費者連盟」が「敵基地攻撃能力は国際法が禁じる先制攻撃となる危険性をはらみ、非戦をうたった憲法に反するとして共同声明を発表し賛同団体を募っています。
「若葉・九条の会」は賛同しました。(2月9日)
 
 
編 集 後 記
 
1月29日の第15回わかば新春平和と文化のつどいは平和のありがたみを実感したひとときでした。今
恐怖と欠乏の下にある人々のことを思うと胸が痛みます。戦争だけはゴメンです。(都賀の台・鎌倉)
 
貸 出 し い た し ま す
 
☆ 本
「戦争は女の顔をしていない」
スヴェトラーナ/アレクシェーヴィチ著三浦みどり訳
岩波現代文庫
 
「独裁体制から民主主義へ」
~権力に対抗するための教科書~
ジーン・シャープ著 瀧口範子訳
ちくま学芸文庫
 
☆ ブックレット
「新たな改憲の危機と九条の会運動の意義」渡辺治・高田健
 
「台湾有事で踏み越える専守防衛 半田滋著
 
政策破綻に向かう岸田「新資本主義」金子勝著
 
☆ DVD
「荒野に灯をともす」(90分)
~ 医師中村哲現地活動35年の軌跡 ~
「未来への決断」~ノーモア原発~(54分)
貸出期間:原則2週間
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「若葉・九条の会」

若葉・九条の会ニューズレター  No.109
2023/2/13発行   編集人:鎌倉淑子
発行責任者:木村忠彦
      千葉市若葉区みつわ台5-41-6