若葉・九条の会ニュースレター No 97

                    2021.2.5発行
                                                                       HP http://wakabaarticle9.com
                                                            発行責任者:木村忠彦 043-255-3904
 
2021年1月24日(日)開催予定の第14回わかば新春平和と文化の集い
 
は中止になりました。
 
残念!権力には負けませんがウイルスには勝てません。
 
2022年1月23日延期と致しました。
          
                             第14回わかば新春平和と文化の集い実行委員会
                 
 
2月例会ご案内
  
日 時:2021年2月28日(日) 午後2時~4時30分
 
会 場:千城台コニュニティーセンター 3F サークル室
        
モノレール千城台駅下車徒歩3分、公民館入口から更に先に進み左側です。
        若葉文化ホールと同じ建物です。
 
内 容: 新型コロナウィルスが蔓延する中で考える
 
―――― 命を守るとはどういうことか!?
      
YouTube 「コロナのトリセツ」「世田谷区長インタヴュー」をみて 話し合い相互学習。
 
今、千葉県で、感染したら? 
 
PCR検査は?
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JR 千葉駅東口にて
スタンディングアピール
                                  2021年2月3日12:30~13:00
                                                                         
スガ政治を許さない

                                   
 
Go To よりも コロナ対策

                                     
憲法変えたらあかん!
 
 
 
 
核兵器禁止条約への日本政府の対応の根本的
 
転換を求める


世界平和アピール七人委員会
武者小路公秀 大石芳野 小沼通二 池内了 池辺晋一郎 髙村薫 島薗進
2021年1月20日

・核兵器禁止条約は51ヵ国の批准を得て1月22日に発効する。日本では、この条約成立のために、被爆者を中心にして多くの国民が、各国のNGOや核実験被曝者と力を合わせて努力を重ねてきた。それにもかかわらず、日本政府は不参加を表明している。
 
・国連総会への日本政府提出の核兵器廃絶に向けた決議案を見れば、2017年の条約採択後になっても決議案に核兵器禁止条約について記述することがなく、共同提案国数は年々減少し、2020年12月7日の採決を見れば、共同提案国は前年の半減以下となり、可決されたとはいえ、賛成国が10か国減少という結果になっている1)。核兵器に対する方針の根本的見直しが不可欠である。
 
・さらに、菅義偉首相と就任後のバイデン新大統領との初の首脳会談で、日本政府が両首脳の共同声明に米国の核兵器で日本の防衛に当たることを明記するよう求める方向で調整に入ったことが1月3日に分かったと報じられている2)。これでは、菅首相が言う「立場の異なる国々の橋渡し」との整合性がとれず、世界の潮流に完全に背をむけることになる。
 
・米国のバイデン新大統領は、オバマ政権の副大統領退任直前の2017年1月11日に「米国は核兵器のない世界を目指し核兵器の役割を減らす必要がある」と8年間の核政策を総括しているのである3)。これでは日本政府が米国の新政権の足かせになる可能性を否定できない。
 
・ベルギーは北大西洋条約機構NATOのメンバーであり、国内に米国の核兵器が配備されているが、2020年10月1日に発足した7党連立政権が政策協定の中で、核兵器不拡散体制の強化方法と核兵器禁止条約が多国間核軍縮に如何なる新たな推進力を与える方法を調査することを決め、核・非核軍縮に努力することを確認した4,5)。核の傘のもとにある国の核政策にも変化の兆しが表れ始めている。
 
・1月12日にノルウェー・ピープルズ・エイドが発表した『核兵器禁止モニター2020』には、世界各国の核兵器禁止条約との関係が列記されている5)。日本については、第1条1e項(禁止活動を援助し、奨励し、又は勧誘すること)に違反しているとしているが、今のままでの締結国会議へのオブザーバー参加は国際的な立場から見ても可能であることが明記されている。
 
・私たちは、核兵器をいかなる条件のもとでも明白に否定する日本国民の大多数の考えに沿うよう、日本政府が締結国会議へのオブザーバー参加をおこない、核兵器禁止条約の署名・批准に向けて核政策を根本から転換することを求める。
 

1) 東京新聞 2020年12月8日 国連総会 日本提出核廃絶決議
https://www.tokyo-np.co.jp/article/73177
2) 産経新聞 2021年1月3日 《独自》「核の傘」日米共同声明に明記へ 首脳会談に向け、政府調整 – 産経ニュース (sankei.com)
3)  中国新聞 2021年1月8日 核なき世界追求 バイデン氏言及 副大統領時の演説 新政権控え注目 | ヒロシマ平和メディアセンター (hiroshimapeacemedia.jp)
U.S. Vice President Joe Biden on Nuclear Security – Carnegie Endowment for International Peace 2017年1月11日
4)  ベルギー連立政権 連立協定「繁栄し、連帯し、持続可能であるベルギーのために」 2020年9月30日 「III 安全な国家」の「2 防衛」の中で、核兵器禁止条約を評価。協定全文 Pour une Belgique prospere, solidaire et durableは以下の報告書にある。
20200930 Rapport des formateurs def (bx1.be)
5)  Nuclear Weapon Ban Monitor 2020 2021年1月12日
Nuclear Ban Monitor | Nuclear Weapons Ban Monitor
 
 
2021年1月22日 核兵器禁止条約が発効しました。

 核兵器禁止条約は2017年7月に国連会議で、122ヵ国の賛成で採択、発効に必要な50ヵ国の批准を2020年10月に達成。現在52ヵ国が批准しています。核なき世界への初めの一歩です。
 
 批准国は、
オーストリア、バチカン帝国、アイルランド、マルタ、サンマリノ、カザフスタン、パレスチナ、ペナン、ガンビア、レソト、ナミビア、ナイジェリア、南アフリカ、バングラデシュ、ラオス、マレーシア、モルディブ、タイ、ベトナム、カンボジア、アンティグア、バーブ―ダ、ベリーズ、ボリビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ、エクアドル、エルサルバドル、ガイアナ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、セントクリストファーネビス、セントルシア、セントビンセントグレナディーン、トリニダードトバコ、ウルグアイ、ベネズエラ、クック諸島、フィージー、キリバス、ナウル、ニュージーランド、ニウエ、パラオ、サモア、ツバル、バヌアツ。
 
◇ 以下の7つのことが条約で(国際法で)禁止されます。
① 核兵器の保有(備蓄)
② 核兵器の移譲 
③ 核実験 
④ 核兵器の製造 
⑤ 核兵器の使用 
⑥ 核兵器の開発
⑦ 核兵器を使用するとの威嚇
 
◇ 今、世界の核保有国には
ロシア・・・6370発
米国・・・・5800発
中国・・・・・320発
フランス・・・290発
英国・・・・・195発
パキスタン・・160発
インド・・・・150発
北朝鮮・・・・・35発
の核弾頭があると言われています。
 
 
安保法制違憲訴訟とは?
          
 2016年4月26日に提訴された、安保法制を憲法違反とする訴訟で、現在札幌から沖縄まで22地裁、25の裁判が行われている。そのうち7件は敗訴。
 
 安保法制(「戦争法」2015/9/17、安倍政権により強行採決)は
◇ 平和的生存権
◇ 人格権
◇ 憲法改正・決定権
の三つの権利を侵害しているとの訴えに
対して、前橋地方裁判所判決は
◆ 平和的生存権は具体的権利ではない
◆ 人権を侵害するほどの戦争の危険性は
ない
◆ 国民投票の権利が保障されているので、
憲法改正・決定権は侵害していない
と言うものです。(2020/10/1)
 
 裁判の詳細は25全部違うが
「宮崎礼壱元内閣法制局長官が『新安保法制法は一見して明白な憲法違反』と証言したにも拘わらず、判決文ではそのことに一言も触れていない内容に対して、判決に立ち会っていた私は『ぐんま弁護団』の大塚共同代表らと共に愕然とし、戦慄を覚えました」と安保法制違憲訴訟全国ネットワーク代表の 寺井 一弘さんは言っておられます。(違憲訴訟の会ニュースNo.18)

 参考書:「安全法制違憲訴訟ー私たちは戦争を許さない」伊藤真、寺井一弘著(日本評論社刊1200円)

安保法制違憲訴訟を支える会
呼びかけ人:伊藤真・奥田愛基・落合恵子.鎌田慧・香山リカ・佐高信・沢地久恵清水雅彦・角田由紀子・中野晃一・山口二郎
             都賀の台・鎌倉淑子


訃報 
 会員の森村敏子さんが昨年の12月28日に亡くなりました。81歳でした。
2005年の「若葉9条の会」発足時から体調を崩すまでの12年間、世話人として会の活動を支えて頂きました。
 毎月の例会はもちろんシール投票、スタンディングアピールなど憲法9条をめぐる街頭での行動にも準備段階からほぼ参加。さらに、自宅周囲の会員、関係者へ約70部の「ニュースレター」を配布し、300-600枚の「9条だより」をポストインしていました。夏の暑いころに加重負担を心配し、声を掛けた事がありましたが「大丈夫よ。私に出来ることはやるの」と返してくれた笑顔を思い出します。
 幼少時にひもじい疎開生活を体験し、教師時代に「教え子を再び戦場に送らない」のモットーを育み、「憲法9条」の精神を掛値なしに大切にしていました。
 天下国家に自説を声高に語ることはしませんでしたが「着眼大局、小局着手」の日常実践の大切さを教えて頂きました。
 森村敏子さん有難うございました。

                      みつわ台・小野寺 力


オンライン学習会

▽ 2021年2月27日(土) 13:30~15:30

講演:山口 二郎さん
申し込みは下記
ZOOM ミーテイング 千葉県市民連合賛同者会議 参加費:無料
市民政治を強くする”めざそう!政権交代”

https://forms.gle/w2CPGJXggGXAaw1v9

Zoom 学習会
敵基地攻撃能力・軍事研究・日本学術会議再編
――戦争ができる国作りの現段階を考えるーー
日時:2021年3月1日(月)18:30~20:30
講師:杉原浩司さん・小寺隆幸さん・小沼通二さん
要事前予約:2/25まで。名前・E-mail(必須)
申し込み先:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。(神野)
参加費:500円2/27までに下記に振り込み
〒 口座番号10290-70860881神野玲子
参加費振り込みされた方に2/25頃Zoomの
URLをお送りします。

本 棚 貸出します
DVD 「新聞記者」
DVD 「新聞記者 ドキュメント」
DVD 「菱山南帆子さん講演記録」
DVD 「伊藤千尋さん講演記録」

お知らせ & お願い
再び緊急事態宣言が出され、この度、延期されました。今回、公民館は閉鎖されていませんが、大勢が集まることには、躊躇します。一人ぼっちにならないように、電話やE-mailで連絡を取り合いましょう。
近況、 メッセージ、 お便りをお寄せ下さい。
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〒 千葉市若葉区都賀の台1-5-9 鎌倉

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郵便振替番号は   00130-3-723858
          若葉・九条の会 です
編 集 後 記
お出かけ情報の代わりに、リモートによる学習会のご案内を載せました。試みて下さい。(鎌倉)

若葉・九条の会ニュースレターNo.96 2021/2/5発行
編集人:鎌倉淑子 発行責任者:木村忠彦   
〒264-0032 千葉市若葉区みつわ台5-41-6