若葉・九条の会ニュースレター No 86

                          2019. 4.15
                                                                                          HP http://wakabaarticle9.com
                                                                                         発行責任者:木村忠彦 043-255-3904
 
第14回 2019年度総会のご案内

DVD鑑賞14:00-14:15(15分)
 
 
憲法と自衛隊
 
憲法とは何か、自衛隊をどう考えるか
 
3人の専門家が憲法と自衛隊の問題を鋭く斬る!
 
半田滋氏 木村草太氏 中野晃一氏
 
総会議事14:15-16:00
 
2018年度、若葉・九条の会は、安倍9条改憲NO!「3000万人署名」に取り組み、頑張ってきました。全国での3000万人の署名は達成されていない模様です。若葉・九条の会は、継続して署名活動を行い、目標を1,000筆とすることを提案します。現在512筆。
 
 

現政権での会見の発議については、会員の中から”いつ?突然に!!”と危機感を訴える意見がありました。
9条の会発足当時を振り返り。市民発で、もっとこのこと(3000万人署名活動)をどう広めていけばいいのか?
全体で話し合えたらいいと思っています。たくさんの方のご参加をお待ちしています。


5月例会のお知らせ

5月26日(日) 午後2時~4時30分

みつわ台公民館 集会室
              
内 容 自民党の憲法改憲案Q&Aを読み解く(資料は、用意します)
 
 
 
エネルギー政策の転換による国づくり
                      2019.2月例会の報告   渡邊政一
 
 (株)「光と風の研究所」代表取締役堀内道夫氏に来ていただいて再生可能エネルギーについてお話をいただいた。その中の興味ある点のみを、参加されなかった方々の参考になればと思い若干の補足を加えながら記した。
 30年余の会社勤務の後、1998年、上記研究所を起ち上げた堀内さんは、先ずは事務所の屋根のソーラーパネルを設置した。当時ソーラー発電はとても高価で「何百年経っても元がとれない」と言われながらも、ソーラーエネルギーにほれこみ、その将来を信じ「”軽率は力なり”ですよ、でも決して”軽薄”ではない」と再生可能エネルギーの研究とビジネスにのめり込む。
 その実践の一端を紹介します。ソーラーハウス 一街づくり(スーパーエコハウス等)ー再エネ普及
 (ソーラー発電、太陽熱利用、小水力発電等)ーソーラー街灯、ソーラー船ーーー。
 
再生エネルギーをめぐる世界の動向
  炭酸ガス排出ゼロの再エネへの動きが急速に進んでいる。原発や火力発電による電力供給が一番安定的で一番コストも安いと言われた時代はもう過ぎ去っている。安全で運転や設置も容易な太陽光、風力、バイオマス等による発電は、価格変動の大きい化石燃料不要で炭酸ガスを出さないクリーンなばかりでなく価格的にもすでに石炭火力発電と同等であり、これからはますます安くなり限りなくゼロ円に近づいていく。
 気候による「不安定」さは、スマートグリッドと言われる送電網のインテリジェント化で安定化することをヨーロッパでは実践済みである。 また中小規模で多様性をもつ地産地消的再エネ産業の世界の雇用者数は、2016年の資料によると980万人(日本は31万人)に達しており年々増加している。地球温暖化対策(パリ協定)の重要性が叫ばれ、再エネの有利さが明確になっている中、各国で原発や火力発電からのエネルギー大転換がすすんでいる。企業においても必要な電力全て再エネ100%を目指す国際的取り組みRE100が、2014年国連サミット加盟193国の全会一致で発足した。2018年現在で164社が参加している(日本は14社)。2015年国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)、(日本の推進本部長は安倍首相)
 2030年までに達成を求められている17分野の中にも「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「気候変動に具体的対策を」が含まれ、この目標は世界各国の政府、非営利団体、民間企業、個人などにも共通したものである。金融の世界でも変化が進んでいる。2010年頃から企業の長期的成長のためには ESG(Energy,Social,Governance)の三つの観点が必要、という考え方(社会的責任投資の概念と同じ)が世 界的に広がり、ESG観点のうすい企業は長期的成長ができないリスクを抱えた企業で、投資や融資の対象とすべきではない(例えば、石炭火力発電や原発)とし、再エネへの投融資は環境に優しく長期的利益にもつながり、優先的にすすめられるべきであるとする。最近の資料によると、資産運用額に占めるESG投資の割合はEu53%,米21.6、日本3.4である。
 
なぜ日本では再エネがすすまないのか
 日本には自然エネルギーが豊富に存在する。安価で環境に優しい再エネには最適な国と言えるのにどうしてそれが発展しないのか?理由は簡単である。日本では政府、経産省も経団連トップも原発最優先を支持し、原発再稼働を続け新設も計画し、九州電力や北海道電力の送電接続問題にみるように再エネを抑制しているからである。日本政府のエネルギー計画は2030年に再エネ22~24%(現在15%程度)、原発20~22%、化石燃料56%である。再エネ最優先のドイツの計画は2022年原発ゼロ、2030年再エネ65%(現在約43%、2050年80%)、2038年石炭火力ゼロである。日本の地球温暖化対策の立ち遅れは甚だしく、世界の方向(パリ協定)に逆行している。
             
日本国憲法に環境原則を
 将来に亘って持続可能な社会を確保するためには、脱炭素―再エネの社会構築が必須である。日本国憲法の基本原則、国民主権、人権、平和主義に加え第4の原則として「環境原則」を追加することを提案する。国内の再エネ促進と共に、日本の世界への貢献、国の在り方は、インフラとして再エネ社会構築の技術的、資金的支援を展開する平和的外交ではなかろうか。エネルギー転換の中にこそ日本の成長も期待できよう。                           
 
 
 近詠十句 
 
トランプの糸に 属国操られ 
 
抑止力 揺らいで 見える星条旗
 
いじめ 虐待 メイストームが気にかる  
 
燃料は 酷税 首相専用機 
 
離脱騒動 さてメイさんか ユリゲーラー
 
春爛漫 バルーンのような防衛費
 
一強の 出る杭を打つ 槌がない
 
まやかしに 長けて 早口 早や言葉
 
ちゅらうみを 汚す聞く耳 持たぬ土砂
 
ていねいに 真摯に 善処 二枚舌
 
 
 
お 出 か け 情 報
 
◇ 4/25(木沖縄県知事講演の集い@早稲田大
18:00~20:30  
早稲田大 早稲田キャンパス 14号館201教室  「沖縄・辺野古から考える日本の地方自治」      玉城デニー沖縄県知事 「県民投票の経験から見た沖縄と日本」 元山仁士郎さん
                  参加費:無料 ■
 
4/25(木)14:00~ 沖縄の闘いと地位協定について    小泉親司さん(元日本共産党参議院議員) 千葉土建千葉支部大会議室 参加費:300円 (モノレール穴川駅すぐ、Pは使用不可) 主催:千葉市革新懇(043-287-6664)
 
◆ 4/28(日)14:00開演(13:30開場) 松元 ヒロ 伝説的な一人語りを今! in千葉 平成最後を笑い飛ばし、未来への希望を持とう! イオン稲毛文化ホール4F(旧サティ)   入場料 2500円(当日券3000円)
 
◇ 5月3日(金)2時~
 憲法記念日の集い 千葉市文化センター大ホール 記念講演:
山内敏弘さん(一橋大学名誉教授) 国会報告:山添拓さん(参議院議員) 資料代 :500円 憲法を守り・いかす千葉県共同センター/千葉県憲法会議 
 
■ 5・3 憲法集会 有明・東京臨海防災公園 11時スタート、メイン集会13:00~ 神田香織・湯川れい子・元山仁四郎・高山加奈子 永田浩三ほかトーク、訴え、あいさつ 合唱の後パレード
 
◆ 5/11(土)13:00~16:15
 
「憲法フェスティバル」 ~~憲法を変えるってどういうこと?~~ 日暮里サニーホール(日暮里駅徒歩2分)  講演:清水雅彦 出演:松元ヒロ 対談もあり 参加券:前売り1500円/当日2000円 主催:憲法フェスティバル実行委員会 TEL/FAX 03-5211-2120
 
□ 5月11日(土)18:30~20:30 千葉市民会館小ホール
市民政治を強くする・千葉では必ず3分の2を 基調講演:
広渡清吾さん(市民連合呼びかけ人、東京 大学名誉教授、元日本学術会議会長)参加費:無料 主催:千葉県市民連合(090-5552-6445)
■ 5月12日(日)午後2時から 美浜文化ホール
憲法講演会「憲法という希望」を語る 木村草太 (首都大学東京教授)
 講演会実行委員会(043-277-1212)  資料代:500円
 
お 知 ら せ
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・当会所有のDVDや書籍を貸し出します。  原則2週間、無料 手渡し又は郵送にて。 
例会時又はお電話でお申し込みください。090-9304-1030
 
DVD 「コスタリカの奇跡」「憲法ってなあに」 「日本と原発①」「放射能のホントのこと」 「小さき声のカノン」「9条を抱きしめて」 「憲法と自衛隊」
 
 本  「原発立地地域から原発ゼロ地域への転換」(45P)原子力市民委員会 「国会事故調 報告書」(592P) 「原発ゼロ社会への道2017」(310P)            原子力市民委員会 「新・戦争つくりかた」マガジンハウス 「憲法を変えて「戦争のボタン」を押しますか  清水雅彦著 高文研 (2013)
 
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編集後記
 先日、動物公園入口付近で、国が進める辺野古基地の工事続行に賛成ですか?反対ですか?のシール投票呼びかけに参加しました。
 子ども連れのパパやママに呼びかけ、子どもがシールを貼る頬笑ましい姿に触れ、ほっこり気分でた。                                     高見