若葉・九条の会ニュースレター No 52
                          2013.07.25発行
                             ホームページhttp://wakabaarticle9.com/
                    代表 木村 忠彦043-255-3904
 
定例会:みつわ台公民館
◇ 7月28日(日)午後2:00~4:30
DVD 「伊藤眞弁護士 憲法を語る」(30分)を観る
そののち自由討論:  戦後68年を省みて、7/21 参議院選挙まで
◆    8月25日(日)午後2:00~4:30
「戦争を語り継ぐシリーズ」  お話し:溝口律夫さん(S.15年生まれ)
中国から引き揚げて来た方です。お母さんは藤原ていさんの『流れる星は生きている』みたいな方。溝口さんご家族の帰国までの苦労や遅れて内地の土を踏んだお父さんのこと、溝口さんの人生などお話が聞けると思います。
お話し終了後は、世話人関口の司会で、戦争と平和、憲法九条など、参加者でお話し合いを致しましょう。
    
公民館への参加費は無料です。戦争を知らない若い世代、中、高校生、どなたでもどうぞ、お出で下さい。
 
これから100年、私たちが忘れてはならないこと
1945年8月6日 午前8時16分       広島に、米軍原爆投下
           8月9日 午前11時2分        長崎に。水爆投下
      8月15日 敗戦            連合国に日本無条件降伏
1946年11月3日                            「日本国憲法」制定
1954年3月1日                                   太平洋ビキニ環礁で米国水爆実験。第5福竜丸被曝
2011年3月11日                                      大地震 東京電力福島第1原子力発電所1,2,3,4 号機爆発
           放射能は今もなお日本の国土だけでなく地球を汚染し続ける。
 
♡ 都立第5福竜丸展示館(東京都江東区夢の島)・・まぐろ延縄漁船第5福竜丸は今も、<核なき世界に向かって>航海を続けています。
家族で一度は訪れたい。関連の本:「ここが家だ」ベン・シャーン絵 
アーサー・ビナード文 集英社刊(分類:絵本 千葉市図書館蔵)
 
これからの命のためにすべきことは?
崎山比早子さんのお話 6/23
 「東京電力福島第一原子力発電所国会事故調査委員会」は法律により国会が設置した機関。委員長他9人で構成された。2011年12月に発足して精力的に調査を行った。2012年7月5日に報告書を提出。
 委員は任命されてから猛勉強をした。
報告書全部を読むのは大変ですが読みやすくなっている要約版もあります。提言は7項目ありますが、今、それは、(政権が変わったこともあり)生かされていないのは残念です。
事故は終わっていないし、これからも事故の未解明部分、間接的原因(政治、経済、学校教育、メディアを含めた社会教育、司法の責任など)の調査、検証をしないと同じ過ちを犯す。
✎ 一旦放射性物質が原子炉から放出されてしまえば、人間のできることは大量の被ばくを避けて逃げることくらいである。避難によって急性障害を免れたとしても、風に運ばれ拡散していく放射性物質、長く続く汚染を人間はほとんどコントロールできない。
✏ 終わりの見えない事故を経験している私たちが今、なすべきことは、価値観の転換をはかり、多少の不便は我慢しても、子孫に残す負の遺産をできる限り少なくすることだと思う。
✐ 福島原発事故現場から放射性物質がこれ以上拡散しないように国家プロジェクトとして全力をあげること。
✐ 他の原発を再稼働させる余裕などないはず。
✐ 使用済み核燃料の後始末を決め地下に穴を掘っている国はフィンランドのみ。これから世界的にも大問題になる。          (まとめ・鎌倉)
 
一言感想
 崎山さんの講演はメッセージ性が明確で、学ぶ点が多かった。友人にもっと参加を呼びかけなかったことを後悔しています。
      
       高レベル放射性廃棄物
放射性廃棄物 (使用済み核燃料)
       低レベル放射性廃棄物  
 
 私たちは
 原発のない世界を望みます。
 このわが子のために。
 となりの子どものために。
 世界のいのちのために。
 私自のために。
 亀山ののこ著「100人の母たち」から                
 
 
見 て き ま し た
長崎原爆・千葉空襲展
~この記憶を後世に語り継ぐために~
7/3~7/15 中央区きぼーる1F
千葉市・長崎市共催
7/6 同きぼーる11F 
     「千葉市空襲と戦争を語る会」
写真・絵・記録文・語り継がれる言葉・
文学作品・・戦争体験者は高齢になる。記憶し、記録し伝えて、同じ過ち<戦争>を再び繰り返さないと誓う8月。 
 
DVD (当会所蔵)  貸出します
 ファミリー・シアターしませんか
・「憲法ってなあに? 憲法改正ってどういうこと?」(30分)
  伊藤眞弁護士のわかりやすい解説
・「100,000年後の安全」(79分)
  原発から生まれる放射性廃棄物の危険について、フィンランドの場合は
・「内部被ばくを生き抜く」(140分)
  鎌仲ひとみ監督のドキュメンタリー<まもりたい未来のために> 
  肥田舜太郎・鎌田實・児玉龍彦
  スモルニコワバレンチナ・福島の親と子どもたち。
・「戦争をしない国日本・続」 
      
ほん・本
「流れる星は生きている」藤原てい著
子ども三人をつれて、満州から引き揚げてきた藤原ていさんの実体験に基づいて書かれた小説。  初版1949年。ちくま少年文庫などで、児童書としても読み継がれている。
千葉市図書館に多数蔵書
 
憲法を変えるなどもってのほか 
          宮崎 駿
 得票率も投票率も低い政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです。96条の条項を変える、それは詐欺です。やってはいけないことです。・・中略・・憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、国防軍にしないほうがいい。・・略・・(イラクでも)一発も撃たず・・・湾岸戦争でペルシャ湾に掃海艇を出さざるを得なかったけど、機雷のなさそうな海域を黙々と掃海して、静かに帰ってきました。
投票日直前に話題になったスタジオジブリPR誌「熱風」7月号・インターネットより         (編集者:注)          
 
おでかけ情報
▽ 2013年原爆の絵展
7/26~7/28    稲毛公民館
9/6~9/8 さつきが丘団地(商店街)
主催:千葉市平和のつどい実行委員会
後援:千葉市教育委員会・さつきが丘9条の会
 
▼ 戦後68年原爆の絵展
 8月1日~8月4日
市原市五井会館 4F
主催:市原平和のつどい実行委員会
後援:市原市教育委員会ほか
 
◇「映画 日本国憲法」上映と同映画(記録映画/78分)の監督ジャン・ユンカーマンのお話し
8月4日(日)午後6:30~
千葉市文化センター5F
参加費:無料
主 催:戦争責任を考える千葉8月の会
問合わせ:070-6527-3469
 
◆ピース・フェスティバルChiba 
8月24日(土)13:30~
千葉市文化センターアートホール
歌唱・証言・訴え
スタンダップコメディアン・松元ヒロ
参加費:大人1500円
学生・障害のある方 1000円
小・中・高校生 無料
主催:核兵器廃絶をめざす千葉県平和
事業実行委員会・問合せ:千葉県保険医
協会 043-248-1617
 
■ 平和 人権 福祉 環境フェスティバル    
9月29日(日)11:00~
第1会場・・千葉市中央公園
第2会場・・きぼーる
 
編 集 後 記
 グローバリゼーションの波に乗って
一番にならなくて良い、ローカル電車でゆっくり行くのが、しあわせへの道
 去る7月20日、国立市にある一橋大学まで出かけた。是非見たい映画を観るために。(国立は遠かった!)
映画は「ショック・ドクトリン」。既にご存知の方もあると思うが、私は初めてで興味深く観た。また20日以来、選挙結果と合わせて多のことを考えている。原作は同名の本で原作者はナオミ・クライン。映画は2009年の作品。
私たちが日々実感している「日本の国の貧困感」差し迫った「戦争に押しやられるのではないか」という不安、こんなにばかげた原発を「何故止めると決められないのか」、ひいては、図書館や公民館、医療や福祉など公共(国や市町村)が行うべき仕事が何故私企業に投げ出されていくのか、99パーセントの私たちはいつまで負け続けるのか、勝つにはどうすればいいのか・・・。
DVD を予約購入しました。10月すぎには手に入る予定です。みんなで、観る機会を作りたいと思っています。今回はスペースが許されましたので長い編集後記を書かせていただきました。
                              (都賀の台・鎌倉淑子)