若葉九条の会ニュースレター NO.39
発行 2011.6.6
ホームページ         若葉九条の会広報部
http://wakabaarticle9.com/ 代表木村忠彦043-255-3904
わたしたちは平和に生きる権利がある。 こどもたちには健やかに育つ権利がある。
お知らせ
原発学習会パートⅡ   原子力発電はなぜ危険なのか
日 時:6月26日(日)午後2:00~4:30
場 所:みつわ台公民館講堂  参加費無料
講 師:木村忠彦さん(若葉・九条の会世話人、千葉大名誉教授・物理学)
3/11 以来、難関立ちはだかると実感します。地震、津波は天災です。しかし原発事故は人災です。元千葉大学物理学教授の木村忠彦さんに話していただき、事実を知ることから、討論へ・・・。どなたでもどうぞ!
報告:シール投票実施 5月5日 午後2:00~3:30 JR千葉駅前 参加者10名
「憲法9条守る?変える?わからない」  投票総数:159
守る・・109(68.5%)   変える・・25(16%)     わからない・・25(16%)
崎山さんのお話を聞いて
福島第一原発事故に不安を抱いてらっしゃる方が多いせいか、会場は100人を越え、質問される方も多く、充実した学習会でした。講師の崎山さんは、元放射線医学総合研究所主任研究官、医学博士であり、科学を市民の手に取り戻そうという高木学校のメンバーでもあります。以前、崎山さんの講演で、日本には原発が54基もあり、爆破されれば住めなくなる。原発を抱えて自衛戦争はできない。生き延びるためには憲法9条が必要だと言われましたが、今回は戦争ならぬ天災がきっかけで原発事故が起こり、日本が傾きそうです。
崎山さんの話の中で印象に残ったのは、広島の原爆にウランが63キログラム使われていたのに対して、福島第一原子力発電所にあるウランは851トンで、原爆の約13000倍である。もし1基でも失敗したら人が近づけなくなるので他の基も危なくなり、最悪の事態になる可能性がある。今後どうなるか誰も分からない。ということでした。
どうしてこのような事になったのでしょうか?誰も原発の安全に責任をもっていなかったと思います。政府は国策として原発を推進しています。経済産業省原子力安全・保安院は、原子力の専門家というより官僚で、東電に天下りするぐらい東電と癒着していました。原子力安全委員会の安全委員は、原発推進の御用学者ばかりで、東電から多額の研究費をもらっていました。マスコミは、電力会社がスポンサーなので、原発の危険性を唱える者や番組は下ろします。こんな中で安全のためのチエックシステムが機能していたとは思えません。東電は、目先の利益追求に専念し、安全のための地震・津波対策を軽視していたのではないでしょうか?人災と言われても仕方がありません。
原発事故収束の具体的見通しが立たない中、個人が判断して身を守るため、せめて原発の真実の情報は流して欲しいと思います(2カ月後のメルトダウン発表等)。人の命を守ることが平和の条件であるなら、政府は軍事同盟強化や、改憲(9条)を画策するより、足元の原発事故の収束、放射性物質拡散の被曝による発癌について、真剣に考えて欲しいと思いました。(57歳、主婦)
参考図書&インターネットから
・「プルトニュウムの恐怖」高木仁三郎著
岩波新書
・「原発はなぜこわいか」天笠啓祐著 高文研
・「原発はなぜ危険か」田中三彦著 岩波新書
・「隠された被爆」矢ケ崎克馬著 ちくま新書
▼ 現代史スクープドキュメント
~~ 原発導入のシナリオ
冷戦下の対日原子力戦略~~~
インターネットで見ることが出来ます
お出かけ情報
▽ 6月11日(土)PM12:00~
脱「原発」世界同時集会&デモ
東京:脱原発アクション都内数箇所(芝公園など)2:30~デモ
18:00~20:00 新宿東口アルタ前
千葉:東日本大震災チャリティライブ IN 千葉中央公園12:00PM~
<世界中の希望をのせて>
後援:千葉市まちづくり協議会
☆ 「ミツバチの羽音と地球の回転」
鎌仲ひとみ監督・ドキュメンタリー
6月18日(土)午後1:30開場
千葉市男女共同参画センター
前売:1000円 当日:1500円
申込・問合せ:252-1852 (鎌倉)
▽ 6月19日(日)13:00~16:00
『無言館』への旅・・窪島誠一郎
プラザ菜の花 大会議室
モノレール県庁前駅 徒歩1分
主 催:九条の会・千葉医療者の会
参加費:無料
▼ 6月19日(日)14:00~
原発事故と健康/被曝とは何か・・
崎山比早子医学博士にきく
四街道市文化センター会議室
無料、先着120名まで
▽ 「原発よ、静かに眠れ」
講演:内藤新吾被曝労働と原発震災
6月19日(日)16:20~
千葉市生涯学習センター3F研修室
資料代:500円主催:マルハバ!サラム
★ 映画「いのちの山河」上映
6/23 (木)10時、2時、7時
美浜文化ホール 大ホール
前売り/1000円、当日/1500円
連絡先043-279-9564(田村)
◇ 若葉・九条の会 例会
6月26日(日)午後2:00~
原発事故学習会 パートⅡ
講師:千葉大名誉教授木村忠彦
みつわ台公民館講堂  無料
◆ 7/7 千葉市空襲66周年
戦争を繰り返さないための集い2011
7月7日(木)午後2:00~4:30
紙芝居、体験談、平和の歌をうたおう
主催:千葉市空襲と戦争を語る会
ちば・戦争体験を伝える会
連絡先:080-5305-3739(伊藤)
◇ 中核地域生活支援センターシンポジウム
日時:7月10日(日)13:30~16:30
場所:千葉市蘇我勤労市民プラザホール
~~~無縁社会からの脱却 地域の再構築
基調講演:湯浅 誠
要申し込み:0478-50-2881(FAX)
0478-50-2800(TEL)
編集後記
表紙、世界の地震地帯と原発の立地点の図は2002年東大名誉教授茂木清夫氏による。「赤」と「黒丸」が重なっているのは、日本列島です。
「放射能ってなに?Q&A」は制作者の西岡由香さんの了解をいただき、プリントしました。わかりやすくためになるマンガです。学習会などでお使い下さい。  (都賀の台・鎌倉)

「若葉九条の会」ニュースレター No 41                                                          (2011.10.8発行)                            
                 若葉九条の会広報部
  代表木村忠彦 043-255-3904                                ホームページ  http://wakabaarticle9.com/   

 

緊急お知らせ

平和を願う市民のつどい 2011  
                                         実行委員会 090-3317-0410(舘)043-252-1852(鎌倉)

「平和」とは単に戦争がない状態ではなく、安心して子どもを生み育て、人としての当たり前の日々の暮らしができることではないでしょうか。今年の「平和を願う市民のつどい2011」は正面から「原発問題」に向き合います。大人、学生、子ども、外国籍さまざまな環境にある市民のみなさま、どうぞ、参加してご意見をお話し下さい。

い つ?     2011年10月15日(土)13:30~17:00
どこで?     千葉大学 教育学部 2101 大講義室
JR 総武線各駅停車 西千葉駅 又は京成電鉄 みどり台駅
千葉大西千葉キャンバス・正門から(案内板用意します)
保育室あり 事前申し込み要(090-9304-1030) 資料費 300円
どんな?    講談:「チェルノヴィリの祈り」神田香織(約1時間)
                          小林正弥教授の千葉大学白熱教室(約2時間)

白熱教室準備中   原発推進側の資料集め
文科省・資源エネルギー庁作成の小・中学生用副読本とホームページから「安くてクリーンで安全な原発」・原発は必要という市民・財界・労組・マスコミの意見
脱原発側の資料集め
原発の危険性・地震と原発 千年に一度の地震?・津波の軽視・内部被曝・原発のコスト・原発はクリーンか CO2・高温排水・廃棄物処理

当日発言予定   
◆ 福島県から避難して(千代田信一さん)
◇ 放射線の人への影響(医学博士・崎山比早子さん)
◆ 地方自治体は?(千葉市長・熊谷俊人さん)
◇ エネルギー政策を真剣に考える立場から(産総研研究員)

☆ 参加者全員が発言者です。子育て中の親、農業従事者、経営者、研究者、若者から高齢者まで、

それぞれ自分の意見や思いを伝え合い、共に考えましょう。

賛同者名:秋葉榮 秋元寿子 浅間基秀 荒川剛男 市川まり子 伊藤章夫 岩佐悦次 漆原勉 大嶋甲三 小柳敏朗 金井秀夫 金谷房雄 鎌倉忠三郎 鎌倉淑子 河井節子 川鍋光弘 木村忠彦 工藤東 久保田美智 小林立子 崎山樹 崎山比早子 佐久間美弥子 下之薗修 島あけみ 白井進 出納いずみ 菅原軍司 高野晴美 高橋晴雄 竹内悦子 舘正彦 土屋淑子 坪井はるか 仲佐秀雄 永野勇 西田洋子 二瓶朝夫 二瓶浩實 波木賢 長谷川弘美 半沢勝男 平井道子 古家幾久江 三島泉道端園枝 宮田敬子 村松勇 矢野忠昭 山崎邦子 吉岡滋子 渡部誠
後援:千葉市・千葉市教育委員会

9月19日 東京明治公園・「原発さようなら5万人集会」
当日のメッセージより 

鎌田  慧さん 「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名は今日で100万人を突破しています。来年3月までに1000万人の声を集めましょう。」

大江健三郎さん「原発の電気エネルギーなしでは事業は成し遂げられない。生活できないという人々がいますが、それは<うそ>だと思います。原子力によるエネルギーは荒廃と犠牲を伴います。
放射性物質で汚染された広大な面積の土地をどのように剥ぎとるか、どう始末するのか。内部被曝している大きい数の子どもたちの健康をどう管理するのか。イタリアではもう原発によって人の命が奪われることはない。私たち日本人はこれからもさらに原発事故を恐れなければならないということです。私たちはこの事態に抵抗する意志を持っています。政治家、経団連の実力者に思い知らせる必要があります。どのようにして?私たちには民主主義のこのような集会、市民のデモしかないのです。しっかりやりましょう。」

内橋 克人さん「原発安全神話の新版、改訂版に注意しなければならない。つまり技術が進歩すれば安全な原発は可能であるという。さようなら原発で世界は変わるでしょう。皆さんありがとう。」

フーベルトさん「何百万ものドイツの市民から皆さんへ連帯の挨拶をお伝えします。脱原発はもはや出来るか、出来ないかの話ではなく政治的にやるか、やらないかの話しなのです。」

福島から来られた武藤類子さん「3・11が美しい福島を奪いました。福島の人々は避難すべきか、残るのか。食べるのかたべないのか。日々苦渋の選択を迫られています。国、東電は事実を隠す。国は私たちを守ってくれないこともわかりました。私たちとつながって下さい。フクシマを忘れないで下さい。助けて下さい。

他に落合恵子さん、澤地久枝さん、山本太郎さんらのスピーチもありました。 (報告:都賀の台・鎌倉)
 下の写真は当日の模様です。 
 

 

交流ひろば

「原子力発電に依存しない社会は可能だろうか」の学習会に参加して

私の始めの一歩
九条の会の発足は、大江氏の「ヒロシマノート」に高校生の時に接していた私には気になる存在でしたが、日々の生活に追われ遠いものでした。この夏休みに娘と安曇野ちひろ美術館を訪れたおり九条の会の原発反対署名に接しました。「声に出す、行動することが必要、今出来ることから始めよう」 私の始めの一歩です。科学、技術の進歩は目覚しくひと一人の一生の時間をかけても理解しきれない歴史の積み重ねの、今が頂点かもしれませんが、自分たちの世代の間に始末の出来ないものを作ってしまった事に責任を感じなければならないと思います。
海に山に大気中に大地にと撒き散らしてしまった放射性物質、貯まる一方の使用済み核燃料、始末の術を持たないうちに危険な物を作ってしまった愚かさを恥じ入ります。地球上の生物でこんなに愚かで迷惑千万なものは人間以外にいません。原発に頼ってきたのは失敗だったのですから止めて当然です。幸いとりあえず火力発電を増やす事である程度補いもつくようですので後は自然エネルギーの活用が待たれます。原発停止に向け企業、庶民の一人ひとりも節電と自家発電の努力が望ましいと思われます。
                   (南方戦線生き残りの父の命を引き継いで64年、小倉台・日暮範子)

9月定例会 報告
原発学習会3回シリーズ(5/1「福島第一原発事故とその影響」崎山比早子さん・ 6/26「原子力発電は何故危険なのか」木村忠彦さん・8/21「原子力発電に依存しない社会は可能だろうか」本島勲さん)を終えて、「原発導入のシナリオー冷戦下の対日原子力戦略」(1994 NHK放映ドキュメンタリーのDVD)を見て自由討論。
▼このドキュメンタリーは「ヒロシマ・ナガサキ・第5福竜丸被曝」によって「核アレルギー」と言われた私たち日本人が「原子力の平和利用」の名のもとに如何に巧に騙され、原発を受け入れるに至ったかがよくわかった。▼同じ過ちを繰り返さないためにどうすればいいのか?▼「難しくてもう嫌だ!」とさけびたいが、事実を知り調べ自分のあたまで考える力をつけるほかないのでは?▼原発労働者の被曝・子どもたちの内部被曝・汚染物質の処理・高濃度汚染核廃棄物の処理が重大な課題▼原発事故は現在進行中なのだ

「若葉・九条の会」では脱原発を実現するために以下の2つに取組みます。
「脱原発を実現し、自然エネルギー中心の社会を求める全国署名」(全国1000万署名)署名用紙を同封します。既に署名済みの方は二度はしないで下さい。身近な方におひろめ下さい。集まりましたら今年中に世話人までお届け下さい。
<原発 止める?続ける?全国シール投票>10/15~11/6 に参加、実施します。

JP千葉駅前予定。日時未定。決まりましたらお知らせします。

7月24日/戦争体験を語り継ぐ 堤信一さん
千葉大空襲を想い起こして

  今年は太平洋戦争で無条件降伏をした1945年8月15日から66周年です。太平洋戦争を体験した人はかなり高齢となりました。私も敗戦の年国民学校1年生で焼け跡の記憶はかすかですが、今年3月11日の東日本大震災後の被災地の様子は戦後の焼け跡のようだと体験者は話されます。
  千葉市は敗戦直前の6月10日と7月7日に空襲を受け市街地が焼野原となり、多数の死傷者を出しています。「若葉・九条の会」では7月24日、千葉市の大空襲について会員の堤信一さんのお話を聞く会をもちました。堤さんは「戦争を風化させてはならない」と戦争体験の記録「100人の証言集」の編集委員をされ、ご自身の体験も書いています。
当時、堤さんは16才。工業学校生でした。一家は東京で町工場を経営していましたが、強制疎開で千葉に引越してきたそうです。「強制疎開」とは戦争のため家を強制的に取りこわしてしまうことです。7月6日の夜中に空襲があり、院内小学校の裏の田んぼに逃げ家族は無事でしたが、家は跡形もなく焼けてしまい、しばらくは防空壕での生活だったそうです。引越してきたばかりの家も焼けてどんなにがっかりされたことでしょう。戦后、ご家族で力を合わせて生きぬかれたお話しにホッとしましたが、戦争は国のために個人の自由や幸せを容赦なく犠牲にするということを強く感じました。
6月10日の空襲については参加者の女性からその時の爆撃でガラスの破片が腕にささり、今でもその傷が痛むとのお話しを聞きました。戦争を風化させず、憲法九条を守って、ひとりひとりの幸せを大切にする日本にしていきたいと思いました。(みつわ台・森村敏子)

 

「憲法96条改正を目指す議員連盟」設立―6月7日(民主・自民など約100名)
   改憲の発議要件を現行3分の2から「過半数」への引き下げ。「九条改悪」を狙う
 民主党憲法調査会再開
   会長は改憲派の前原誠司

 

お出かけ情報
 ▼ 田中優&まーちゃんツアー
日時:
10月5日(水) 10:30~13:00
場所:千葉市文化センターアートホール (パルコ前) 
講演:田中優(環境活動家)著書「原発に頼らない社会へ」
・まーちゃんうーぼー(三線演奏家)「復興支援NGO心援隊」代表
主催:復興支援NGO心援隊
問合せ:自然育児サークルポレポレ 080-5425-9841(杉浦)
参加費:無料 カンパ歓迎

映画 ミツバチの羽音と地球の回転
日時:10月6日(木)10:00 と18:30
場所:
船橋市勤労市民センターホール 
鎌仲ひとみ監督 ミニ講演 13:00と17:45
 大人 1000円 中高生 500円
 午前のみ託児あり
 共催:「市民ネットワーク千葉県」「生活クラブ」問合せ090-3509-8732

♪ 歌おう 語ろう 憲法 2011  平和・人権・福祉・環境フェステェバル
日時:10月23日(日) 12:00~16:45
場所:千葉市中央公園 ステージ&テント
主催:同実行委員会 後援:千葉市中心市街地まちづくり協議会

◆ 平和を願う市民のつどい2011(再掲)
日時:10月15日(土) 13:30~16:30
場所:千葉大学 教育学部2101 大講義室
第1部 講談:「チェルノヴィリの祈り」神田 香織
第2部 原発について話そう 小林正弥教授の千葉大白熱教室
資料費 300円 保育あり  要・申し込み
主催:同実行委員会 後援:千葉市・千葉市教育委員会
問合せ  090-3317-0410(舘)043-252-1852 (鎌倉)

♭♯ みつわ台公民館文化祭
日時:10月29日~10月30日
場所: みつわ台公民館

「憲法を読む会」「若葉・九条の会」参加
日時:10月29日(土) 14:40~
場所:みつわ台公民館集会室(畳の部屋)
紙芝居・読み聞かせ・折り紙つくり <千葉に空襲があった><じごくのそうべえ>等。
お楽しみ下さい。

編集後記
表紙を9月19日の5万人集会での大江健三郎さんらのメッセージの一部紹介としました。震災とフクシマ原発事故後を生きることになった私たちは、いろんな人たちがいろんなことをいう中で、真実のことは何か自分で考え、自分が選ぶしかありません。「若葉・九条の会」が自由に話し合い 学べる場となりますように!(K)